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『Afraid?? feat. nothing,nowhere.』((sic)boy)の音域

こんにちは。今回は(sic)boyの『Afraid?? feat. nothing,nowhere.』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Afraid?? feat. nothing,nowhere.』((sic)boy)
『Afraid feat. nothing,nowhere.』((sic)boy)の音域





【地声最低音】lowG#(G#2) ※重要度は低い

★we are scary mons[ters]m1C# うろつく ghost [town]【Aメロ】
★見ちゃいけない真実 fo[cus]m1C# m1E[oh] C#[god]
lowG#[Too far] gone try to back[down]m1E【2番Bメロ】


【地声最高音】hiB(B4) ※全体で10回

★your death wish とm2G#hiAhiB[ど[か[な]【サビ】


【補足】mid2G#hiAを含むフレーズ一覧

m2G#m2F#[な]に][こ][くhiAG#[ない]よ]【サビ】
★君がいm2G#hiA^-F#[ない[よ]る]を]超える
★and I m2G#hiA[al[ways] [feel] the [same I] wa[nna] call [but] its [too late]【Aメロ】

 まず、『Afraid?? feat. nothing,nowhere.』についてです(以下、『Afraid??』)。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターの(sic)boyによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、今年の7月にリリースされたフルアルバム『HOLLOW』に初収録されました。同アルバムには、『Miss You feat. Vernon of SEVENTEEN』、『Falling Down』、『Resonance』といったシングル曲が収められております。

 (sic)boy[読み:シックボーイ]さんは2019年より活動するシンガーソングライター、ラッパーです。2020年にリリースされたvividboooyさんとのコラボ曲『Heaven’s Drive』がYouTube公式チャンネルで1500万回を超える再生回数を記録する等、大きな話題を呼びました。(sic)boyさんは他のアーティストのコラボも盛んであり、最近は海外からも注目を集めているようです。


 さて、『Afraid??』はタイトルにもあるように、アメリカ人ラッパーのnothing,nowhere.とコラボした楽曲であります。ロックをベースとしたミドルナンバーであり、サウンドプロデュースをSaint Patrickが務めました。歌メロについては頭サビで始まり、AメロBメロサビと展開し、親しみやすいと思います。サビ以外のAメロBメロはラップパートからなっており、全体的にシンプルな構成です。ただ、nothing,nowhere.さんのパートは英語詞ですので、カラオケなどの際は注意が必要になります。

 『Afraid??』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲はAメロBメロのラップパートは「中低音中心」、サビと2番Aメロは「高音中心」となります。低音域は滅茶苦茶には低くないのですが、それでも低音~高音まで比較的広いレンジが要求されます。サビの高音はmid2F#~hiA辺りが多く、高音感があります。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。AメロBメロはラップパートであり、見た目ほどは辛くないと思います。ただ、音域自体がやはり広めなので、人によってはどうしても歌いにくい部分が出てくるかもしれません。場合によっては、低音パートを男性、高音パートを女性で歌うのもよいと思います。



 最後に『Afraid?? feat. nothing,nowhere.』の音域についてですが、【地声最低音】lowG#(G#2)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowG#は2番Bメロで登場します。この辺りは男性の音域としても低いです。ただ、今回はlowG#にはあまり厳密でなくてもよいのではないかと私は判断しております。低音域については(sic)boyさんのAメロラップパートで登場するmid1C#、mid1D#辺りが歌えると形になりやすいです。高音域が非常に得意な男性だとやや歌いにくいことが推測されます。

 次に、地声最高音hiBはサビで登場します。登場回数は10回程度と多めです。また、今回はhiAをピークとするフレーズも20回弱と多いため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度下げてみてください。


 『Afraid??』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回は音域が広いですので、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。場合によっては、低音パートと高音パートで分けて、複数人で歌唱することも選択肢に入れてもよいと思います。メロディーなどは親しみやすい部分も多いのですが、今回は音域の広さが難しさを高めています。

 『Afraid??』を原曲キーで歌唱する場合、高音域はmid2F#~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。サビではhiA,hiBをピークとするフレーズが多く、高音域が得意な人向けになります。一方、ラップパートではmid1C#~mid1Eなどが複数回登場します。低音~高音まで広いレンジが要求されます。
 こうしたことを踏まえると、「(ある程度)高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。今回は低音パートと高音パートが明確に分かれていますので、音域の違う2人以上で歌唱するのもよいと思います。


 『Afraid??』はミドルテンポのバンド曲であり、私も初めて聴いてかっこよく感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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