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『僕の名前を』(back number)の音域と感想

(2020/08/01)MVがフル公開されましたので、添付いたします。

 こんにちは。今回はback numberの『僕の名前を』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。

『僕の名前を』(back number)、Boku no Namae wo


【地声最低音】mid1A#(A#2) 

m1A#[ぼ]くの痛いところを


【地声最高音】mid2G#(G#4)  

★良m2G#[かっ]m2F#[た]m2F[ら]残りF[の]F#[ぜ]F[ん]ぶ(サビ)
★つm2G#[ながってしまう]m2F#[の]m2F[が]怖くて(Cメロ)


【裏声最高音】hiA(A4) 

★大切m2F[に]m2F#[す]hiA裏[るっ]F[て]F[も](サビ)



【補足】mid2Fmid2G#辺りの箇所

★ 君m2F[は]きっと未来から来たんだろう(Aメロ)
★いらm2F[ない]m2F#[もい]F[で]だらけの(Bメロ)
★僕m2F[の]m2F#[あ]F[た]まを
★君はわm2F[ら]m2F#[っ]F[て]抱きしめm2F#[て]m2F[く]れた

m2F#[い]m2F[ま] 君F[の]手をにF[ぎ]F#[っ]F[て](サビ)
★出来るm2F[だ]m2F#[け]F[目]を見F[て]
★まとめて君に全部あm2F[げ]m2F#[る]F[か]
★だかm2F[ら]m2F#[もう ぼ]m2F[く]は君2F[の]ものだ

★形があるといつかm2F[こ]われてしF[ま]F[な]ら(Cメロ)
★初めからつm2F[く]m2F#[ら]m2G#裏[な]2F[け]ればその方がF[いい]
m2F[なのに君]m2F#[は]2F[何]度も
★何度も僕m2F[のな]m2F#[ま]F[えを] F[oh~]


『僕の名前を』(back number)







 まず、『僕の名前を』についてです。この楽曲は2016年に3人組バンドのback numberによりリリースされたシングル作品です。八田鮎子さんの同名漫画を原作とした映画『オオカミ少女と黒王子』のために書き下ろされた楽曲で、主題歌になっております。back numberはここ4年ほどは映画のタイアップなど書き下ろし作品が好評で、数も増えていっている印象です。そうした中で、この『僕の名前を』も熱烈なオファーがあったのではないかと思います。

 『僕の名前を』のサウンドについてです。まず、編曲はback numberと蔦谷好位置さんによる共同クレジットになっています。少女漫画を原作とした映画の主題歌ということもあり、ストリングスを交えた緩やかなバンドナンバーになっています。ストリングスを交えたアレンジと聞くと、バンドサウンドとの比重が気になりますが、この『僕の名前を』ではバンドの音色も非常に映えるアレンジであると思います。イントロのストリングスの音色などが印象的ですが、個人的にはこの場面で刻まれるドラムも非常に耳に残ります。

 歌メロディーについてです。1番ではAメロBメロサビという馴染み深い展開であると思います。一方で、2番はAメロの後に、Cメロが挟まれ、最後のサビに突入していきます。こうしたメロディー展開は最近の作品である『HAPPY BIRTHDAY』でも見られます(ちなみにこちらは小林武史さんがプロデュースに関与しています)。こうしたメロディー構成は、サビが1回少ない分、楽曲全体がタイトになり、密度が高くなります。その中で、Cメロは2番のサビのような役割と、最後のサビへのくさびのような役割を果たしていると私は感じました。楽曲全体で非常に重要な役割を担っています。

 歌詞についてです。私は原作の漫画も映画も見ていないので、そちらからの論評は出来ないのですが、個人的に「君と出会って知ったんだよ だからもう(中略)僕の全ては君のものだ」というサビメロのフレーズが耳に残りました。好きになった異性に対して、自分をそこまで捧げることが出来るという
フレーズにまず驚きました。良い意味で、非常に突き刺さるフレーズだと感じました。多くの人に届きうる強いフレーズだと思います。

 

 さて、最後に『僕の名前を』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2) ~【地声最高音】mid2G#(G#4) 、【裏声最高音】hiA(A4)でメロディーが構成されております。大よそ一般的な男性の音域の範囲内だと言えます。

 まず、地声最高音mid2G#についてですが、サビやCメロで登場します。このmid2G#辺りが一般的な男性の音域のボーダーラインになります。よって、ある程度歌い慣れた一般男性の場合、『僕の名前を』は歌いこなせるか否かのギリギリのラインになる人が多いかもしれません。

 『僕の名前を』は、日本の男性ボーカルのポップスで多く登場するmid2F,mid2Gといった音階がスムーズに歌いこなすことが非常に重要になる楽曲です。それらをチェックするのに役に立ちそうな作品と言えると思います。上述しておりますが、楽曲内では、特にmid2F,mid2F#といった音階が頻出します。

 この『僕の名前を』は曲全体を見ると、音域が少し広めです。最低音部分はmid1A#ですので、一見するとあまり余裕がないように感じます。ただ、こうした場面はAメロで1回ずつですので、キーを下げて練習するといったことも可能だと思います。もしキーを下げて練習する場合は、地声最低音などはこだわらなくてよいと思います。

 『僕の名前を』はややゆったりしたテンポでカラオケなどで盛り上がる類の楽曲ではないと思いますが、歌いこなせるとかっこいい作品なのではないかと思います。

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