『もう一度』(Tani Yuuki)、Mou Ichido(Tani Yuuki)
【地声最低音】mid1E(E3) ※Aメロ~通常サビまで
★m2E[ねぇ]、いつになればm1F#–m1E[き[み]に]会F#–1E[え[る]の?【Aメロ】
★ごm2E[めん]、辛い。m1E[目に見]えぬも[のに]【Bメロ】
★m1E[こ]こ[ろ]く[だ]か[れ]て[あ]きらめてしま[い]そ[う]
【地声最高音】hiA#(A#4) ※ラストサビで4回
★共にm2F#–m2G#[夜[明]けhiA#[を]G#–F#[む]かえ[よう]【ラストサビ[転調₊2]】
★抱きm2F#–m2G#–hiA#[しめ[てす[す]む]かG#[ら]ぁ]
※通常サビではmid2G#が最高音
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※ラストサビで登場
★F#–hiC#[終[わりの無い]m2F#地–m2G#[不[安]も]【ラストサビ[転調₊2]】
※通常サビではhiBが裏声最高音
【補足】mid2E(一部略)~mid2G#を含むフレーズ一覧
★あm2E[と]ど[れ]く[らい]つ[づいm2G#–F#[てく]の]だろう?]【Bメロ】
★m1E[手]を取り合[い]m2E[も]う一度【通常サビ】
★もう一度、もう一m2F[度]【ラストサビ[転調前]】
★手を取り愛m2F#–m2F[を]もう]一度【ラストサビ[転調₊1]】
※全体でmid2G#が14回程度
まず、『もう一度』についてです。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターのTani Yuukiによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルであり、アルバムには未収録です。
Tani Yuukiさんは2021年にリリースした『W/X/Y』(過去記事)が今もなお大きなヒットになっております。今回取り上げる『もう一度』についても、現在ストリーミングランキングなどで上位に位置しております。また、Tani YuukiさんのYouTube公式チャンネルでも1200万回を超える再生回数を記録しております。
さて、『もう一度』はスローなポップナンバーで、韻を踏んだメロディーなどが印象的です。イントロやAメロ等を聴いてピンときた方もおられるかもしれませんが、同曲のコードやメロディーは、Taniさんの人気曲『W/X/Y』と近似しており、歌い出しは『W/X/Y』より2つ高いキーから始まます。こうしたことにより、2曲の関連性なども様々な解釈がなされております。私個人としては、『もう一度』はコロナ禍などの影響が強く出た作品なのではないかと解釈しております。
『もう一度』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。そのため、通常はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲はラストサビで転調し、キーが2つ上がります。そのため、通常のサビではmid2G#が最高音だったところ、ラストサビではhiA#が最高音になります。そうした点もカラオケなどでは気を付けたいところです。ちなみに、同曲を女性が歌う場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいと思います。
最後に『もう一度』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1EはAメロやサビで登場します。とりわけAメロは登場回数が多く、mid1F#とのコンボになっております。そのため、高音域が得意な男性だとやや低音感があるかもしれません。
また、女性にとっては相当に低いレンジになります。そのため、女性の場合は通常はキーを上げた方が歌いやすいです。女性の場合、一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度は上げるとより歌いやすいと思います(「標準より高めの女性」はもっと上げてよい)。
次に、地声最高音hiA#はラストサビで登場します。登場回数は4回程度です。先述のように、同曲はラストサビで転調し、キーが2つ上がります(#2)。そのため、通常のサビやBメロではmid2G#が最高音となり、曲全体で14回程度登場します。そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。
『もう一度』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することがそうです。一方、同曲は低音~高音までしっかり要求されるため、体感的な音域は結構広いです。そのため、ビギナーなどはやはり難しい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。
『もう一度』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiA#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。そのため、「標準より高め~ある程度高音域が得意な男性」等が原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。逆に、「高音域が非常に得意な男性」などはもう少しキーを上げても良さそうです。その辺りは各々実際に歌唱して、調整を加えてください。
Taniさんは、同曲ではウィスパーボイス等、メロに様々な抑揚を加えております。そうした微妙な歌唱表現なども見どころが多いです。同曲のレンジが合いやすい歌い手の方は、表現面でも参考になると思います。
『もう一度』はゆったり目のポップナンバーでありますが、韻を踏んだメロの心地よさなどがあります。カラオケ糖で歌ってみても楽しいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
こんにちは!音域調査の際いつもお世話になっています!
リクエストよろしいでしょうか?
中村つよしの「愛のカタチ」という歌です。
某カラオケ対決番組で出演者の方が歌っていて大好きになった曲です。
私もカラオケで練習したく、是非ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m
リストアップしておきます。
初めて聴いた作品ですが、カラオケなどで歌うと楽しそうです。
地声裏声の区別が大変そうですが、
それ以外の部分は滞りなく進むと思います。