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『おかえり』( Tani Yuuki ) の 音域

こんにちは。今回はTani Yuukiの『おかえり』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『おかえり』(Tani Yuuki)
『おかえり』(Tani Yuuki)の音域







【地声最低音】mid1B(B2) 

★あなたはたm1C[いよう]CD[ぼ]く]が月だとするなら【Aメロ】
★返せるものもないのに、m1C[あ]いしてくれる意味を【Bメロ】
★今までくれた愛にm1Cm1D[こ]たえ]られるように

m1Bm1D{泣]き]喚いたんだ、満たされぬ何かに【サビ[転調−3]】
m1Bm1C#D[手繰]り]寄]せた糸の先に答えm2D[を] oh oh m2D#[oh]


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※ラストサビで5回程度

★わm2F#F[たしは]今]同じm2D#[そ]らの下【ラストサビ[転調₊1]】
★遠く離れた場所でおm2D#Fm2F#^[もい出を[さ[け]ぶ]
★またふm2F#FD#[たりで]笑え]るそ]の瞬FF#[間[を]


【補足】その他の印象的な中高音

★あm2FE[なたは]今]同じ空の下 遠く【通常サビ】
★離れた場所で思い出をm2EF[つ[む]ぐ]
★ねぇ m2D[な]んで?あぁ、そこまで【Bメロ】
★生m2D[まれ落]ちた日、半分だけ欠けた命【サビ[転調−3]】

 まず、『おかえり』についてです。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターのTani Yuukiさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた配信限定アルバム『Memories』に初収録されました。同アルバムには、出世作『Myra』(過去記事)や、大ヒット曲の『W/X/Y』(過去記事)『Unreachable love song』(過去記事)いった人気曲が収められております。

 さて、『おかえり』はタイアップなどがあったわけではありませんが、人気が高く、ストリーミングなどでも多くの再生回数を獲得しております。公開されたYouTube公式チャンネルでは600万回近い再生回数を記録しております(2024年2月現在)。

 『おかえり』はミドルテンポのバンド曲です。ケルト音楽の趣きがある作品であり、どこかファンタジー作品のような絵が思い浮かびます。歌メロは頭サビで始まり、AメロBメロサビと展開します。終盤はサビメロが3つキーが下がったのちに、キーが4つ上がり(通常サビより1つ高いキー)、大きく盛り上がります(F⇒D⇒F#とキーが変わる)。作詞作曲はTani Yuukiさん自身によりなされました。


 『おかえり』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、標準的な音域の男性でも原曲キーでの歌唱が可能ですが、場合によってはキーを調整するのもよいと思います。
 同曲はAメロBメロでは中低音が多く見られ、サビでmid2D~mid2F#といった中高音が多く見られるようになります。そのため、低音~高音まで音域が広めです。ただ、最近のJ-POPの男性曲としては高音域がそこまで高くないため、個人的にはおすすめしやすい1曲だと感じました。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから6つ程度上げてみてください。音域が広いため、歌い慣れた人向けの楽曲ですが、メロディー自体は非常に分かりやすいです。



 最後に『おかえり』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Bはラストサビ前の場面で登場します(上では【サビ[転調−3]と表記してます】)。また、通常のABメロではmid1C辺りが最低音となり、mid1F,mid1Eなども多いです。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、人によっては少し歌いにくそうです。「高音域が得意な男性」などはキーを上げてもよいと思います。
 

 次に、地声最高音mid2F#はラストサビで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid2F#などの音階は、歌い慣れていない人だとスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、標準的な男性であれば比較的克服しやすいレンジでもあります。少しずつ練習を重ねてください。場合によっては少しキーを上下させるのもよいと思います。


 『おかえり』は低音域が低めですが、少しならばキー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができると思います。ただ、同曲は音域自体がそれなりに広いです。そのため、ビギナーだともしかしたら一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。その点は留意しておいてください。
 同曲はメロディー自体は分かりやすく、私も何度か聞いているうちに自然とメロが口ずさめるようになりました。音域がマッチするのであれば、練習曲やカラオケ曲としてはよいのではないかと思います。

 『おかえり』を原曲キーで歌唱する場合、中高音についてはmid2D~mid2F#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビを中心にこれらが見られ、いずれも地声ベースでの発声になります。一方、低音についてはmid1B~mid1F辺りが登場します。こうしたことを踏まえると、「標準的(orやや低め)~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①AメロBメロは中低音中心、サビは中高音が増える(音域は広め)
②最近のJ-POP男性曲の中では最高音が控えめ
③原キーだと「標準的(orやや低め)~ある程度高音域が得意な男性」に合いそう
④メロ自体も分かりやすく、カラオケ向き

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