『桜』(コブクロ)、Sakura(Kobukuro)
【地声最低音】mid1B(B2)
★名もない花には名前を付けましょう m1B[こ]の世に一つしかない(Aメロ)
※あまりこだわらなくても良いです。ここを除くとm1F#が最低音です
【地声最高音】mid2F#(F#4) ※サビで登場(計6回)
★桜の花びm2E[ら]m2F#[散]るたびに(サビ)
※各サビで2回、計6回登場します
【補足】mid2D#(一部略)~mid2E辺りの注意点
★会うたびにいつも会えない時のさm2D#[み]しさ
★あなたとだm2E[れ]かのこれかE[らを]ぉ
★涙と笑顔に消m2E[さ]れてく そしてまた大人にE[な]った
★無m2E[く]さないで きE[み]の中に 咲くLove
まず、コブクロについて少し説明します。コブクロは1998年に結成、2001年に2人組の男性デュオです。デビュー作の『YELL~エール~』が大きなヒットを記録し、知られるようになります。その後、『永遠にともに』、『ここにしか咲かない花』、『蕾』などが大ヒットを記録しました。2006年のシングルコレクション『ALL SINGLES BEST』は300万枚を超えるヒットを記録しております。また、女優の新垣結衣さんに提供された楽曲『赤い糸』も非常に人気が高いです。
コブクロはデュオということもあり、美しいメロディーが多く、歌詞も共感的です。カラオケなどでも歌いやすいものが多い印象です。配信でもヒットが多く、2000年代を代表するデュオの1組ではないかと思います。
さて、『桜』についてです。この楽曲は、元々2000年にリリースされたインディーズ時代のアルバムの収録曲でした。メジャーデビュー後、2005年に再録音され、シングルとしてリリースされました。アルバム『NAMELESS WORLD』をはじめ、ベストアルバムなどにも収録されております。先に挙げた楽曲とともに、コブクロを代表する作品として人気の高いナンバーです。
余談ですが、乃木坂46のメンバーである遠藤さくらさんの名前は、同曲から由来しているといわれております。遠藤さんの父は、名古屋のFM局の元ディレクターであり、インディーズ時代のコブクロに注目していたようです。
『桜』はゆったり目のテンポの楽曲です。BPM的にはバラードに分類しても良いかもしれません。歌メロの音域については、図で表記するよりもずっと狭い印象です。基本的には1オクターブで歌メロが作られており、キー調整などもしやすいです。
さて、『桜』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。大よそ、一般的な男性の音域の範囲内であります。以下、見ていきます。
まず、地声最低音m1Bについてです。ここは、難しいと感じる人はmid1F#等に置き換えても良いです。インディーズ時代はmid1F#で歌われております。このmid1Bを除くと、mid1F#が最低音となり、およそ1オクターブで歌メロが作られていることになります。
地声最高音mid2F#は各サビで2回ずつ登場します。00年以降のヒット曲では、低めなのではないかと思います。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内ですが、低音に魅力のある人や高音域が苦手な人は少しキーを下げても良いかもしれません。歌い慣れていない人も同様です。逆に、高音が得意な人は少しキーを上げるのも選択肢です。
『桜』は 比較的馴染みやすい音域で歌メロが作られておりますが、一部を除き低音がやや高めです。また、サビメロが長いですので、人によっては意外と持久力が求められるかもしれません。その点は留意しておいてください。
『桜』は一部を除けば、音域は広くありません。よって、キー調整などもしやすいです。歌い慣れていない人向けの調整も可能であり、練習曲としても向いていると私は分析しております。一方で、Bメロは、歌い慣れていない人には少し音が取り辛い印象です。ただ、この辺りも練習で克服しやすいと思います。
『桜』はコブクロの人気曲としては、比較的手を付けやすいと思います。キー調整もしやすいですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。