『笑ったり転んだり』(ハンバートハンバート)

【地声最低音】lowF#(F#2) ※女性の最低音はmid1F#(F#3)
☆lowF#–m1A#–B[泣き]疲]れ] 眠るm2D#[だ]け【Aメロ】
★そんなじゃm1G#[ダ]メだとm1B–lowG#[怒っ[た]り
★おちおB–m1A#^-lowG#[ちゆ[め]も])[見ら]れぇ[な]い【Bメロ】
★夕日がとlowG#–lowF#[て[も]き]れい[だF#[ね]【2番Bメロ】
【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で16回(男性の最高音は副旋律でm2D#)
★2D#–m2F#^[ま[いに]ち])m2G#-F#[な]ん]ぎ]な【Aメロ】
★m1G#[こ]れでも2D#–F#–m2G#[い[い[か][と]お[も]ったり
★m2F#–m2G#^-D#[な[に]が]あ]るのか【サビ】
★m2F#–m2G#–D#[ど[こ]に]行]くのか1G#[ぁ]
【補足】その他の中高音
★難儀なことば1G#–m1F#[か[り]【Aメロ】
★m2D#[風]が吹1G#–m1F#[け[ば]消]えそ[う1F#[で]【Bメロ】
★m1F#[わ]かF#–G#[ら]ぬ]ままいm2D#[え]を[出て]ぇ【サビ】
★m1F#[き]みF#–G#[と]ふ]たりm2E–D#[あ]るく]だけ
★難儀なことば1G#–m1F#[か[り]【Aメロ】
★m2D#[風]が吹1G#–m1F#[け[ば]消]えそ[う1F#[で]【Bメロ】
★m1F#[わ]かF#–G#[ら]ぬ]ままいm2D#[え]を[出て]ぇ【サビ】
★m1F#[き]みF#–G#[と]ふ]たりm2E–D#[あ]るく]だけ
まず、『笑ったり転んだり』についてです。2025年の男女デュオのハンバートハンバートによりリリースされたシングル作品です。同曲は、NHKの連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌として書き下ろされ、話題を呼んでいます。11月には、グループとしては初の公式ベスト盤『ハンバート入門』のリリースが予定されています。
『笑ったり転んだり』はスローなバンド曲です。サウンドだけでなく、歌メロも全体的に落ち着いており、朝ドラにマッチしそうな雰囲気を作り出しています。歌メロの大部分は5音階で構成されており、そうした点もどことなく切なさを感じさせます。ボーカルは男女のツインボーカルであり、そうした点も特徴的です。作詞作曲アレンジは佐藤良成さんによりなされました。
『笑ったり転んだり』の音域的な特徴についてです。まず、同曲は男女のツインボーカルであるため、各々について記述します。
まず、男性ボーカルについては、男性の音域としては低めのレンジで歌メロが作られています。そのため、一般的には少しキーを上げた方が歌いやすいです。原キーだと「標準より低め~やや低めの音域の男性」などに合いやすいと私は想定しています。
次に、女性パートについては、女性の音域の範囲内(J-POPの女性曲としてはやや低音寄り)で歌メロが作られています。一般的な女性が原曲キーで歌唱可能ですが、人によっては少しキーを上げてもよいと思います。原キーだと「標準より低め~標準よりやや高めの音域の女性」などにマッチすると想定しています。
同曲のサビは、女性が主旋律、男性が副旋律を歌唱しています。女性については基本的にmid1F#~mid2G#の音域を主旋律のみで歌メロが展開されるため、女性がソロで歌うというのもよいと思います。
最後に『笑ったり転んだり』の音域についてですが、【地声最低音】lowF#(F#2)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております(女性はF#3~G#4、男性はF#2~D#4(主旋律のみだとG#3))。男性は一般的な男性の音域としては低め、女性は「低め~標準的」です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowF#はAメロや2番Bメロで登場します。この辺りは男性の音域としてはかなり低いため、「中高音域が得意な男性」などはキーを上げた方が歌いやすいと推測されます(標準的な音域の男性についてもキーを上げても良いかも)。
女性パートの最低音はmid1F#程度です。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、今回のmid1F#は登場回数も多いため、「標準より高めの音域の女性」などはキーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音mid2G#はAメロやサビで計16回登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、先述のように、中高音域が得意な女性については少しキーを上げるのもよいと思います。
一方、男性パートについては、今回は記述してませんが、ラストサビでmid2D#が2~3回程度登場します。この辺りは男性の音域の範囲内であり、おおむね歌いやすい中高音になります(低音が低いため、キーは上げた方がよい)。
『笑ったり転んだり』は低音域が低いため、あまりキーを下げる余地はありません。反面、中高音には余地があるため、今回はキーを上げることが多いのではないかと私は推測しています。女性パートについてはおおむね歌いやすく、ビギナーの練習にもおススメです。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。音域がマッチするのであれば、練習曲によいと思います(特に女性)。ただ、テンポが緩やかであるため、歌い慣れない人は少しテンポ上げて練習してもよいと思います。
『笑ったり転んだり』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#(女性パート)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。mid2G#はAメロやサビで登場します。低音についてはmid1F#がよく見られます。こうした点を考慮すると、「標準より低め~やや高めの音域の女性」が原曲キーに合いやすいと私は考えました。
男性については、低音でlowF#やlowG#が登場するため、かなり低音感があります。中高音については副旋律を歌唱するとしても最高音がmid2D#程度であり、登場回数も3回程度に限定されます。こうした点を考慮すると、「標準より低め~やや低めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①男性と女性のツインボーカル曲(どちらもJ-POPの曲としては高音が控えめ)
②男性は「標準より低め~やや低めの音域の男性」が原キーに合いやすい
③女性は「標準より低め~やや高めの音域の女性」が原キーに合いやすい
④女性はソロで歌いやすい(キー調整もしやすい)
⑤メロやリズムは分かりやすい。音域が合うならば練習曲におススメ