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『グッドな音楽を』( ねぐせ。 ) の 音域

こんにちは。今回はねぐせ。の『グッドな音楽を』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。


『グッドな音楽を』(ねぐせ。)、Good na Ongaku wo(Neguse.)
『グッドな音楽を』(ねぐせ。)の音域






【地声最低音】mid1C#(C#3) 

m2E[ヘッド]ホン爆音塞がる心ネガティブ人間でごめんなm1E[さい]【Aメロ】
m1E[紛争]戦争、[誹謗]中傷、[これって]重症?[現実逃避]映画鑑賞
m1Em1C#[序[ば][の][ブ]で]やられちゃ[っ]【Bメロ】


【地声最高音】hiA(A4) ※全体で8回程度

★人はしげm2G#m2F#[き]を] [もG#hiA地[と[め]て]【2番Aメロ】
m2G#[散々な]目にhiA[あっ]てみ][散々な]日にA[なっ]てき]【大サビ】


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビは2番Aメロで登場

★落ちhiC#裏hiB[込ん]でい]m2G地m2F#[るほ]ど]真っF#G#[当[に]【サビ】
★あhiC#裏hiB[な]たに]hiA地m2G#[沼]り]C#B[な]たに]G#A[悩[ま]さ]【2番Aメロ】


【補足】mid2F#mid2G#を含むフレーズ一覧

m2E[ホッ]トで[グッ]ドなEm2F#m2G#[音[楽[を]【サビ】
m2F#[う][い][づ][てm2G[み]た][い]
m2F#[音][く][はそ]んなちかm2G#F#[ら][あ]

★素晴m2F#m2G#[ら[し]い]世界 きたF#G#[な[い]こ]として【2番Aメロ】
★(最低だって思うのは)自分が最m2F#m2G[高[だ]か][だ]【大サビ】
★(最低だって思うのは)自分が最m2G#m2F#[こ]う] G[だ]か]らだ

 まず、 【ねぐせ。】について少し説明します。ねぐせ。は2020年8月に結成された4人組のロックバンドです。楽曲はこれまでに配信とミニアルバムを中心にリリースされ、地元名古屋を中心にライブを行っておりました。
 ねぐせ。は2022年に、今回取り上げる『グッドな音楽を』がTik tokでバズり、知名度が大きく上昇します。こうしたことで他の楽曲にも注目が集まり、ストリーミングランキングでも上位にランクインするようになりました。

 私はまだ同バンドをしっかりと聞き込んでいないのですが、個人的には、リードギターの音が非常に目立っており、際立つギターソロパートもあります。その点が、最近の人気バンドとしてはかえって珍しく感じました。現在は若い世代を中心に人気のバンドですが、サウンド面では意外と中高年にも刺さりうるのではないかと考えます。今後の益々の活躍が期待されるバンドです。


 『グッドな音楽を』についてです。この楽曲は、2022年に4人組ロックバンドねぐせ。によりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされたのちに、EP作品『ワンダーランドに愛情を!』の1曲として収録されました。同EPには、他にシングル『ベイベイベイビー!』、MVも制作された『日常革命』といった作品が収められております。

 『グッドな音楽を』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 一方、同曲はAメロBメロ辺りは比較的低音域が多く、その分、音域が広いです。そのため、キー下げはやや行いにくい方だといえます。そのため、低音~高音まで広く要求される楽曲だといえます。
 ちなみに、同曲を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。原キーだと、最低音mid1C#,mid1Eなどは女性の声域から考えると低く、ハードルになります。



 最後に『グッドな音楽を』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「高め」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1C#はBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、低音域が苦手な方、歌い慣れていない方には若干歌いにくいかもしれません。また、女性にとってはかなり低いレンジになりますので、女性の場合はキー上げを推奨します。一つの目安ですが、原曲キーから4つ程度上げるとより歌いやすくなります(ただ元々の音域自体が広いため、力量が要求される)。

 次に、地声最高音hiAは2番Aメロ、大サビ等で登場します。登場回数は8回程度です。この辺りは男性の音域としては高いため、通常はキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『グッドな音楽を』は音域自体が広く、キー下げにはあまり向きません。ある程度歌い慣れた人であれば、それなりに自分の得意なレンジに調整することができると思いますが、ビギナーなどの場合はキーを下げたとしても難しい部分が出てくるのではないかと想定されます。同曲はメロは明るく親しみやすいですが、キー調整を考量したとしても、やはりある程度歌い慣れた人向けの楽曲だといえそうです。

 『グッドな音楽を』を原曲キーで歌唱する場合、高音についてはmid2E~hiA(裏声hiC#)といったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。後半はサビメロがやや長いため、しっかりスタミナを残しておく必要があります。これらを踏まえると、「標準より高めの音域~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
 最近のJ-POP男性曲はかなり高音域が要求されるため、一概には言いにくいですが、このhiA,mid2G#辺りが安定して歌えると、カラオケで歌える曲が多くなり、楽しくなると思います。


 『グッドな音楽を』は明るいバンド曲であり、カラオケにも歌いやすいと思います。私自身は、バンドサウンドがしっかりしており、その点でも印象に強く残りました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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