ちなみに、同曲は記事の執筆時点(2023年3月上旬)ではカラオケでは配信されておりません。ただ、楽曲の人気などを考慮すると、今後配信される可能性は非常に高いです。
『君のまま』(百足&韻マン)
【地声最低音】lowD(D2) ※2番Aメロで登場
★m1G[き]み[以]上のガー[ル]な[ん]ていないんm1F#[だっ]て]【Aメロ[百足パート]】
★m1D[手]放しm1G[はし]ないよ m1F#–G[Ba]by]
★lowG[道を]外すたまに G–m1B[また立]ち上が]れB–G[ばい[い]【2番Aメロ[韻マンパート]】
★それも含め今が1番たm1B–m1A–lowG[の[し[い]
★lowG–lowD[人は[と]う]とい G–D[I’m a [chi]ld] story
※2番はかなり低音が多いので、女性などは1オクターブ上を歌うのもよさげ
【地声最高音】mid2E(E4) ※サビを中心に8回程度
★最後にm2E–m2D[言]って]よ[ね] 俺が好きだってさ【Bメロ[サビ]】
まず、『君のまま』についてです。この楽曲は2022年にラッパーの百足(ムカデ)さん、韻マンさんによりリリースされたシングル作品です(「百足&韻マン」名義)。配信限定のシングル曲です。同作は比較的新しい作品ですので、アルバムなどには未収録です。
ちなみに、2人は最近は、新曲『アニメみたい』というシングルをリリースしております。巷では『君のまま』が話題ではありますが、私個人としては『アニメみたい』もそれに負けないいい曲だと感じました。
さて、『君のまま』は現在、ストリーミングランキングなどでも最上位に位置しており、大きくバズっております。バズる曲というのは、最近はアニメなどの主題歌、Tik tokなどが代表的ですが、『君のまま』に関してはそれと異なる流れでヒットしたようで、非常に珍しいケースです(【イマオト - 今の音楽を追うブログ -】より引用)。
『君のまま』は、2022年10月に音声ファイル共有サービスSoundcloudで公開されました。その後に「歌詞の公開⇒YouTubeでのミュージックビデオ公開⇒ストリーミングでの配信」と時差を置いて楽曲のリリースを行っております。楽曲や歌詞そのものが水面下で評価される中で、ストリーミングの本格開始とともに大きくバズった形となりました。
さて、『君のまま』はミドルテンポのヒップホップナンバーです。歌詞はラブソングとなってます。メロはAメロサビ⇒2番Aメロサビのような構成となっております。ラップ曲ということもあり、歌詞は全編ラップとなっており、サビも韻を踏んだリズミカルなメロとなっております。クレジットの詳細はまだ判明しておりませんが、作詞の百足さん&韻マンさんを中心に、サウンド面ではKontrabandzさんが担当されているようです(Spotifyのクレジットより)。
『君のまま』の音域的な特徴についてです。同曲はボーカルを百足さんと韻マンさんがそれぞれ担当されております。百足さんは楽曲の高音パートにあたり、1番Aメロやサビを中心に歌唱されております。一方、韻マンさんは低音域を中心に歌唱しており、2番Aメロがメインボーカルとなります。
百足さんの音域については、「一般的な男性の音域の範囲内」でメロを歌唱されております。一方、韻マンさんは低音域中心であり、男声レンジとしてはかなり低いです。これらを踏まえると、『君のまま』はJ-POPの男性曲としては標準~低音寄りの楽曲といえます。
同曲の中では韻マンさんが担当する2番Aメロが音域面で非常に特徴的であり、男性としてはかなり低いです。そのため、しっかりとした練習が不可欠となります。今回は低音がかなり低いため、歌い慣れた男性などはキーを上げることも選択肢に入れてもよいと思います。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、やはり2番Aメロの低音がハードルとなります。女性の場合、韻マンさんの「低音パートは1オクターブ上のレンジを歌う」のも良さそうです。韻マンさんのパートはおおよそlowD~mid1Gで構成されますので、1オクターブ上だとmid1D~mid2Gとなります。この辺りだと女性でも歌えなくはないと思います(mid1Dの場面が低いですが)。
最後に『君のまま』の音域についてですが、【地声最低音】lowD(D2)~【地声最高音】mid2E(E4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内ですが、低音がかなり低いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowDは2番Aメロで登場します。このlowDは男性の音域としては極めて低く、当ブログと過去に取り上げた作品の中でも特に低いです。そのため、歌い慣れた男性などは場合によっては少しキーを上げることも選択肢に入れてもよいかもしれません。また、低音域が非常に得意な友人などと一緒に歌うのも良さそうです。
女性が同曲を歌唱する場合、やはり2番Aメロの低音がハードルとなります。女性の場合、先述のように低音パートは1オクターブ上のレンジを歌うのも良さそうです(【lowD~mid1G】⇒【mid1D~mid2G】。
次に、地声最高音mid2Eについてはサビで登場します。百足さんのパートであり、登場回数は8回程度です。このmid2Eはおおよそ一般的な男性の音域の範囲内です。ただ、歌い慣れていない人の場合、mid2Eはスムーズな発声が損なわれやすいです。少しずつ練習を重ねてください。高音域に関しては、慣れた人だと原曲キーでもマッチしやすいです。
『君のまま』は音域自体はかなり広く、低音域が非常に低いです。そのため、キー調整をする際は、「キー下げ」よりも「キーを上げる」ことが多くなるのではないかと推測されます。
今回の楽曲は音域自体がかなり広いため、場合によっては複数人でボーカルを担当するのもよいと思います。女性は低音パートをオク上げで歌うのもよいです。
『君のまま』を原曲キーで歌唱する場合、高音域はmid2E,mid2Dといったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。高音域については一般的な男性であれば、比較的克服しやすいです。一方、同曲は低音域が低く、lowG,lowDなどの音階が登場します。この辺りは男性の音域としてもかなり低いです。そのため、「標準より低い音域~標準的な音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。今回の楽曲はラップ曲ですので、歌詞をしっかり覚えておきたいところです。
『君のまま』はノリの良いラブソングであり、カラオケなどでも歌いやすそうです。この記事を執筆している時点では大手カラオケでは配信されておりませんが、今後ラインナップに入るのはほぼ確実だと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
記事作成お疲れ様です!!
この曲は知りませんでした……lowDはかなり低いですね。元々声が低い自分でも出るかどうかってとこです。
あと、記事とは関係ないのですが狩人さんの「あずさ2号」をリクエストします。
私も聴いたときに驚きました。かなり低いです。
リストアップしておきます。
サビしか聞いたことが無かったので楽しみです。