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『多分、風。』(サカナクション)の音域

 こんにちは。今回はサカナクションの『多分、風。』(2016)を取り上げます。この曲は2016年にシングル曲としてリリースされ、サカナクション7枚目ののオリジナルアルバム『834.194』にも収録される予定です。よろしくお願いします。
 
 サカナクションは当ブログでは以前に、『新宝島』『アイデンティティ』、『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』『ネイティブダンサー』を取り上げました。サカナクションは今回で4曲目になります。興味を持たれた方は、そちらもどうぞ。

『多分、風。』(サカナクション)、Tabun Kaze(Sakanaction)
2016.06.21release【アルバム『834.194』収録】

『多分、風。』(サカナクション)











【地声最低音】mid1D#(D#3) (Aメロ部分)

★今アップビートの弾けた風で 口に入った砂(「」な)


【地声最高音】mid2G#(G#4)※サビ部分

★風 走(し)ら[]た[]の子に やあ[つい]視[]
★焦らせたこの季節に 連れて行かれた[らー]


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビ部分

★風 はせた あの子に あつい視線 (hiB(B4)【裏声】)
★焦ら()その仕草に「yeah」「yeah
★焦ら「」この季節に 連れて行かれたら (hiC(C5)) 


 まず、『多分、風。』についてです。この楽曲はサカナクション12枚目のシングルとして2016年にリリースされました。タイアップとしては資生堂の化粧品ブランド、『ANESSA』のCMソングとして使用されました。MVは九十九里浜で収録されたようです。
 
 『多分、風。』はyoutubeサカナクションの公式チャンネルでは1600万回もの再生回数を記録している人気曲です。2018年の彼らのベストアルバム『魚図鑑』に、この楽曲は残念ながら収録されなかったのですが、2019年の最新アルバム『834.194』には収録される予定のようです。

 さて、『多分、風。』のサウンドについてですが、彼ららしいエレクトロミュージックとバンドサウンドがミックスされた軽快な楽曲に仕上がっております。個人的には
ベースのフレーズが非常に心地よいと思いました。私自身はベースの知識は全くないのですが、バンドサウンドを聴く際に、ベースの音色を意識することが多いです。また、シンセサイザーが象徴的な楽曲ですが、音の数は多くないものの、所々で展開されるギターのチョーキングもシンセの音色と共振しているようで、印象に残りました。

 『多分、風。』歌詞についてです。山口一郎さんらしい歌詞だと思いました。
「風」はダブルミーニング(1つの言葉に2つ以上の意味を持たせること)になっていると思います。具体的には「風走らせたあの子」「あの子は多分、風」という部分です。
 
 「風走らせたあの子」というのは、主人公の男子に対し、
「恋の風」を吹かせたという意味だと私は解釈します。そして、2つ目の「あの子は多分、風」というのは②「主人公の恋心が届かなかった」ことを意味するのではないでしょうか。ただ「恋心が届かなかった」と直接表現せずに、「多分、風」という表現を用いることにより、聴き手の解釈の余地を残します。

 例えば、「風のようにすれ違っただけの関係で、声も掛けられずに終わってしまった」、「すれ違った女の子に近づきたいと思ったのに、幻のように見失ってしまった」といった余地が生まれてきます。

 前者のように解釈するならば①
勇気が無くて、恋心が届かなかった」といったニュアンスでしょう。一方、後者の場合は、風のように消えてしまい、会えなくなった女の子に幻想的な雰囲気を漂わせます。②「勇気を出して声をかけようと畦道を走ったが女の子は風のように消えてしまった(女の子を見失ってしまった)」といったニュアンスです。非常に詩的です。どことなく、『夜の踊り子』にも通じるものがある気がします。






 さて、『多分、風。』の音域についてですが、
地声最低音 mid1D#(D#3) ~地声最高音 mid2G#(G#4)、裏声最高音hiC#(C#5)でメロディーが構成されています。

 地声最高音については
一般的な男性の音域と言えると思います。mid2G(G4)辺りは、歌い慣れている一般的な男性が発声できる一つの境界線ですので、普段歌い慣れていない方には、しんどい音域です。ただ、努力を重ねれば届く声域であると思います。

 一方で、この楽曲のメロディーは、
裏声hiC#(C#5)~hiB(B4)といった音階を使っております。その点において少し難易度が上がります。サビの部分はこの裏声と、地声の最高音mid2G#が組み合わさっております。具体的には「風 走()ら[]た[]の子に あ[つい]視[]」といった具合です。

 裏声を使い慣れていない人には大変かもしれません。ただ、努力が報われない類の高難易度の楽曲ではないと思います。以前レビューした
『新宝島』ほど簡単ではないですが、チャレンジする価値のある楽曲だと思います。楽曲のテンポなども非常に軽快でカラオケなどで歌うのにも良いと思います。

 また、
『多分、風。』は女性が歌ってもよい楽曲だと思います。個人差はありますが、低音部がキツイ方は少しキーを上げて対応するとちょうどよくなると思います。
 
 
例えば、サカナクションのポップ寄りの曲、スピッツの楽曲などは女性が歌いやすい楽曲が多い印象です。色々試してみてもいいかもしれません。
 

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コメント

  1. まさ より:

    裏声のところ、
    風(はし)らせた、じゃなくて、風は(しら)せた、だと思います。

  2. もりっしー(管理人) より:

    >>1
    ご指摘ありがとうございます。助かりました。
    この時期頃(3月半ば頃まで)に投稿した楽曲は
    いずれ加筆して、より詳細な音階の表記をしたいと考えています。
    コメントをきっかけに、その思いが強くなりました。
    ありがとうございました。