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『夢見る少女じゃいられない』( 相川七瀬 ) の 音域

こんにちは。今回は相川七瀬さんの『夢見る少女じゃいられない』(1995)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。先日、相川さんがゲスト出演しているラジオを偶然視聴したのですが、その話が非常に興味深くて、今回記事にしたいと感じました。同曲はメロも親しみやすく、キー調整なども含めると楽しめる人が多いと思い、選曲しました。


『夢見る少女じゃいられない』(相川七瀬)
『夢見る少女じゃいられない』(相川七瀬)の音域






【地声最低音】mid2B(B3) 

★なんm2E[だ]かすれ違う[こ]いごm2B[こ]【Aメロ】
★(あの日の私がいる) 夢見m2B[る]少女[じゃ]いられない【サビ】


【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で8回

m2G#[もっと激]しい夜に[抱hiAhiBhiC#[か[れ[たい]【サビ】


【補足】mdi2G#hiBを含むフレーズ一覧

m2E[午前0]時の[交差]m2E[微熱]まじりの[憂う]【Aメロ】
m2G#hiAhiB[く[る[ま走]らせる]あなた]のよA[こ]がお]【Bメロ】
m2G#hiA[き[ら]いじゃ]ない 少しだまっ[てよ]
★(ウィンドウあけて街中に) m2G#[Bang! Bang! Bang! Bang!]

hiB[No No] m2G#[それ]じゃ届[か][ぁい]【サビ】
m2G#m2F#[かが]み]のなG#[か]い]まもふるえ[て]G#[る] 

 まず、『夢見る少女じゃいられない』についてです。この楽曲は、1995年に女性歌手の相川七瀬さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年にリリースされた『Red』に初収録されました。同アルバムには、『BREAK OUT!』、『LIKE A HARD RAIN』などのシングルが収められております。『Red』は相川さんのファーストアルバムでありながら、250万枚近い大ヒットとなり、相川さんとしては最大のアルバムセールスを記録しました。


 さて、今回取り上げる『夢見る少女じゃいられない』は相川さんのデビュー曲であります。同曲は、作曲家編曲家として知られる織田哲郎さんによるのプロデュースを受け、35万枚を超える大ヒットを記録しました。1996年にはこの楽曲で紅白歌合戦に初出場しております。また、最近でもテレビに出る際に歌われていることも多く、相川さんの代表的な楽曲の一つといえます。

 ちなみに、相川さんは1990年代よりロックシンガーとして知られておりますが、2020年に大学進学したそうです。大学では民俗学を専攻され、地域の祭祀などを学んでいるそうです。偶然ラジオで聞いた話が面白く、今回記事にしたいと考えました。ちなみに、最新アルバム『中今』でも、これまでのロックテイストを覆す雅楽などを大胆に取り入れた作品となっており、大学での専攻が音楽に反映されております。


 『夢見る少女じゃいられない』はアップテンポのロックナンバーです。イントロのギターリフなどが印象的です。この楽曲のヒットにより、相川さんの一つのパブリックイメージが作られたように感じます。ロック系の楽曲でありますが、AメロBメロサビと展開し、全体的にメロディーが耳に残りやすいです。カラオケなどで歌うと楽しそうにも感じました。
 同曲の作詞作曲編曲は織田哲郎さんによりなされました。織田哲郎さんはZARDやDEENなどビーイングレーベルに所属するアーティストと縁が深く、作曲家として大きなヒットを記録しております。筒美京平さん、小室哲哉さんなどとともに日本を代表するヒットメーカーです。

 『夢見る少女じゃいられない』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性曲としては標準~やや高めのレンジで歌メロが作ら得ております。全体的にやや高音寄りであるため、低音域には余地があり、キー下げはしやすいです。
 同曲はロック系の楽曲であり、相川さんも声を強く張って歌唱されております。そのため、そうした歌い方に慣れている人の方が原曲のニュアンスを表現しやすいと思います。

 ちなみに、同曲は高音がhiC#,hiBといったレンジであり、また声を張ったロックテイストの歌唱が特徴的です。そのため、「高音域が得意な男性」が原曲キーでチャレンジすることも多いようです。私なりの印象ですが、「ある程度高音域が得意な男性」でも通常はキーを下げた方が安定しやすいと思います(原曲キーで歌いたいという気持ちには共感できます)。


 最後に『夢見る少女じゃいられない』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域のと比べ、はやや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiC#はサビを中心に登場します。登場回数は8回程度です。この辺りは女性の音域の範囲内、もしくはやや高めです。原曲キーでも合いやすい人も多いかもしれませんが、人によっては少しキーを下げた方が歌いやすいです。個人差はありますが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『夢みる少女じゃいられない』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は、音域自体はそこまで広くないため、キー調整の融通は利きやすいです。そのため、ビギナー向けの調整もある程度可能なのではないかと思います。
 とはいえ、相川さんのようなパワフルな歌唱をするためには、しっかりとした練習が不可欠となります。メロディーなどは親しみやすいですので、少しずつ練習を重ねてください。

 『夢みる少女じゃいられない』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiC#といったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りはBメロやサビを中心に登場します。hiBは全体で12回程度登場します。この辺りを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。
 同曲はロック色が強い楽曲ですので、声を強く張るイメージを持つとよいと思います。ロック系楽曲に歌い慣れている方などは取っ付きやすそうです。


 『夢みる少女じゃいられない』はアップテンポのロック曲であり、カラオケでも歌いやすいと思います。私の印象ですが、ロック色が強く、男性などは興味を惹かれる人が多そうに感じまいた。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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