『ここではない、どこかへ』(GLAY)、Kokodewanai, Dokoka he(GLAY)
【地声最低音】mid1E(E3)
★変わりゆくm1F#[ひ]と[を]m1E[ぉ]遠m2F#–m2E[くに]見[ては]ぁ【Bメロ】
【地声最高音】hiA#(A#4) ※ラストサビで1場面
★ふm2G[た]り[の]hiA–hiA#[ね[が]い]をかA#–A[なえ]ら[れ]た]ら【ラストサビ[転調+3]】
【補足】mid2E(一部略)~hiAを含むフレーズ一覧
★m2E[ど]んな願いならばかなえられないと言うのか?【Aメロ】
★m2F#[世]の中でさえF#[し]んじてたこm2E[ろ]
★ひとつm2E[ひ]とつ 仕組みを[知]れm2F#[ば]【Bメロ】
★子供のままではm 1F#[生きて]m2E[ゆ]けないと
★時代の息吹にm2F[身]m2E[を]さ[らす]ぅ
★m2E[無]邪気な季節が過ぎ 今誰もがせm2F#[ん][し]達【通常サビ】
★2度とはない風の香り あといm2F#[く]つもm2E[の]
★とm2E[び]ら[を]m2F#[た]m2G[た]F#[い]て この痛みをや[わ]らげる
★m2E[履]き古しの靴 どこまで飛べるかm2F#[競]争[し]た【2番Aメロ】
★愛をm2E[語れ]ない[口]m2F#[び]るに 孤独に頬よせる恋人達【Cメロ】
★この場所にとどまるりゆm2F#[うなど]な[い]m2G[さ]F#[ぁ]
★輝きすらあm2F[り]のままのm2F#[ぉぉ]m2G#[おお]
★ここではない どこm2F[か]へと 胸を焦がすよ【ラストサビ[転調+3]】
★m2G[無]m2F[邪]気[な]と[き]を過ぎ 今誰もがせhiA[ん]m2G[し]F[た]ち
★(ゆるぎない魂に) 南向きの帆hiA–m2G[を]立[て]ろ]
★悲しいこm2F[と]m2G[ば]かりG[の世、うれい]hiA[の夜]ぅに[は]
まず、『ここではない、どこかへ』についてです。この楽曲は、1999年に4人組ロックバンドGLAY(グレイ)によりリリースされたシングル作品です。アルバム『HEAVY GAUGE』(ヘヴィ・ゲージ)の先行シングルとしてリリースされました。同アルバムは、『SURVIVAL』、『BE WITH YOU』、当ブログでも取り上げた『Winter,again』(過去記事)といった人気シングル曲が収められており、200万枚を超えるセールスを記録しております。
『ここではない、どこかへ』はフジテレビのドラマ『パーフェクトラブ!』の主題歌としてタイアップが付きました。当時は、月9(げつく)とも言われた人気のドラマ枠です。同ドラマは福山雅治さんが主演をしており、平均視聴率も17.0%を記録。『ここではない、どこかへ』は先行シングルであるにもかかわらず、100万枚のCDセールスをたたき出します。この頃のGLAYは、1996年の『グロリアス』のヒット以来、飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を続けておりました。また、挿入歌である松本英子さんの『Squall』もヒットしております(この曲はドラマの主演である福山雅治さんが作詞作曲されてます)。
さて、『ここではない、どこかへ』はアップテンポのバンドナンバーです。あまり聴き慣れていない人が同曲を口ずさんでみるとわかりますが、この曲はAメロ⇒Bメロ、Bメロ⇒サビと転調しており、微妙に音程が取りにくくなっております。また、ラストサビでも転調が行われ、通常サビと比べると3つキーが上がります(#3)。よって、カラオケなどでは事前にしっかり聴き込んでおきたいところです。演奏時間は5分50秒程度あり、最近の曲と比べるとかなり長めになります。
私自身は、転調などもそうですが、タイトルが非常に惹き付けられました。作詞作曲はギター担当のTAKUROさん、アレンジはバンドと佐久間正英さんによりなされております。TAKUROさんはGLAYの人気曲のほとんどを作詞作曲しております。佐久間さんは2014年に亡くなられておりますが、GLAYやJUDY AND MARYのアレンジ担当としてもよく知られております。
『ここではない、どこかへ』の声域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高いレンジで歌メロが作られております(ラストサビが高いです)。そのため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいかもです。
この楽曲は通常サビとラストサビでキーが3つも変わっているため、それぞれのサビを上手く盛り上げるために力量が要求されます。そのため、キー調整に難儀するのではないかと個人的には感じました。ちなみに、女性の場合は、一般的には原キーだとやや低いと思います(低音域が得意な方は合いやすいかもです)。
最後に『ここではない、どこかへ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1EはBメロで登場します。ここは曲全体で2回と多くはありません。男性だとある程度歌唱可能なレンジだと思います。ただ、mid1F#辺りも比較的多く、女性などは原曲キーだとやや歌いにくいといえます。一般的な女性の場合は、少しキーを上げた方が歌いやすいです。
一方で、地声最高音hiA#については、ラストのサビの1場面で登場します。そのため、回数としても1~2回程度と少ないです。ただ、ラストサビではhiA辺りも意外と登場しますので、一般的な男性の場合は少しキーを下げた方が歌いやすいです。目安として、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください(♭1~2)。
『ここではない、どこかへ』は低音域に余地があり、キーを下げることは可能です。歌い慣れた人であれば、比較的合うレンジに調整しやすいのではないかと思います。
同曲は先にも述べたように、「1~2番のサビ」と「ラストのサビ」でキーが3つ変化しております。そのため、上手くキー調整が出来ないと、「1~2番のサビは少し低くて歌いにくい(盛り上がりにくい)」、「ラストのサビは高くなりすぎた」といった事態も起こりうると思います。各々実際に歌唱してみて、自分にとってジャストフィットしたレンジをしっかり探しておくことが重要だと思います。こうしたこともあり、それなりにメリハリを付けて歌いこなすには力量が要求されます。
『ここではない、どこかへ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA#辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます。通常のサビではmid2D#~midG辺り、ラストのサビではmid2F~hiA#辺りが高音域になります。このレンジが自分にとって得意な声域となる人だと、原曲キーで歌いやすいと思います。そのため、「ある程度高音域が得意な男性向け」だと私は判断しております。逆に「高音域が非常に得意な人」などは、1,2番のサビ辺りが少し歌いにくく感じられるかもしれません。
同曲は、Aメロ辺りでもmid2E,mid2F#辺りが登場しますので、全体を通して中高音域が歌いこなせる必要があります。よって、ある程度の持久力も求められます。
『ここではない、どこかへ』は歌詞なども前向きであり、カラオケなどでも歌いやすいと思います(最近の曲としてはやや尺が長いかもですが)。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
リクエストに応えていただきありがとうございます!
以前カラオケでよく歌っていて、ラスサビの雰囲気が妙に違うなと感じていたのですが、キーが3個も上がっているとは!
スキマスイッチの奏もそうですが、ラスサビでキーが3個も上がる曲は珍しいような気がします。
このブログは、最高音の箇所だけでなくて補足の情報も充実しているので読んでて勉強になります(^^)
またそのうちリクエストするので、よろしくお願いします!
リクエストが遅れて申し訳ありませんでした。
この曲は、ラストサビで3つ上がってるので、相当特徴的ですね。
本文でも書いてますが、キーがちゃんと合ってないと歌いにくいです。
今自分の過去記事を確認したのですが、奏もそうだったのですね。
+2くらいだと思ってました。あの曲も少し合わせづらいですよね。