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『センチメンタルピリオド』(UNISON SQUARE GARDEN)の音域

こんにちは。今回はUNISON SQUARE GARDENの『センチメンタルピリオド』(2008)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『センチメンタルピリオド』(UNISON SQUARE GARDEN)
『センチメンタルピリオド』(UNISON SQUARE GARDEN)の音域







【地声最低音】mid1G#(G#3) ※mid2A#については一部のみ

m2F#[自転車]に飛び乗っm2A#[て]【Aメロ】
★空m2A#[をさがし]たけm2F#[ど] 探したけF#[ど] F#[あ]
☆背伸びm2F#[する] m1G#2A#[少]年] [みたい]【Bメロ】


【地声最高音】hiB(B4) ※全体で計6回程度

★そしhiA#hiB^-m2G#[てひ[とつ]ずつ])を] [踏み締めてる]【サビ】
★そhiA#hiB^-m2G#[のス[タイ]ル]はどう]でしょう


【補足】mid2G#hiA#を含むフレーズ一覧

★高性能のヘッm2F#[ド]フォン[なんm2G#[で]【Bメロ】
m2F#F[世界]の音も聞][えまF#[せん]
m2F#Fm2G#F#[自分]がウソツキっ[て知っ]てた])
★いつm2F#[ま][も][ラッhiA#m2G#[ポ]シン]ド]ローム
m2F#[低][のm2G#F#[低][を]【サビ】
m2G#hiA#[走っ[て]るのG#F#[が僕]なら]
★このm2G#[手は] G#hiA#[は[な]さないでいG#F#[よ]う]
★そm2F#[れ][別にhiA#m2G#[悪]く]ねぇ]G#[バイバ]イ]
★背伸びする少年hiA#m2G#F#[みたい]な]ぁ]【Dメロ】
m2F#[愛をう][っ][い]た道[化師m2G#[も]
m2F#[自分]がウソツキってm2G#hiA#^[知っ[て]た]ぁ]
★いつまでもカラッhiA#2G#[ポ]シン]A#[ロームみ]たい]

 まず、『センチメンタルピリオド』についてです。まず、この楽曲は、2008年にロックバンド・UNISON SQUARE GARDENによりリリースされたシングル作品です。同曲は、ユニゾンとしてはメジャー初のシングル曲です。

 『センチメンタルピリオド』は、インディーズ時代の2006年から存在している楽曲です。現在のユニゾンの楽曲と比べると、ボーカルがやや力強い印象であり、がなりなども色濃く表現されています。そうしたボーカル面での違いが明確にみられる作品です。
 同曲は2024年にリリースされた20周年記念のベストアルバム『SUB MACHINE, BEST MACHINE』にて再レコーディングされています(『センチメンタルピリオド (S.B style)』と表記)。こちらはボーカル斎藤宏介さんのパブリックイメージに近いクリアかつ軽やかな歌唱がなされております。デビュー当時の歌唱と現在の歌唱を聴き比べをしてみるのもよいかもしれません(どちらのバージョンもMVやサブスクで視聴することができます)。


 『センチメンタルピリオド』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲はサビを中心にmid2G#~hiBなどの中高音が頻出します。また、ABメロについても決して低くはなくmid2F~mid2F#といった音階がよく見られます。低音も男性の音域としてはかなり高いため、全体的に中高音寄りの楽曲といえます。こうした点を考慮すると、「高音域が非常に得意な男性(女声域に近似する)」などに合いやすい作品といえます。

 女性が同曲を歌唱する場合、人によっては原キーがマッチする可能性があります。具体的には「低め~標準的な音域の女性」などは原キーを選択肢に入れてみてもよいと考えています。ただ、今回はmid2A#~mid2B辺りが意外と多いため、「標準より高め~高音が得意な女性」についてはキーを上げて歌唱するのがよさそうです。音域的には女性の方が原キー近辺で歌いやすい曲です。



 最後に『センチメンタルピリオド』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、かなり高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1G#はBメロで登場します。この辺りは男性曲としては高い低音であり、相対的に中高音域が多く登場する楽曲であることが示唆されています。ただ、今回はmid2A#やmid2B辺りが多いため、女性だと少し歌いにくい可能性があります。

 次に、地声最高音hiBはサビで計6回登場します。このhiBに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で16回、mid2G#が30回登場します。また、カウントはしてませんが、mid2Fやmid2F#といった音階が全体的に頻出します。こうした点を考慮すると、男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度下げてみてください。


 『センチメンタルピリオド』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は、そもそも高音が高いため、一般的な男性が歌いやすいレンジに調整するためには多くのキー調整が必要になります。その点で違和感などを覚えやすいかもしれません。
 今回の楽曲はリズムなどは比較的分かりやすいです。ただ、メロについては若干音程に迷う可能性があるため、その点で少し注意が必要です(mid2Fとmid2F#辺り)。音域がマッチするのであれば、練習曲やカラオケにもよいと思いますが、歌い慣れた人向けです。

 『センチメンタルピリオド』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiBといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビなどでこれらが多く登場します。また、ABメロも全体的に高いです。
 こうした点を考慮すると、「高音域が非常に得意な男性(女声域と近似する)」が原曲キーに合いやすいと私は考えました。音域的には女性の一部(「低め~標準的な音域の女性」)なども原キーがマッチする可能性がありますが、mid2A#辺りが意外と多いため、その点で少し注意が必要です。
 ユニゾンの作品は全体的に中高音寄りで男性曲として高いことが多いです。ただ、今回の楽曲は、ユニゾンの高音が辛い楽曲と比べると、少し高音が抑えられているように私は感じました(ほんの少しですが)。

【まとめ】

①サビが特に高いが、ABメロ含め全体的に中高音寄り
②原キーだと「高音域が非常に得意な男性」に合いそう
③女性が原キーで歌唱しうる曲。ただ、人によっては低音が少し辛い
④キー調整は比較的しやすい
⑤音域が合うならカラオケや練習曲向き(歌い慣れた人向け)

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