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『食虫植物』(理芽)の音域

 こんにちは。今回は理芽さんの『食虫植物』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『食虫植物』(理芽)
『食虫植物』(理芽)の音域







【地声最低音】mid2C#(C#4) ※Aメロ~サビまで広く登場

2G#-hiA#[い[や]な]ことm2C#[わ]すれさせて【Aメロ】
★いかないで m2C#[ねぇ]いかないで?


【地声最高音】hiB(B4) ※Bメロで計2回

★(アイ アイ) m2G#hiA#hiB[アイ[ヘイ[チュー]【Bメロ】


【裏声最高音】hiD#(D#5) ※サビで登場

hiAhiA#[満[た][れなhiD#裏[い]【サビorCメロ】


【補足】hiAhiA#を含むフレーズ一覧

m2G#hiA#[食[べ]な]くちゃ [食A[べ]な]くちゃ【Aメロ】
m2G#hiA#[ア[イ]×2 A#[アイ]ラ]ブユーm2C#[と]【Bメロ(hiA#が裏声っぽくもある)】
★君のhiC#裏hiA#地2G#[す]べ]て]2C#[あ]たしなら
hiAhiA#[満[た][れ]ない]【サビ】
★あhiA#[い][れ]たいのm2C#[は]機密hiC#裏A#地[事]項]

※☆は音程注意

 まず、『食虫植物』についてです。この楽曲は、2020年にバーチャルシンガーの理芽(りめ、RIM)さんによりリリースされたシングル作品です。同曲は、SNSなどをきっかけに広く知られるようになりました。YouTubeで公開されたミュージックビデオの再生回数は5000万回を超えるなど非常に高い人気となっています(2026年2月現在)。作詞作曲編曲はボカロPとしても活動していたシンガーソングライターの笹川真生さんによりなされました。


 『食虫植物』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域の範囲内で歌メロが作られています。一般的な音域の女性が原キーで歌唱しうるのですが、場合によっては少しキーを調整してもよいかもしれません。
 今回の楽曲は中高音としてはmid2G#~hiB(裏声はhiD#まで)が多く、特にhiA#~hiB辺りは裏声か地声か見分けにくいような発声になっています。そのため、キー調整をする際は、「地声高音hiA#等が裏声と地声で歌い分けやすい」ところに調整すると良いと私は分析しています。例えば、「hiA#を裏声にしにくい人」は少しキーを上げてもよいかもしれません。
 今回の楽曲は、音域がそこまで広くなく、キー調整の融通は利きやすいです。その点でも取っつきやすい要素が多いです。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度下げてみてください。ちなみに、同曲は笹川真生さん自身にセルフカバーされており、原キーから8つ低いキーで歌唱されています(mid1F~mid2Gのレンジ)。このレンジは理芽さんのバージョンとは印象が違うのですが、この音域も1つの参考になると思います。



 最後に『食虫植物』の音域についてですが、【地声最低音】mid2C#(C#4)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(中高音寄り)で歌メロが作られています。。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2C#はAメロ~サビまで広く登場します。このあ辺りは女性の音域の範囲内ですが、女性曲としては高めの低音になります。そのため、中低音が得意な女性だと持ち味を活かしにくい可能性があります。

 次に、地声最高音hiBはBメロで2回登場します。このhiBに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で59回、hiAが4回程度登場します。こうした点を考慮すると、大よそ一般的な音域の女性が原キーで歌唱しうる楽曲です。
 先述のように、同曲は低音が高いため、中低音が得意な人は少しキーを下げて歌唱するのもよいかもしれません。逆に、「中高音が得意な女性」だと若干キーを上げるのもよいと思います(hiA#辺りに裏声のニュアンスがあるため、高音が得意だと原キーが歌いにくい可能性がある)。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。


 『食虫植物』は低音域に余地があるため、キー調整はしやすいです。今回の楽曲は音域自体がそこまで広くないため、キー調整の融通は利きやすく、ビギナー向けの調整も可能だと私は推測しています。ただ、キー調整をしたからといって直ちに理芽さんのような歌唱が出来るわけではないので、弛まぬ練習を心掛けたいです。
 今回の楽曲はメロやリズムは分かりやすいです。ただ、頭サビのフレーズ【hiAhiA#[満[た][れ]ない]】については、若干音程に迷う可能性があるので注意してください(比較的克服しやすい)。メロの構成がシンプルかつ息継ぎなどもしやすいため、練習曲やカラオケにもおススメだと私は分析しています。

 『食虫植物』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiB(裏声はhiD#まで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2G#~hiA#辺りがかなり多く、要所で裏声も見られます。中高音については大よそ標準的の範囲内ですが、低音はmid2C#と高めです。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや低め~高めの音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」についても原キーで歌唱しうると思いますが、裏声と地声の使い分けなどを考えると少しキーを上げてもよいかもしれません。

【まとめ】

①標準的な音域だが、全体的に中高音寄り
②原キーだと「標準よりやや低め~高めの音域の女性」などに合いそう
③キー調整しやすく、メロも分かりやすい。練習曲やカラオケにおススメ
④「高音hiBやhiA#を地声と裏声で使い分けられる」とより良い(キー調整の参考に)
⑤サビは音程に注意(上の☆のフレーズ)


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