『愛を知るまでは』(あいみょん)の音域

※★のhiBはフェイクですので、地声最高音に含めていません。


　まず、『愛を知るまでは』についてです。この楽曲は、2021年に女性シンガーソングライターのあいみょんさんによりリリースされたシングル作品です。配信で先行リリースされ、今月末には『桜が降る夜は』(過去記事)との両A面のCDシングルとして販売が予定されております。
　『愛を知るまでは』は菅田将暉さん主演のテレビドラマ『コントが始まる』の主題歌に起用されました。配信でのリリースとともにあいみょんさんのYouTube公式チャンネルではMVも公開されており、すでに100万回以上の再生回数を記録するなど注目が集まっております。

　さて、『愛を知るまでは』はミディアムテンポのポップナンバーです。作詞作曲はあいみょんさん、プルデュースは田中ユウスケさんによりなされております。田中さんはあいみょんさんの楽曲アレンジではおなじみのメンバーでもあります。歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られております。歌メロも分かりやすく、非常に親しみやすいナンバーであります。

　『愛を知るまでは』の音域的な特徴についてです。同曲は、最近の女性曲としてはキーがそこまで高くなく、一般的な女性の音域で歌メロが作られております。低音が苦手な人ややや歌いにくいかもですが、全体としてチャレンジしやすい楽曲なのではないかと思います。


　最後に、『愛を知るまでは』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)～【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見てきます。

　まず、地声最高音hiBはサビを中心に登場します。フェイクも含めると、曲全体で14回になり、登場回数が多めです。この辺りは、一般的な女性の音域の範囲内ですが、高音が苦手な方などは少しキーを下げてもよいと思います。一般的には、原キーなどでもチャレンジしやすく、努力が結実しやすい楽曲だと私は分析しております。

　『愛を知るまでは』は低音がやや低めであり、キー下げの余地は少ないです。ただ、高音域自体もそこまで高くないので、あまり気にする必要はないと思います。同曲は、高音域が得意な女性などは原曲キーでは歌いにくいかもしれません。そうした方は少しキーを上げるのもよいです。

　『愛を知るまでは』は全体として歌いやすく、原曲キーなどでもチャレンジしやすいです。歌い慣れていない人向けの練習曲としても使いやすいのではないかと思います。『マリーゴールド』(過去記事)、『君はロックを聴かない』(過去記事)、『裸の心』(過去記事)などと比較してもずっと歌いやすい印象です。

　ちなみに、同曲は、高音域が得意な男性ならば、原曲キーでもチャレンジ可能だと思います。男性も含め、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。