こんにちは。今回はきゃりーぱみゅぱみゅの『PONPONPON』(2011)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。きゃりーぱみゅぱみゅさんは今回が初登場になります。
『PONPONPON』(きゃりーぱみゅぱみゅ),PONPONPON(Kyary Pamyu Pamyu)
【地声最低音】mid2B(B3) ※サビ2
『PONPONPON』(きゃりーぱみゅぱみゅ),PONPONPON(Kyary Pamyu Pamyu)
【地声最低音】mid2B(B3) ※サビ2
★Every Day [ポン] Every Time is [ポン] メリーゴーランド乗りたい[の] (hiB)
★Every Day [ポン]Every Time is [ポン] 多分そんなじゃダメで[しょ]
※サビの後に登場する箇所で、便宜上「サビ2」と表現しておきます
【地声最高音】hiB(B4) ※サビ部分
★[ポンポン]出して [しま]えばい[いの] [ぜんぜん]しないの[つま]らない[で]しょ
★Every Day [ポン] Every Time is [ポン] メリーゴーランド乗りたい[の] (mid2B)
まず、『PONPONPON』についてです。この楽曲はきゃりーぱみゅぱみゅ初のミニアルバム『もしもし原宿』のリード曲として、2011年に先行ダウンロード販売されました。また、2012年のフルアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』にも収録されております。作詞作曲プロデュースはPerfume等でも有名な中田ヤスタカさんです。
この楽曲はYouTubeの公式チャンネルでは2019年3月現在、1億4000万回以上再生されております。この楽曲はベルギーやフィンランドのチャートでは1位を記録するなど、日本以上に海外で知られている作品なのかもしれません。
MVは、いわゆる「カワイイ」スタイルが基調となったアートワークになっております。原色が強調された部屋やぬいぐるみなどのアイテム、スイーツなどが登場します。一方で、CGで赤面化したぱみゅぱみゅさん、シャレコウベ(どくろ)のアートワークが登場するなど、時折奇抜な表現も見られ、そうした部分が非常にアクセントになっているのではないかと思います。純度100%のカワイイではなく、異物感の有るものを混ぜることで、より一層記憶に残るような仕掛けがされていると思います。
サウンドについては、プロデュースが中田ヤスタカさんによるテクノを基調としたポップサウンドに仕上がっております。中田さんはPerfumeなどのプロデュースでも知られますが、きゃりーぱみゅぱみゅさんの場合はより可愛らしさや原色感、メルヘンチックなレジャーランド感が強いものになっていると思います。
歌詞については、「ポンポン」「うぇいうぇい」に象徴されるように非常に軽やかで弾むような内容になっております。一方で、「チャンスをつかみたい」「泣くのは早い」「前に進むしかない」「私の道を」といった野心や決意表明がなされています。軽やかでありながら、その中にきゃりーさんらしい凛とした姿が見て取れるようです。サウンド、歌詞内容を含めて、きゃりーぱみゅぱみゅという像を中田ヤスタカさんが上手く表現した内容になっていると思います。
さて、『PONPONPON』の音域についてですが、地声最低音mid2B(B3)~地声最高音hiB(B4)でメロディーが構成されております。きゃりーぱみゅぱみゅさんの楽曲は必ずしも難易度が低い楽曲ばかりではなく、ハイトーンが要求されるようなものも散見されます。しかし、この『PONPONPON』に関しては非常に親しみやすい音域です。
一方で、声を出し慣れていない人や声が低い人にはhiBという音域で苦戦される方もいるかもしれません。そこだけは留意しておきたいと思います。場合によっては、少しキーを下げるという選択肢があっても良いと思います。明るい声質でそれなりに声が出せるという人であれば、非常に楽しく歌える楽曲であると思います。カラオケなどでも歌いやすいと思います。