『君の瞳に恋してない』(UNISON SQUARE GARDEN)
【地声最低音】mid1F(F3)
★m2G–m2F[ち]ぐ]はぐなんG[で]なんm1G–m1F[だっ[け]【Aメロ】
【地声最高音】hiB(B4) ※全体で11回程度
★そろそろ止めたらいいのにhiA–hiB–G[とお[も]う]け[ど]【Bメロ】
★ちゃんm2G–hiA[と[聞]こえA–hiB–G[るよ[う]に]【サビ】
★構わm2F[ない]からバスタhiA–hiB[オルは[ま]か][せた]G
【裏声最高音】hiC(C5) ※サビで登場
★m2G[生き]てみようとおm2G#裏–hiA–B–hiC[もっ[た[の[は]【サビ】
【補足】mid2G~hiAを含むフレーズ一覧
★さりげm1G[なく]答を覗m2G–hiA[き[た]く]な]m2Fる【Aメロ】
★間違m2F[っ]た虚像 [煎]じて間[違hiA–m2G[っ]た]未来]像【Bメロ】
★m2G–m2F[せめて君]ぐ]らいの声は【サビ】
★m2G–m2F[あら]し]の中濡れG[る]く]らい
★保証なんかどうせhiA–m2G[役]立]た[ず]
★m2G–m2F[甘い]一]瞬に騙G[さ]れて?
★hiA-m2G#[自信が]ぁ] G#–m2G[逸って]ぇ]【Dメロ】
★m2G[酷]いし[っhiA[ぱい]をしたり 怖A[が]る]こと[にA[も]
★まあちょっhiA–m2G[と]し[お]が引くまで
まず、『君の瞳に恋してない』についてです。この楽曲は、2018年にスリーピースロックバンドUNISON SQUARE GARDENによりリリースされたアルバム『MODE MOOD MODE』(モード・ムード・モード)に収録されております。同アルバムには、『Silent Libre Mirage』、『fake town baby』、『Invisible Sensation』(過去記事)、『10% roll,10% romance』(過去記事)といったシングル曲が収められております。
その中で、『君の瞳に恋してない』はアルバム『MODE MOOD MODE』のリード曲に位置付けられます。アルバムの発売と同時期にミュージックビデオが公開され、2023年現在1000万回を超える再生回数を記録しております。
同曲はアルバム曲ということもあってか、アニメなどのタイアップがあるわけではありません。それでも、バンドとしても人気の高い1曲であり、ストリーミングやカラオケでも上位にランクインしております(『mix juiceのいうとおり』なども人気のようです)。
『君の瞳に恋してない』はアッパーなバンド曲です。バンド演奏に加え、ホーンセクションも参加しております。そうしたこともあってかAメロ等はスカ調となっております。歌メロについては、AメロBメロサビと展開します。
同曲のタイトルについては、1960年代にアメリカで発表された名曲『Can’t Take My Eyes Off You』(邦題『君の瞳に恋してる』)のパロディーになっているのだと思います。『君の瞳に恋してる』は、国内外問わず多くのアーティストにカバーされております。比較的新しいものだと2017年にLittle Glee Monsterがカバーしております。タイトルなどは知らなくてもどこかで聞いたことのある楽曲です。
『君の瞳に恋してる』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲はユニゾンの楽曲らしく、全体的に中高音域が頻出します。具体的にはmid2F~hiB辺りの登場回数が多く、高音域が得意な男性でも体力的にしんどくなりやすいです。
女性が同曲をカバーする場合についてです。ユニゾンの楽曲は男性としては高い反面、女性にとっては原曲キーでマッチすることが多いです。今回の『キミの瞳に恋してない』についてもそうした傾向が当てはまりそうです。
一方で、同曲の低音はmid1Gが複数回登場するなど、ユニゾンの楽曲の中では若干低い部分もあります。そのため、女性の中には原キーだと若干歌いにくい人もおられるのではないかと推測されます。具体的には「高音域が得意な女性」などは少しキーを上げた方が歌やすいと思います。
最後に『君の瞳に恋してない』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1FはAメロで登場します。また、それに次ぐ低音としてはmid1Gが複数回登場しいます。この辺りは男性の音域の範囲内です。男性曲としては低いレンジではないですが、ユニゾンの楽曲としては若干低音感があるかもしれません。
同曲は最低音がmid1Fであるため、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。「標準的な音域の女性」などは原曲キーでも歌唱しやすいかもしれません。ただ、「高音域が得意な女性」についてはキーを上げた方が歌いやすいと思います。この辺りが、他のユニゾンの人気曲と少し異なる点です。
次に、地声最高音hiBはサビを中心に登場します。登場回数は11回程度で多めです。hiBは男性の音域としては高いので、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください。
『君の瞳に恋してない』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、おおよそ自分の得意なレンジに調整することができると思います。一方、今回は音域が広めであるため、ビギナー向けの調整はしにくいかもしれません。キー下げするにしても、大きな調整が必要になるため、違和感を感じる人が多そうです。キー調整を加味してもある程度歌い慣れた人向けの楽曲だといえそうです。
『君の瞳に恋してない』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiBといった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はシングル曲ほどではないもののmid2F~hiB辺りの回数が多く、ある程度高音域が得意な男性でもスタミナが不可欠となります。そのため、「高音域が(非常に)得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。先述のように、「標準よりやや低め~標準的な音域の女性」などもチャレンジしやすいと思います。
ちなみに、今回の楽曲は、若干歌メロのテンポにゆとりがあるため、人気のシングル曲などと比べるとやや息継ぎがしやすいです。「ユニゾンの曲は歌えそうだけど、体力的に少し辛い」といった方はこの作品を試してみるのもいいかもしれません。それでも難易度は高いのですが、異次元的に大変な楽曲群と比べるとややマシな印象です。
『君の瞳に恋してない』はアッパーなバンド曲であり、カラオケでも歌いやすいです。メロにも若干ゆとりがあり、私も楽曲を聴きながら何となく口ずさんでしまいます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。