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『Unreachable love song』(Tani Yuuki)の音域 [2021年]

こんにちは。今回はTani Yuukiさんの『Unreachable love song』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Unreachable love song』(Tani Yuuki)
『Unreachable love song』(Tani Yuuki)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) ※Aメロで多い

m1E[なぜか瞳]m2C#[が離せないん][喉元]まで出[た]C#[葉]【Aメロ】


【地声最高音】hiA(A4)  ※Cメロで1回だけ


m2E[割り切れず止]hiAm2G#[まっ]たまん[ま]【Cメロ】


【裏声最高音】hiA(A4) ※BメロとCメロ

hiA裏[stop] 今じゃないし、 意気地ないし、m1E[か]ら回り【Bメロ】
hiA裏[君の居ない]m2F#地m2E[世界]でさ]【Cメロ】


【補足】mid2Eを含むフレーズ一覧

m1E[い]m2E[やでも探し]てしまうよ 至る[所にき]みのことを【サビ】

 まず、『Unreachable love song』(アンリーチャブルラブソング)についてです。この楽曲は、2021年に男性シンガーソングライターのTani Yuukiさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、タワーレコード限定販売の『Memories』に収められております。同アルバムには、出世作『Myra』(過去記事)や、現在も爆発的なヒットとなっている『W/X/Y』(過去記事)といった人気曲が収められております。

 その中で、『Unreachable love song』は2021年に配信限定のシングルとしてリリースされました。この頃は、ちょうど『Myra』が大きく注目を集めていた時期であります。『Unreachable love song』はTani YuukiさんのYouTube公式チャンネルでリリックビデオが公開されており、500万回を超える再生回数を記録しております。これは、2022年5月現在、『Myra』や『W/X/Y』に次ぐ人気であり、ソングライターとしての底力を感じます。最新はCMソングとして楽曲にタイアップが付くなどしており、知名度が大きく上昇しているのを感じます。


 さて、『Unreachable love song』はミドルテンポのポップナンバーです。歌メロについては頭サビで歌メロが始まり、AメロBメロサビと展開します。全体的に韻を踏んだリズミカルな切ない歌メロとなっております。メロの切なさと跳ねた感じが絶妙なバランスです。歌メロは、人気のJ-POPと比べると落ち着いており、その分、音域も低めになっております。

 『Unreachable love song』の音域的な特徴についてです。同曲は全体でみると、一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られているといえます。ただ、曲全体でCメロの一部でhiAやmid2G#が登場する場面があります。この1か所だけは、男声としては高めであり、高音域が得意でない人は苦戦させられるかもしれません。また、女性については原曲キーだと歌いにくく、キーを上げた方がよいと思います。

 Aメロ~サビまでは地声についてはほぼ1オクターブで歌メロが作られており、メロ自体もシンプルで、親しみやすいです。


 最後に『Unreachable love song』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(1か所だけ高め)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内ですが、人によっては少し低く感じられるかもしれません。高音域が得意な男性などはキーを上げてもよいと思います。
 一方、女性にとってはmid1Eはかなり低く、通常はキーを上げた方が良いです。女性でこのレンジを良い声で歌いこなせる方は、かなり低音域が得意な女性だと思います。

 一方、地声最高音hiAについてはCメロで登場します。曲全体で1回だけであり、この1場面だけが特に高いです。この1場面を除くと、mid2F#が1回、その他mid2Eとなり、一般の男性にとっても手を付けやすいレンジといえます。地声最高音hiAに合わせて、キーを下げるのもよいと思いますが、hiAは曲全体で1回程度ですので、頑張って原曲キーチャレンジしてみるのもよいのではないかと私は考えました。また、1か所ですので、ヘッドボイスといわれる「強め裏声」を使っても良いです。


 『Unreachable love song』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、【m1E[なぜか瞳]m2C#[が離せないん]だ】に代表されるように、mid1Eが連続して登場しますので、キー下げの余地はあまり多くないと私は考えました。
 同曲は、男声として高い部分が【m2E[割り切れず止]hiAm2G#[まっ]たまん[ま]ぁ】の1か所に限られます。よって、高音域が苦手な方は、「原曲キーで歌い、高い部分を裏声で歌唱する」というのもよいと思います。

 『Unreachable love song』を原曲キーで歌唱する場合、欲をいえばhiA,mid2G#辺りを地声で歌こなせると完璧です。ただ、曲全体を通してみるとmid2E辺りが高音域として多く登場します。よって、「標準的な男性(「やや高め」位の方が余裕ができる)~ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすいのではないかと思います。高音域が得意な男性や女性などはキーを上げても良いです。

 『Unreachable love song』は切ないながらも跳ねたリズムでノリも良く、カラオケ等で歌いやすい楽曲なのではないかと思います。演奏時間が3分台で終わる点も最近のJ-POPらしいです。音域的にも比較的アプローチしやすいですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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