こんにちは。今回はイナメトオル(40mP)さんの『恋愛裁判』(2015)を取り上げたいと思います。初音ミクのオリジナルではなく、ボカロPのセルフカバーバージョンです。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『恋愛裁判』(イナメトオル【40mP】)、Renai Saiban


【地声最低音】mid1D#(D#3)  

★君だけはm1D#[だ]ませない(Bメロ)
m1D#[ど]れくらいの罪を[問]う? (サビ)


【地声最高音】mid2G#(G#4)  

★まさに恋愛裁m2F#[判 き]m2G#[み] は僕に(サビ)


【裏声最高音】hiB(B4) 

★最終弁論 m2F#[な]m2G#裏[み]hiA#[だ]hiB[の]後に(サビ)



【補足】mid2Emid2F#辺りの箇所

★僕は君だけがm2F#[す]m2E[べ]E[さ] (Aメロ)
★このアm2F#{リ]m2E[バ]E[こ]うさくも(Bメロ)

★君も僕もm1D#[お]なじだけの悲しm2E[み]を(ラストサビ)
m1D#[た]がいを裁き合うさm2F#[だ]m2E[め]だから


※初音ミクオリジナルの音域はm1G#~hiEで、セルフカバーのキー+5です。

『恋愛裁判』(イナメトオル【40mP】)










 まず、『恋愛裁判』についてです。この楽曲は、2014年にボカロPである40mP(四十メートルピー)さんにより投稿された初音ミクの楽曲です。その後、2015年に40mpさん自身がイナメトオル名義でセルフカバーした動画が投稿され、アルバム『1.7m』にも収録されました。
 『恋愛裁判』は40mpさんのYouTube公式チャンネルでも公開され、自身のセルフカバーは約100万回、初音ミクのオリジナルは2700万回もの再生回数を記録しています。後者はニコニコ動画においても300万回以上の再生回数を記録しています。非常に人気の高い作品の一つであると思います。




 さて、『恋愛裁判』のサウンドについてです。ピアノを基調としたバンドサウンドです。一方で、ホーンセクションの音色も重要な役割を果たしております。非常にポップな色合いですが、ジャジーなテイストも盛り込まれており、非常に心地よいです。オシャレです。間奏もよいのですが、歌唱部分の演奏も耳に残ります。
 歌メロディーの構成については、AメロBメロサビという形ですが、2番はサビが無く、そのまま間奏を挟んでラストのサビへと向かいます。サビが少ない分もの足りないという人も居るかもしれませんが、一方で私は、それ故に楽曲自体が密度が濃く収まっていると考えます。演奏時間は3:42です。
 
 『恋愛裁判』の歌詞についてですが、浮気に対する贖罪を歌った内容になっています。歌詞内容を見る限り、主人公の「僕」は女性関係に関してやや軽い印象を与えます。ただ一方で、歌詞の中では「君」へのひたむきな想いも伝わってきます。
 個人的に印象深かったフレーズはラストの「君が僕に教えてくれた真実  偽りの涙の後で 密かに微笑んだ小悪魔」という場面です。具体的な記述はされていませんが、私の中では女性の側が男性の思いを試したように解釈をしています。浮気の相手(女性)と「君」が実は繋がっていたとかそういう良からぬ想像をしてしまいますが、初音ミクオリジナルのMVではそのようには描かれていないようです。




 さて、最後に『恋愛裁判』(セルフカバー)の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiB(B4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内と言えます。

 まず、地声最高音mid2G#についてですが、各サビで1回程度ずつ登場します。全体で3回程度だと思います。mid2G#は一般的な男性ボーカルのボーダーラインになります。ただ、この程度の回数であれば、一般的な音域であっても1曲分歌い切れるのではないかと思います。
 ある程度歌い慣れた後であってもmid2G#が辛い場合は、裏声にするかキーを下げても良いと思います。今回のケースであれば、裏声を使っても楽曲のニュアンスは大きく変化しないと思います。

 『恋愛裁判』は楽曲全体で見ると、音域はそこまで広くありません。よって、普段歌い慣れていない人がキーを下げて練習することにも耐えうると思います。初めのうちはキーを1~2程度下げて練習しても良いかもしれません。逆に普段歌い慣れている人であれば、非常に楽しめる楽曲であると思います。

 ちなみに、初音ミクオリジナルの音域は、m1G#~hiEとなっており、イナメトオルさんのキーよりも5つ高いです。地声最高音はhiC#になり、楽曲全体で3回程度登場します。
 女性の場合でも、ある程度歌い慣れた人であれば楽しめる音域に設定されています。逆に歌い慣れていない人は少し苦労する可能性がありますが、努力の過程で克服しやすいメロディーであると思います。