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『ショック!』(サカナクション)の音域 [ 2022年の作品 ]

こんにちは。今回はサカナクションの『ショック!』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。私個人が好きなバンドということで、記事にしました。


『ショック!』(サカナクション)、Shock!(Sakanaction)
『ショック!』(サカナクション)の音域







【地声最低音】mid2A(A3) 

※【補足】などをご参考下さい

【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体で8場面

hiAm2G#[あ][わ][な]ぼ]m2F#[く]は   もう 何も感じはしない【Aメロ】
m2F#[ショック]で目がひF#[らいた] hiAF#[ぼ]くは[し]びれ]て感電[中]【サビ】


【裏声最高音】hiD(D5) ※サビで登場

hiDhiB[ショッ]ク!] D[ショッ]ク!] DB[ショッ ショッ]ク][ゥ]【サビ】

※コーラスの部分なので、カラオケなどでは判定されないかもしれません

【補足】最低音mid2A,mid2F#を含むフレーズ一覧

m2F#[夕]夕夕m2A[夕方に酸っぱい]サイダーを【Aメロ】
m2F#[ショック]をたm2A[だ]F#[ろに浴]びる2A[だ]【サビ】

 まず、『ショック!』についてです。この楽曲は、2022年に5人組ロックバンド・サカナクションによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲であり、同じ年にリリースされたコンセプトアルバム『アダプト』に収録されております。
 『アダプト』は2022年にリリースされたコンセプトアルバムですが、CDなどの楽曲リリースに留まらず、「コロナ禍でのミュージシャンのあり方」を模索したプロジェクトでもあります。新型コロナの影響でミュージシャンの様々活動が制限されていく中で、新たな活動について探求する動きが強まりました。その中で、サカナクションもオンラインライブなど行っていき、それと繋がる形で本アルバムがリリースされております。


 その中で、『ショック!』はテレビドラマ『ルパンの娘』シリーズの映画『劇場版 ルパンの娘』の主題歌として書き下ろされました。同映画は、2021年に公開され、その後、サカナクションのオンラインライブなどで先行披露されております。サカナクションは以前にも、『モス』(過去記事)という作品を同ドラマの主題歌に起用されております。
 『ショック!』のミュージックビデオは、オンラインライブでの映像を使用したものとなっておりまり、ワイドショーの中継などがモチーフとなっております。この映像を初めて見る人にとっては、ライブの映像とは思いえない作りになっているのではないかと私自身は感じました。こうした点も、先述の『アダプト』プロジェクトと通じるところがあります。


 『ショック!』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性曲としては高めのレンジで歌メロが作られております。そのため、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。
 同曲のもう1つの特徴としては、音域がそこまで広くないという点です。そのため、キー調整がしやすく、練習曲として使いやすいといえます。また、男性曲としては最低音がmid2Aと高いため、女性が原曲キーで歌うことも可能であるといえます(一般的には少しキーを下げた方がよさげ)
 


 最後に『ショック!』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2Aについては、Aメロやサビで登場します。このmid2Aは一般的な男性の音域の範囲内であり、発声自体は難しくないと思います。ただ、mid2Aが最低音となる男性曲は、ほぼ「男性曲としてはキーが高い(多くの場合はスタミナも要求される)作品」となりやすいです。今回の『ショック!』についてもそうした傾向に当てはまります。
 反面、最低音が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも可能だといえます。ただ、声域的には、「低音寄りの女性」や、「歌い慣れていない女性」などが合いやすいです。よって、一般的な女性はキーを上げても良いです。

 次に、地声最高音hiAはAメロ・サビで登場します。登場回数は8場面で、多めです。先述のように、同曲は男性の音域としては高音寄りですので、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一般的な男性の場合は、原曲キーから2つ程度下げてみてください(歌い慣れた人の場合)。


 『ショック!』はボーカルの山口一郎さんが担当している歌メロについては1オクターブで作られております。そのため、J-POPの作品の中でも音域はそこまで広くなく、キー調整などの融通は利きやすいです。そのため、歌い慣れた人はもちろん、ビギナーなどの練習曲としても使いやすいと私は分析しました。歌メロのリズムなども比較的取っ付きやすい部類だといえます。(当然ですが、原曲のクオリティーで歌いこなすには力量が求められます)。

 『ショック!』を原曲キーで歌唱する場合hiAなどを地声でしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲は男性曲としては高音寄りであるため、mid2D~mid2G#などの中高音域が安定していることも不可欠です。よって、「標準より高めの音域の男性~高音域が得意な男性」等が合いやすいといえます。また、先述のように、「標準より低めの音域の女性」などもおススメです。


 『ショック!』はアップテンポのバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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