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『深夜高速』(フラワーカンパニーズ)の音域

こんにちは。今回はフラワーカンパニーズの『深夜高速』(2004)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。

 なお、『深夜高速』は公式チャンネル公開されている動画が【25th Annivarsary Mix】となっております。ボーカルには違いは殆どありませんので、こちらを添付いたします。


『深夜高速』(フラワーカンパニーズ),Shinya Kousoku(Flower Companyz)


【地声最低音】mid2A(A3) 

m2F[青春ごっこをい]m2E[ま]も 続けながら旅の途m2A[中]


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※ラストサビ

★いhiA[こ]m2G[う][ぜ] A[いこ][う]G[全開の][む]hiA#[ね]A[で]



【補足】mid2F(一部略)hiAの注意箇所

m2F[ヘッドライトのひ]m2E[か]りは 手前しか照m2E[らさな]F[い]
m2F[目的地は]hiA[な]m2G[い]F[んだ] F[帰り]G[道も]hiA[わ]G[す]F[れたよ]
hiA[ゆ]m2F[めの中で暮]m2G[らし]F[てる]

★生きhiA[ててよ]m2G[かっ]た 生きG[て]A[て]G[よ]かった(サビ)
m2F[そんな]m2G[夜を]hiA[さ][がし]F[てる]

hiA[もっともっ]m2F[と] A[もっともっ]F[と](ラストサビ)
m2F[ずっと]m2G[ずっ]F[と] F[ずっと]G[ずっ]F[と]
hiA[全開のむ]A[全開のこ]m2F[え] 全開の素手で
hiA[感じることだけがす]m2G[べ]m2F[て] 
『深夜高速』(フラワーカンパニーズ)








 まず、フラワーカンパニーズについて説明します。フラワーカンパニーズは1989年に結成、1995年にメジャーデビューした4人組のバンドです。ジャンルとしてはロックで、男臭い泥臭い歌詞が特徴的です。THE BLUE HEARTS、ザ・クロマニヨンズ、ウルフルズ、エレファントカシマシなどが好きな人は合うかもしれません。最近のバンドだと、WANIMAなども近い部分があるのではないかと思います(WANIMAは男臭さの中に爽やかさがありますが)。
 これまでチャートの上位を賑わせてきたバンドではありませんが、根強い人気を誇っている息の長いバンドの一つだと思います。


 さて、『深夜高速』についてです。この楽曲は、2004年にフラワーカンパニーズによりリリースされたシングル作品です。元々、インディーズ時代から存在した楽曲なのですが、楽曲の質の高さからシングルリリースされることになりました。
 『深夜高速』は多くのアーティストにカバーされています。2009年には、この『深夜高速』のみのカバーを集めたトリビュートアルバム『深夜高速 -生きててよかったの集い-』がリリースされました。

 『深夜高速』は青春時代の苦悩などが歌われたロックナンバーです。この楽曲の素晴らしさの一つは、やはり歌詞にあります。何度も繰り返される「生きててよかった そんな夜を探してる」というフレーズが耳に刺さります。歌詞にも出てきますが、とりわけ十代の頃は、孤独を感じたり、自分の無力感、絶望感などを感じ、生きる意味などについて考えたりします。私自身はこの楽曲を知ったときには十代が終わっていたのですが、視聴した際に非常に心に刺さりました。


 

 さて、『深夜高速』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3) ~【地声最高音】hiA#(A#4) で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiA#についてですが、ラストのサビで計3回登場します。また、楽曲全体を通して、hiAという音階が多く登場します。この辺りの音階は一般的な男性の音域よりも高いといえます。この楽曲は魂の叫びのような楽曲ですので、音程はそこまで気にする必要はないと個人的には考えております。
 ただ、高音域がしんどい場合、キーを下げるのも選択肢に入れると良いと思います。一般的な男性の場合、原曲キーから2つ程度下げると、地声最高音がmid2G#辺りに設定されます。普段歌い慣れていない人はもっと下げてもよいかもしれません。

 『深夜高速』は音域自体は狭いです。そのため、楽曲全体を通して、高音域が登場する構造になっています。一方で、キーの調整は行い易いです。自分の音域に合わせて歌唱することには非常に向いています。

 『深夜高速』は歌詞内容的にもボーカルのニュアンスとしても泥臭さが表出した作品です。こうした楽曲は最近では少なくなっておりますが、私としては非常に良い曲だと感じております。カバーをされることも多いですので、またどこかで注目されることがあるのではないかと私は考えています。

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