『愛の花』(あいみょん)、Ai no Hana(Aimyon)
【地声最低音】mid1F(F3) ※ラストで1回のみ
★愛のhiA#裏[は]な2A#[を] m1F–m2A#–m2A[あ][な[たへ]ぇ]【ラスト】
【地声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで2回
★ゆhiD–hiD#裏[めを[呼]び] hiA#[ひか]りにhiD地–hiC–A#[な]る]ま[で]【ラストサビ】
★hiD地–hiC–hiA#[そ]ぉ]らが 晴]れたら
【裏声最高音】hiD#(D#5) ※ラストサビで1回
★ゆhiD–hiD#裏[めを[呼]び] hiA#[ひか]りにhiD地–hiC–A#[な]る]ま[で]【ラストサビ】
【補足】hiA~hiDを含むフレーズ一覧
★私は決してm2G[い]まをG–hiA#裏[い[ま]を憎んではm2A#[いない]【Aメロ】
★m2A#{命]あ[る]日々 m2G[静か]に誰かA#[を] hiA#–hiA[愛し]た]日]々【Bメロ】
★そhiA#[らが] A#–hiA–m2G[晴]れ]た]ら m2G[あ]いを hiA#[あ]いm2A#{を伝]えて【サビ】
★なhiA#–hiA[みだは]明]日[のA#[為]
★あhiD裏–hiA#[た]らし]いはA#–hiA[な]の[種]
★うhiA#–A[しなう未来]な]んて hiD裏–hiC–A#[こ]な]い[で]【ラストBメロ】
★ (涙は明日の為新しい) はhiA#–A[な]の[種]hiC地[ぇ]【ラストサビ】
まず、『愛の花』についてです。この楽曲は、2023年に女性シンガーソングライターのあいみょんさんによりリリースされたシングル作品です。最新作ですので、アルバムには未収録です。
さて、『愛の花』は2023年度上半期のNHK連続テレビ小説『らんまん』の主題歌として書き下ろされました。平成以降に生まれたソングライターで、NHK連続テレビ小説の主題歌を担当するのはあいみょんさんが初だそうです(「歌手」という括りだと、AKB48の『365日の紙飛行機』が初)。
『愛の花』はスローなバンド曲です。アコースティックギターが基調なっており、メロディーも親しみやすく、あいみょんさんらしい楽曲となっております。
今回の作品は朝ドラの主題歌ということもあり、人気のシングル曲よりは高音域が控えめであります。朝ドラは週5回のペースで半年間放送されますので、飽きが来ないような作りになっているのではないかと私は推測しました。一方、同曲は3拍子の楽曲であり、その辺りは慣れない人には難しく感じられるかもしれません。
同曲の作詞作曲をあいみょんさん、編曲はKOHDさんと田中ユウスケさんの共同でなされました。KOHD(コウダイ)さんは、過去に稲葉浩志さん、Aimerさん、miletさん、Awesome City Clubなどの編曲も担当されました。当ブログでは、以前に幾田りらさんの『Answer』(過去記事)を取り上げたことがあります。
『愛の花』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては「標準的~やや高めの音域」のレンジで歌メロが作られております。一般的な音域の女性は、若干キーを下げても良さそうです。
同曲の地声高音は2番サビまではそこまで高くないです。ただ、終盤にかけてはhiDなど比較的高い音が地声で登場します。そのため、後半の地声hiDは「裏声」を用いるか、もしくはキー自体を少し下げてもよいかもしれません。あいみょんさんの人気曲と比べると、若干高音が控えめなに作られているのではないかと思います。
最後に『愛の花』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1FはラストのAメロで登場します。楽曲のフィナーレということもあり、低音が強調され、その場面でmid1Fが1度だけ登場します。このmid1Fは出るに越したことはないですが、低音域が苦手な方はmid2A#などで代用してもよいのではないかと私は推測しました。同曲は全体でみるとmid2A#が多く登場します。
次に、地声最高音hiDはラストサビで登場します。登場回数は2回程度です。このhiDは女性の音域としてはやや高めです。回数が少ないため、原曲キーで歌える人も多いかもしれませんが、人によってはキーを下げても良さそうです。
ちなみに、このhiDの場面を除くと、地声高音はhiA#辺りが多く、全体としては取っ付きやすそうです(裏声のhiD,hiD#は必須です)。「標準的な女性の音域だけど、ラストサビの一部だけ高い」楽曲です。
『愛の花』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です(最後の1回登場するmid1Fは低いかもですが)。ある程度歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができると思います。一方、ビギナーはラストサビなどで一部難しい部分が出てくるかもしれません。同曲は、ラストサビが高いので、場合によっては「2番サビまで歌唱する」といった工夫をしても良さそうです。
『愛の花』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiD辺りをしっかり歌いこなせることが求められます。全体でみると「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
同曲は通常サビでは地声高音がhiA,hiA#辺りですので、裏声がしっかり歌えるのであれば、2番サビまでは標準的な人でも取っつきやすいです。最近のカラオケはTVsizeの配信も行われておりますので、『愛の花』でTVsizeの配信があれば、それを利用してみるのも良さそうです。
『愛の花』は朝の連続テレビ小説のテーマ曲ということもあり、ボーカルの良さが活きやすい楽曲です。一部裏声が求められますが、ラストサビ以外は音域的にも取っ付きやすいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。