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『そのドレスちょっと待った』(back number)の音域

 こんにちは。今回はback numberの『そのドレスちょっと待った』(2010)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、『そのドレスちょっと待った』はインディーズ時代の作品であり、アーティストおよびレーベルの公式チャンネルではミュージックビデオなども公開されておりません。よって、当ブログにおいても、動画の添付は致しません。ちなみに、理由などは不明ですが、同曲はSpotifyでは配信が停止されております。


『そのドレスちょっと待った』(back number)
『そのドレスちょっと待った』(back number)の音域






【地声最低音】mid1E(E3) 

★どんな気持ちで m1E[どんな]相手と どんな言葉で誓ってるの?【サビ】

※【補足】もご参照ください。登場回数は多いです。

【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体で6回程度

m2Em2F#hiA地[僕なり[にあ[たら]しい]し]あわせをm1E[手][にし]たつもりなのに【Bメロ】

★ニヤニヤする僕がm2E[いた]のか[もし]m2G#[れない]hiA地[ね]【サビ】


【補足】mid2Emid2F#を含むフレーズ一覧

★人づてm2E[に]聞いたきみm1E[ぃの]話 【Aメロ】
★一生添m2E[い遂]m2F#[る][あ]いてを見つm1E[け]たって
★(言葉と真逆の気持ちに)じm2E[ぶ]んも驚いているよ

★もしもm2F#[あの時僕]が強がらずに電m2E[話]をかけられてたら【サビ】
★その鐘を鳴らす君のとなりm2F#[には]m2E[ぁ]
★きm2E[み]は今[どん]な顔して[わ]m2F#[らっ]てるの?


 まず、『そのドレスちょっと待った』についてです。この楽曲は、2010年に3人組ロックバンドback numberによりリリースされたアルバム『あとのまつり』に収録されております。また、インディーズ作品でありながら、オールタイムベストの『アンコール』にも収録されました。インディーズ作品としては、この曲以外に『春を歌にして』も収められております。

 アルバム『あとのまつり』はインディーズ時代の作品であり、back numberとしては初のフルアルバムとなります。アルバム全体でみると、ポップなバンドナンバーが多く、今のバクナンとも通じるものがあります。また、インディーズ作品ながら、一部の楽曲は島田昌典さんやsoundbreakersが共同アレンジで参加しております。更に、歌詞についても清水依与吏さんらしい失恋をテーマにしたものが多く収められております。サウンドのみならず、歌詞についても既にバンドの世界観が完成しているように私には感じました。


 さて、『そのドレスちょっと待った』はアップテンポのバンドナンバーです。アルバム曲でプロデューサーが招かれている中で同曲はセルフプロデュースで楽曲が制作されております。歌メロについては、AメロBメロサビといった馴染みやすい展開となっております。
 同曲は、メロやサウンドワークなどだけでみると爽やかなバンド曲でありますが、歌詞については清水依与吏さんらしい女々しさ全開の失恋ナンバーとなっております。「元カノが別の男性と結婚することになり、そのことに対する主人公の複雑な気持ち」が歌詞として描かれております。タイトルの『そのドレスちょっと待った』というのも、主人公の本音の1つなのだと私は感じました。


 『そのドレスちょっと待った』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性の音域よりも高めのレンジで歌メロが作られております。よって、通常はキーを下げた方が歌いやすいと言えます。同曲はmid2E~mid2F#辺りの登場頻度が高く、中高音域を安定して歌えるかが問われます。
 低音域については、mid1Eが意外と多く登場します。そのため、女性が原曲キーで歌唱するのは非常に困難です。よって、女性は通常はキーを上げた方が歌いやすいです。


 最後に『そのドレスちょっと待った』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロやサビで登場します。厳密に数えたわけではないですが、登場頻度は高いです。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内でありますが、高音域が非常に得意な男性は若干歌いにくく感じられるかもしれません。また、女性については、mid1Eが相当低いレンジになりますので、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。

 一方、地声最高音hiAについては、Bメロやサビで登場します。登場回数は6回程度です。hiAなどは一般的な男性にとっては少し高いですので、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。目安としてですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください(♭1~2)。

 『そのドレスちょっと待った』は低音域にある程度余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに合わせることができると思います。ただ、先にも述べたように、最低音のmid1Eの頻度が意外と高いため、キーを下げ過ぎると低音が歌いにくく感じられる可能性があります。そのため、ビギナーなどはもしかしたら歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
 同曲はリズムなどについては、難易度が高い部分は少ないです。その点ではチャレンジしやすい楽曲なのではないかと私は感じました。

 『そのドレスちょっと待った』を原曲キーで歌唱する場合、一つの目安ですが、hiAなどを安定して歌いこなせる力が求められます。同曲はhiAが登場するフレーズを除くと、mid2F#辺りが高音域となります。その点で、一般的には高いものの、hiAの楽曲の中では滅茶苦茶には難しい部類には入らないと思います。
 先述のように、hiA以外ではmid2Eやmid2F#が多く登場します。この辺りが安定していることも肝要であります。原曲キーで歌唱する場合は、高音域がある程度得意な男性が合いやすいです。
 大まかな目安で行きますと、同曲はMr.Childrenやレミオロメン、マカロニえんぴつ、スキマスイッチ、SEKAI NO OWARIなどと近似しております。これらのアーティストの楽曲がある程度歌える人にとってはチャンスがあると思います。

 『そのドレスちょっと待った』はアップテンポのバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいのではないかと思います。歌詞なども清水さんらしい失恋曲で素敵です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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