『会いに行くのに』(あいみょん)
【地声最低音】mid1F#(F#3)
★ひとm2A[つ]ずm1F#[つ] ひと[つ]ずつ [しm1G#[ろく]なる【Aメロ】
★m2A–G#–m1F#[あんなに近くに[い[た]の]に]【Dメロ】
【地声最高音】hiD(D5) ※全体で1回のみ
★hiA[A]h [もっかいき]みにhiC#–hiD^-B[触[れ]た]い] A–B[a[h]【Dメロ】
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※ラストサビで登場
★hiA[会]い[に行hiB–hiC#[くの[に]ぃ[ぃ]【ラストサビ】
※地声と迷いましたが、今回は裏声としてます
【補足】mid2G#~hiC#を含むフレーズ一覧
★冷蔵庫の中には 食べ損ねたラブhiB裏–m2G#–A[レ]タ[ー]【Aメロ】
★これがゆhiB地–hiA[め]だっ]たら 何度も繰り返しm2A[て]君を【Bメロ】
★何度も分hiB–hiA^-hiC#地[か]ったふ[り{を]し]て]
★傷つhiA[け]ないほ[うほうを見つけhiB[たぁい]
★錆hiA–m2G#[びたまま]の]部屋で【サビ】
★君を待つのはm2G#[寒]す[ぎhiA[る] m2A[ここ]ろももたな2A[い]よ
★愛しhiA裏[て] 愛m2A–m1F#[を[知っ]て] A地[会]い[に行hiB[くの]ぉに]
★傷つhiA[き] 日を[跨ぎあhiC#–B[さ]に]な]B[る]【2番Bメロ】
★hiA[やっぱ]りA–m2G#[寒さに]は]よ[わいA[ぃ]【Dメロ】
まず、『会いに行くのに』についてです。この楽曲は、2024年に女性シンガーソングライターのあいみょんさんによりリリースされたシングル作品です。この記事を執筆時点で最も新しいCDシングルであり、9月に発売予定のアルバム『猫にジェラシー』に収録される見込みです。
『会いに行くのに』は原作:子鹿ゆずるさん、作画:大槻閑人さんによる漫画作品を原作としたドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』のために書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲はストリーミングで多くの再生回数を獲得しており、総合チャートにもランクインしております。
『会いに行くのに』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な女性の音域の範囲内(一部やや高め)で歌メロが作られております。「高音域が苦手な女性」などは少しキーを下げるのもよいと思います。
同曲は、Aメロについては中低音中心(裏声で中高音が見られる)、Bメロサビは中高音中心の歌メロが展開されます。今回は、hiC以上の地声高音が要求される場面はそこまで多くなく、メロの上下が激しいという特徴があります。その点で、見た目ほど高音域は高くなく、標準的な女声域だと私は分析しました。低音域でmid1F#-mid1G#といった場面が見られます。そのため、「高音域が得意な女性」だと少し歌いにくいかもしれません。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度下げてみてください。今回はhiA~hiC#などの高音が連続する場面が少ない分、「高音域が非常に得意な男性」などは原曲キーでも歌唱できる可能性があります。ただ、そうした人でも通常はいくらかキーを下げた方がより安定すると私は考えています。
最後に『会いに行くのに』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(一部やや高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1F#はBメロサビDメロ等で登場します。この辺りは女性の音域の範囲内ですが、回数も少なくないため、やや低音感があります。「高音域が得意な女性」だと少しキーを上げるのもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiDはDメロで登場します。登場回数は1回のみです。このhiDに次ぐ地声高音としては、hiC#がピークとなる場面が全体で2回、 hiBが11回登場します。hiDやhiC#などは少し高音感がありますが、今回は回数が少ないため、大よそ標準的な音域の範囲内と私は考えました。ただ、高音域が苦手な人などは少しキーを下げるのもよいと思います。
『会いに行くのに』は低音域に余地が少ないです。そのため、少しのキー下げならば可能ですが、大きなキー下げには向きにくい曲だと私は分析しました。今回はの楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整をしても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども分かりやすいです。音域がマッチするのであれば、練習曲として悪くないと思います。ちなみに、あいみょんさんのシングル曲は、Spotifyなどのストリーミングで歌無しのインストver.が配信されていますので、そちらも上手く活用してみるのもおススメです。
『会いに行くのに』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiDといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はBメロやサビでこれらが多く登場しますが、地声のhiC#以上はそこまで多くありません。反面、mid1F#などの低音が少なくなく、意外とアップダウンが激しいです。そのため、私はとしては見た目ほど高音感はなく、低音~高音まで安定した歌唱が求められると分析しました。その点で、「高音域が得意な女性」だと若干歌いにくい可能性があります。
こうした点を考慮すると、「標準的~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」については個人差がありますが、場合によっては少しキーを上げてもよいと思います。
【まとめ】
①Bメロやサビで中高音が多い(全体的に音域が広め)
②メロの上下が意外と多い。低音~高音まで安定して歌いたい
③原キーだと「標準的~ある程度高音域が得意な女性」などに合いそう
④「高音域が得意な女性」はキーを上げてもよい
⑤メロは分かりやすく、カラオケ向き