『ひとり』(ゴスペラーズ)

【地声最低音】mid1D(D3) ※全体で5回程度
★瞳m2E[の]おくにm1F#[あ]るぅ【Bメロ】
☆ちm1G[い]さ[な] [未]ら1F#–m1E[い[の] m1D–E–F#[ひ]か]り]
☆m1D[せ]つなくて愛しくて
【地声最高音】hiA(A4) ※終盤で1回
★聴m2F#–m2G–hiA[こ[え[な]いm2E[よ]うに【ラストサビ】
【裏声最高音】hiF#(F#5) ※全体で1回(フェイク込みだとラスサビでも登場)
★hiA–B—D–hiE–hiF#^[聴こ[え[な[い[よ]うに]【2番サビ】
【補足】その他の中高音域(地声はm2F#~、裏声はhiB~)
★m2F#–E[愛]し]てるって最F#[近]【Aメロ】
★言わなm2F#[く] なっF#–E[た]の]ぉ[は]
★愛m2F#[し]始F#–m2G^-E[め[た]か]ら]
★吸いm2D[込]まれ[てm2E–m2F[くぅぅ[ぅぅ]【Bメロ】
★m2F#裏–E[たったひと]ぉつの]ぉこと【サビ】
★やくm2F#–hiA^[そ[く]し]hiB裏[た]ん]A[だ]
★こhiB–hiD裏[れ[から]に]ど[ぉD[と]
★はhiB–hiD–hiE裏L^[な[さない[とぉぉ]ぉ]
★聴m2G地–F#–E[こえ]な]いよ]うに
★hiB裏–A[い]ま] 2F#–G–hiA裏[ぼ[く[の][そ]ばに【2番Aメロ】
★いるなE–m2F#–m2G地^[ん[て[ぇ]ぇ]ぇ]
★hiC#–B–A–2G[前にま]えにま]えにま]えにこ]いし[てA裏[た]【Dメロ】
★hiA裏–m2G–F#^[い](ま]は[も])う別のひhiB裏–A[とだ]ね]
★m2D[こんなに] m2F#地[し]ず]E[か]に[ぃ]
★あなたm2D–m2E[のこ[と]ぉ][愛しhiB裏–A[てる]ぅ]
★m2F#–E[愛]し]てるって最F#[近]【Aメロ】
★言わなm2F#[く] なっF#–E[た]の]ぉ[は]
★愛m2F#[し]始F#–m2G^-E[め[た]か]ら]
★吸いm2D[込]まれ[てm2E–m2F[くぅぅ[ぅぅ]【Bメロ】
★m2F#裏–E[たったひと]ぉつの]ぉこと【サビ】
★やくm2F#–hiA^[そ[く]し]hiB裏[た]ん]A[だ]
★こhiB–hiD裏[れ[から]に]ど[ぉD[と]
★はhiB–hiD–hiE裏L^[な[さない[とぉぉ]ぉ]
★聴m2G地–F#–E[こえ]な]いよ]うに
★hiB裏–A[い]ま] 2F#–G–hiA裏[ぼ[く[の][そ]ばに【2番Aメロ】
★いるなE–m2F#–m2G地^[ん[て[ぇ]ぇ]ぇ]
★hiC#–B–A–2G[前にま]えにま]えにま]えにこ]いし[てA裏[た]【Dメロ】
★hiA裏–m2G–F#^[い](ま]は[も])う別のひhiB裏–A[とだ]ね]
★m2D[こんなに] m2F#地[し]ず]E[か]に[ぃ]
★あなたm2D–m2E[のこ[と]ぉ][愛しhiB裏–A[てる]ぅ]
まず、『ひとり』についてです。この楽曲は、2001年に5人組アカペラユニットのゴスペラーズによりリリースされたシングル作品です。同曲は、CDとして60万枚を超えるヒットを大記録し、『第52回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしました(同グループとしては最大のCDシングルのヒットです)。また、配信部門でも2014年に10万ダウンロードを達成しました。こうしたロングヒット傾向から、『永遠に』、『星屑の街』などとともにゴスペラーズを代表する作品の一つに数えられます。
『ひとり』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
今回の楽曲は全体的に中高音寄りであり、mid2E~mid2G辺りを含むメロがが多いです。低音もBメロでmid1Dやmid1E辺りが含まれますが、男性曲としては高めの低音です。こうした点を考慮すると、「中高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
今回の楽曲で特に重要な要素は、「サビ・Dメロの裏声歌唱」です。今回はサビの大部分が裏声で歌唱されており、mid2D~hiE(一部はhiF#)の中高音域が裏声で連続します。そのため、器用な裏声発声は不可欠です。裏声の練習には非常に良い曲だと思います。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです(低音としてはmid1Dやmid1Eが含まれるため)。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください。
今回は低音がmid1D程度であるため、低音が非常に得意な女性だと原キーで歌唱出来なくもないと思います。ただ、そうした方であっても、少しキーを上げた方が歌いやすいと私は想定しています(裏声も出しやすいと思います)。
最後に『ひとり』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(体感的には明確に「高い」でもよい)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、今回は低音域が登場する場面が限定されております。全体的に中高音が多いため、見た目ほどの低音感はないと私は想定しています。
次に、地声最高音hiAはラストサビで1回登場します。このhiAに次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で4回、mid2F#が10回程度登場します。今回は低音が比較的高く、ロングトーンが多い点なども考慮すると、男性の音域としては見た目以上に高く(裏声も高い)、一般的にはキーを下げた方がうたやすいと私は分析しました。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。
『ひとり』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は裏声のレンジがかなり広いため、裏声が苦手な人だと難易度が高くなります。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。ただ、ロングトーンが多いため、その点で力量が求められます。また、サビやDメロを中心に裏声が多用されており、器用な裏声が重要になります。ただ、全体的にメロがよさが光るため、歌いこなせると気持ちよさそうだと私は感じました。音域が合うのであれば、カラオケや練習曲におススメです(裏声の練習にもよい)。
『ひとり』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA(裏声はmid2D~hiF#)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にmid2E以上が多く、見た目よりは中高音寄りな印象です。低音はmid1D辺りが登場しますが、場面は限られます。また、①間奏がほとんどないこと、②ロングトーンが多いことなども考慮すると、見た目より高いと私は想定しています。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」が原曲キーに合いやすいと私は考えました。
※「標準より高めの音域の男性」なども複数人で歌唱する際は、原キーが合う可能性がありますが、ソロで歌うことを考慮して、今回は「高音域が得意(or非常に得意)な男性」としています。
【まとめ】
①Bメロで中低音が登場するが、全体でみると中高音が多い
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
③サビはほぼ裏声がメイン。器用な裏声が不可欠
④音域が合うのであれば、練習曲におススメ(特に裏声の練習)