なお、今回はリリースから間もなく、もしかしたら低音部など一部聞き逃しなどあるかもしれません。ただ、骨格となる主要なメロディーについてはほぼ把握できているのではないかと思います。
※当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)。
『Soranji』(Mrs. GREEN APPLE)
【地声最低音】mid1C(C3)
★m1C[は]じまりの朝が来る C–m1D[たか]ら]物を探すけど【Aメロ】
★すぐm2F裏[そば]にある事を 忘れて今日もm1C[浮]かんでます
★まあ m1C[よ]くぞここまで大事にして 抱えて来れましたね【Bメロ】
【地声最高音】hiB(B4) ※ラストサビで3回
★有hiA#–hiB地[り[得]な]m2G#[い]程に【ラストサビ[転調₊1]】
span style=”font-size: 125%;”>【裏声最高音】hiF#(F#5) ※ラストサビで2回
★暗hiF#裏–hiF[や]み]がつhiD#–hiC#[づ]こう]と【ラストサビ[転調₊1]】
★あhiD#裏–hiC#[な]た]をさhiF#裏[がし][ていた]い
【補足】mid2G~hiD#辺りを含む代表的なフレーズ
★hiA地–m2G[あ]なた]に[会]いA裏[たく]て 生まれてきhiA#裏–A[たん]だ]よ【イントロ】
★今、伝hiC裏–hiD[え[たいん]だ]hiA[よ] わhiA#裏[たし][は]ぁm2G[た]だ
★まだ消えちゃm2G–hiA裏[い[ない]よ【通常サビ】
★まだ消し[ちゃいm2G#–hiA#地[け[ない]よ【ラストサビ[転調₊1]】
★迷わずhiC#[信]じて、hiB裏–hiA#–m2G#[信]じ]て]欲m2G#地[しい]
★hiA#裏–m2F#地[だ]から]hiC#[生]きて]
★hiB裏–hiA#–m2G#[生き]て]て]m2F#地[欲しい]
★キhiC#–hiD#–hiB[リ[が]な]い]hiA#地–m2G#[本]当]に
★一歩ずつでいいからさ 何気ないm2F#裏[今日]をただ 愛して欲しい
『Soranji』(ソランジ)は2022年にロックバンドMrs. GREEN APPLEによりリリースされたシングル作品です。現在は配信限定のシングルですが、近々CDシングルとしてのリリースが予定されております。ちなみに、今作は活動再開後のミセスとしては初のCDシングルであり、2019年の『ロマンチシズム』以来3年ぶりとなります。
さて、『Soranji』は2022年12月に公開予定の映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌として書き下ろされました。同映画は第二次世界大戦後のシベリア抑留に焦点を当てたものとなっております。主演を嵐の二宮和也さんが務めておりますが、二宮さんは以前に自身のラジオ番組でミセスの『Attitude』(過去記事)をカバーされております。ちなみに、私個人としては、戦争映画という側面だけでなく、現代の私たちにも共感できそうな歌詞内容だと感じました。
『Soranji』はストリングスアレンジなどが印象的な壮大なバラード曲です。冒頭からイントロ専用の歌メロで始まり、AメロBメロサビと展開します。また、ラストサビで転調が行われ、キーが一つ上がります。作詞作曲は大森元貴さん、編曲は大森さんとEFFYさんによりなされております。EFFYさんは声優の楽曲や、ラブライブシリーズ、アイドルマスターシリーズの楽曲の作曲編曲でも知られております。
『Soranji』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高い地声レンジで歌メロが作られております。低音域に若干の余地があるので、一般的な男性にはキーを下げた方が歌いやすそうです。
また、同曲の高音域は「裏声」の比率が非常に高く、hiA以上の地声高音はあまり多くありません。私個人としては、hiA以上の高音を裏声で統一するのも表現としてありなのではないかと感じました。
同曲は低音域もmid1C~mid1F辺りが多くみられます。そのため、女性が歌唱する場合は、原キーだと低音がかなり低いです。同曲は音域が広く大変ですが、女性の場合は、通常はキーを上げた方がよさそうだと思います。
最後に『Soranji』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見てきます。
まず、地声最低音mid1CはAメロやBメロで登場します。この辺りは、慣れてないと男性でも若干低音感があるかもしれません。また、女性にとっては相当低いレンジになります。そのため、女性は通常はキーを上げた方がよさそうです。
次に、地声最高音hiBについてはラストサビで登場します。登場回数は3回程度です。これに次ぐ地声高音のhiA#は2回程度に登場します。先述しておりますが、同曲はhiA~hiB辺りの地声高音は登場頻度があまり高くなく、裏声中心になります。キーを下げるのもよいですが、場合によってはhiA以上の高音を裏声で統一して歌うというのも、表現としてあり得るかもしれません。キーを下げる場合、一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『Soranji』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、同曲は音域自体がかなり広いですので、大きなキー下げには向きにくいです。また、裏声レンジもかなり広いので、しっかり歌い慣れた人向けの楽曲だといえます。裏声の器用な発声が不可欠であり、ビギナーの練習曲には向きにくそうです。
『Soranji』を原曲キーで歌唱する場合、地声レンジはhiA~hiB辺りの高音、裏声はhiD#~hiF#といった高音域を歌いこなせる力が求められます。とりわけ、同曲は裏声のレンジが非常に広く、頻度も高いです。一応の目安としては、「ある程度高音域が得意な男性」が原曲キーにマッチしやすそうです。ただ、それでも「裏声の器用な発声」が絶対的に不可欠だと思います。その点を留意して、練習に励んでください。
『Soranji』は壮大なバラード曲であり、歌いこなせると非常に気持ちのいい作品でないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
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※当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)。
コメント
毎日拝読させてもらってます。
やはりミセスのキーは高いですね……
リクエストですが「江南スタイル」をお願いします。
ちょっと調べてみます。
ハングルなので、私自身読みこなせないかもしれません。
音域調査が可能であり、またカタカナなどで対応できそうであれば
リストアップしておきます。
ミセスのバラード曲はやっぱり音域が広くなりがちですね
「僕のこと」「鯨の唄」とかも余裕で2オクターブ以上ありますしね…
女性も男性も歌いこなすのは相当難しい部類だと思います
この手のバラードはミセスの定番になりつつありますね。
音域が広い点もそうですが、かなり熟練した裏声表現が不可欠な点も
難易度を高めていると思います。
お疲れ様です!いつも参考にさせてもらってます!この曲は音域以上に音の上下が難しいですね
。僕のことはまだそこまで上下しなかったのでなんとか辿ることは出来たけどこれは難しい。今回も参考にさせていただきます!
あと地声最高音がhihiBに、、
コメントありがとうございます。
確かにアップダウンが激しいですね。
歌うのが大変だと思います。
B5はミスですね。後で修正します。
地高hiBはラスサビで3回ではないですか?
確認しました。
確かに3回ですね。修正します。
ありがとうございます。
サビ終わりの「あり得ない程に」の「程に」は全てhiA#、mid2G#ですか?
ご質問いただきありがとうございます。
ラストサビの所でしょうか。
ラストサビだとm2F#[ほ]m2F[ど]F#[に]
通常サビだとm2F[ほ]m2E[ど]F[に]
となります。
【地声最高音】の所に記載してますが
★有hiA#–hiB地[り[得]な]m2G#[い]程に【ラストサビ[転調₊1]】
なので「程に」がhiA#,m2G#ということはないですね。