『歌うたいのバラッド』(斉藤和義)、Utautai no Ballad(Kazuyoshi Saito)
【地声最低音】mid1A(A2)
★嗚呼 唄うm1E–m1D[こ[と]は難しいことじゃない【Aメロ】
★ただ声に身m1D–m1C#[を[ま]か]せ m1A[あ]たまの中D[を]
★懐かしいおm1D–m1C#[も[い]出]や m1B[あ]なたとのまD[いにち]
【地声最高音】hiA(A4) ※ラストで1回
★短いけど聞いておくm2G[れ]よ hiA[Ah] G[Ah] G–F#[あ]いし]てる【ラストサビ】
※Bメロやサビでmid2Gが20回超と多い
【裏声最高音】hiA(A4) ※全体で1回
★メロディは続m2E[く] m2F#[wo]w] F#–hiA裏[wo[w]【Dメロ】
【補足】mid2E~mid2Gを含むフレーズ一覧
★本当のこm2E–m2F#[と[は]歌の中に[あF#[る]【Bメロ】
★m2F#–m2G[い[つ]も]な]m2Eら[照G[れ]く]さ]く[て]言えないことも
★m2G–m2F#[今日]だっ]てあなF#–E[た]ぁを]【サビ】
★おm2F#–m2G^–m2E[も[い]な]が]ら う[た]うたいはう[た]う[よ]
まず、『歌うたいのバラッド』についてです。この楽曲は、1997年に男性シンガーソングライターの斉藤和義さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『Because』に初収録されました。同アルバムには、後にシングルカットされた『Hey! Mr.Angryman』といったシングルが収録されております。私自身は、『月影』という曲が非常に好きです。
さて、『歌うたいのバラッド』は斉藤和義さんの代表的な作品の1つでありますが、現在のように知名度が大きく上昇したのは、2008年のBank Band(ミスチル櫻井和寿さんと小林武史さんを中心としたバンド)のカバーが1つのトリガーではないかと私自身は感じております。それ以降、他のアーティストからのカバーも増えました。
斉藤さん自身も2008年に新たなミュージックビデオを製作しており、YouTube公式チャンネルで公開されております。MVは3年弱で1300万回に達する等、20世紀の楽曲にも関わらず高い人気となっております。
『歌うたいのバラッド』はアコギを基調としたバンド曲です。ゆったりとしたテンポのメロディアスな作品であり、歌メロはAメロBメロサビと盛り上がっていきます。カラオケなどで歌うのもよさそうです。演奏時間は6分以上ありますが、とりわけアウトロが長く、1分半弱あります。作詞作曲編曲は斉藤和義さん、ストリングスアレンジを片山敦夫さんと溝口肇さんが手がけました。
『歌うたいのバラッド』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、原曲キーでマッチする男性も多そうです(しっかり歌い慣れておく必要はあります)。
同曲は音域自体が広いため、キー下げはしにくいです。ただ、私個人としては、mid1C#位まで歌えるとそれなりにうたえるのではないかと考えております。
ちなみに、同曲を女性がカバーする場合についてですが、過去に同曲をカバーした森恵さんやCrystal Kayなどは原曲キーから5つ上げて歌唱されております。このキーだとサビの高音がhiC(ラストサビで1回だけhiD)となります。女性がカバーする場合この辺りが、一つの目安となりそうです。
最後に『歌うたいのバラッド』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(一部高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1AはAメロで登場します。このmid1Aは男性の音域としては低いですが、今回は絶対に不可欠というほどではないと私は判断しました(歌えるに越したことはない)。低音域が苦手な方は、mid1Aをmid1D辺りで代用してもよいと思います。
私としては、どうしても必要な低音としてはmid1C#辺りを想定ました。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、ある程度低音感があります。そのため、高音域が非常に得意な男性はキーを上げてもよいと思います。
次に、地声最高音hiAはラストサビで登場します。登場回数は1回のみです。このhiAに次ぐ高音としては、mid2Gが全体で20回以上登場します。このmid2Gの登場回数が多いので、人によっては若干高音感があるかもしれません(そうした方はキーを少し下げるとよい)。ただ、今回は間奏が長く、息継ぎなどが大変ということもないですので、「標準的な音域」としております。
『歌うたいのバラッド』は音域自体が広く、キー下げはしにくいです。もしキーを下げる際は、最低音mid1Aをmid1Dに置き換えて歌うなど工夫すると、少しだけ歌いやすくなります。
同曲はメロディー自体は親しみやすいのですが、音域が広いため、キー調整をしても難しいと感じられる方もおられるかもしれません。そうした方は別の易しめの曲と並行して練習してください。
『歌うたいのバラッド』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~mid2Gといったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、慣れてないとスムーズな発声が損なわれやすいです。そのため、少しずつでいいので練習を重ねてください。また、今回はmid2Gの回数が20回超と多いので、人によっては少し体力的に辛くなる可能性もあります。
これらを踏まえると、「標準的な音域の男性~標準より高めの音域の男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は分析しました。
『歌うたいのバラッド』はスローなバンド曲であり、音域が合う方には練習曲としても使いやすいと思います。また、楽曲自体の評価も非常に高いですので、歌いこなしたいという人も多いかもしれません。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
リクエストした者です!
取り上げていただきありがとうございます。
私は斉藤和義さんだと「Always」ベタかもですが「やさしくなりたい」が好きです。「月影」も先程聴いてみましたが結構良い曲ですね
こちらこそリクエストありがとうございます。
いつか取り上げたいと感じていたので、記事にできて良かったです。
久しぶりに聞いたのですが、改めていい曲だと感じました。
実は、私が個人でリストアップしていたのは『やさしくなりたい』なのです。
また、タイミングを見て、こちらも記事にしたいです。
いつも見てます!
斉藤和義さんの「ずっと好きだった」の音域解説お願いしたいです!
よろしくお願いします!
リストアップしておきます。
斉藤和義さんは私もまた取り上げたいと思ってました。