『想望』(福山雅治)
【地声最低音】lowF#(F#2)
★あたらしい夏 m1D#[百]合薫[るm1C#[丘]【Aメロ】
★ふたり出逢えたことm1D#[は] m1A#[よか]ったこD#[と]と【1番サビ】
★君の夏を何度も lowF#[まぶ]しくしm1D#[た]い【ラストサビ[落ちサビ]】
【地声最高音】mid2D#(D#4) ※全体で13回程度
★m1C#[好]きなんだ m2D#–C#[き]み]をまだ好き[な]まま【サビ】
★いm1F[っ]しょ緒m2C#–m2D#[に寝[よ]う【Aメロ】
★変m2C#–m2D#[わ[る]時]代止[めD#[ら]れ]ない【Cメロ】
★食べたm2C#–m2D#[り[ね]むっ]たり【ラストAメロ】
【裏声最高音】hiA#(A#4) ※全体で1回
★たm2D–m2D#地–m2F裏[だ出[逢っ[た] hiA#裏[Ah]【Cメロ】
※フェイクですが、重要そうなので最高音に加えました
【補足】mid2D#~mid2G#を含むフレーズ一覧
★かm2F裏–m2F#[え[ら]ぬ]旅m2G#裏–F#[へ]征]か[なF#裏[きゃ]【サビ】
★m2F#裏–F[永遠]の]た[びF#[へ]
★(ただ一粒) かm2F#–m2G#裏^-F[弱きい[の]ち]が]【Cメロ】
★僕らm2C#–m2D#裏[は [い]ま] [生m2F–m2F#裏[き[てる]【ラストAメロ】
まず、『想望』(そうぼう)についてです。この楽曲は、2023年に男性シンガーソングライターの福山雅治さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされました。この記事を執筆している時点では新しめのシングルの1つであるため、アルバムなどには未収録です。
さて、『想望』は、汐見夏衛さんの同名小説を原作とした映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の主題歌として書き下ろされました。同小説はTik Tokなどを中心に話題となり、シリーズ累計発行部数が100万部に達しております(24年1月時点)。また、映画も興行収入40億円を超えました。
こうした背景もあり、主題歌『想望』への認知度も非常に高くなり、ストリーミングランキングにもチャートイン。2023年の紅白歌合戦でも披露されました。
『想望』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。一般的な男性などが原曲キーで歌唱しやすい楽曲といえます(ただし練習は不可欠)。
同曲は地声の中高音域としてはmid2D#辺りが中心となり、J-POPの男性曲としては高音が控えめです。また、低音域についてはlowF#等かなり低い音階も登場しますが、頻度としてはmid1C#-mid1D#などが多く、見た目よりは低音感はなさそうです(ただし、低い声質の男性の方が合いやすそう)。
今回はmid2D#~mid2G#辺りのレンジが裏声で歌われております。そうした点を考慮すると、「高音息が得意な男性」などは原キーだと少し歌いにくいかもしれません。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてはmid1C#-mid1D#辺りが多く見られます。こうした点を考慮すると女性はキーを上げた方がより歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度上げてみてください。
最後に『想望』の音域についてですが、【地声最低音】lowF#(F#2)~【地声最高音】mid2D#(D#4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内といえます(J-POP男性曲としては高音が低い)。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowF#はラストサビで登場します。登場回数は1回程度です。この他mid1A#なども見られますが、全体でみるとmid1C#~mid1D#などがよく見られます。そのため、低音は見た目よりは高いといえます。ただ、「高音域が非常に得意な男性」などは少し歌いにくい可能性がありますので、キーを上げることも選択肢に入れてみてください。
今回は低音域が活きた作品です。そのため、低音域が得意な男性などはより低音感を強調してもよいかもしれません。
次に、地声最高音mid2D#はAメロサビなどで登場します。登場回数は全体で13回程度です。この辺りは男性の音域の範囲内です。当然歌い慣れている人の方がスムーズな発声がしやすいですので、弛まぬ練習を重ねてください。音域的には「標準的な音域の男性」などに合いやすく、「標準より低めの音域の男性」なども原キーを視野に入れてよさそうです。
今回の楽曲はmid2F~mid2G#といったレンジが裏声で歌唱されております。この辺りは「高音域が得意な男性」だと裏声で歌いにくい可能性があります。そのため、場合によってはキーを上げることも選択肢に入れてください。
『想望』は低音域が低く、キーを下げる余地はあまりありません。ただ、少しのキー下げならば許容できそうですが、キーを下げ過ぎると歌いにくい可能性があります。逆に、高音域についてはキーを上げる余地が多いです。
今回の楽曲は標準的な音域の男性でも歌いやすく、メロディーも分かりやすいです。ただ、音域的には中低音に寄っており、また曲のテンポが緩やかです。そのため、「声質的にやや高い方」などはマッチしにくい可能性があります。ビギナーの人などで歌いにくく感じられた場合は、もう少しテンポの速い曲を選択肢に入れるのもよいかもしれません(ミドルテンポぐらいが歌いやすい)。
『想望』を原曲キーで歌唱する場合、mid2A#~mid2D#(裏声はmid2F~hiA#)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。音域的には標準的であり、逆に「中高音が得意な男性」だと少し歌いにくい可能性もあります。低音域については、mid1C#~mid1D#などが中心で、見た目よりは低音感はありません。とはいえ、声質的にはやはり低い人の方が合いやすいといえます。
こうした点を考慮すると、「標準より低め~標準よりやや高めの音域の男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。「標準より高め~高音域が得意な男性」などはキーをいくらか上げるのもよさそうです。
【まとめ】
①低音は見た目よりは高い。ただ、声質的には低い人の方がマッチしやすそう
②J-POPの男性曲としては高音が控えめ
③原キーだと「標準より低め~やや高めの音域の男性」に合いそう
④メロは分かりやすいが、スローテンポであるため力量が問われる
コメント
福山雅治さんの「ハロー」お願いします(既にリクエストしてたかも)
リストアップしておきます
ありがとうございます