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『青春なんていらないわ』(三月のパンタシア)の音域と感想

こんにちは。今回は三月のパンタシアの『青春なんていらないわ』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『青春なんていらないわ』(三月のパンタシア),Seishun Nante Iranaiwa(Sangatsu no Phantasia)


【地声最低音】mid1G#(G#3) ※A,Bメロ

★待つのが嫌だった 電車 m1G#[夜]  校舎裏   (Bメロ)
m1G#[明日]の私にはもう期待しないで


【地声最高音】hiC#(C#5)  

★ねぇhiC#[青春なん]hiC[て]いらhiA#[な]いわ 
★このまま夏に置hiC#[き]hiC[去]hiA#[でい]


【補足】hiA#辺りの注意箇所

★小hiA#[さく]遠くで何かが鳴った m1G#[君のよ]こがおを追った(Aメロ)
★花hiA#[火]で聞こえないフリをして。(Bメロ)

『青春なんていらないわ』(三月のパンタシア)









 まず、三月のパンタシアについて少し説明です(ウィキペディアより)。三月のパンタシアはボーカルのみあさんを中心に、コンポーザーやイラストレーターなど複数のクリエイターから構成されているユニットです。コンポーザーとのユニットは考えられますが、イラストレーターが構成されている点が、動画配信などが盛んになった今っぽさを感じます。また、ボーカルのみあさんは小説を執筆しており、それと連動した形で楽曲がリリースされています。こうした点も特徴的です。
 ちなみに、「パンタシア(Phantasia)」とはラテン語で『空想』を意味するそうです。イタリア語や英語にもfantasia(ファンタジア)という言葉があり、それぞれ『空想』、『幻想曲』などの意味があります。fantasia,fantasyという言葉は、このPhantasiaから派生したのだと私は連想しました。

 
 さて、『青春なんていらないわ』についてです。この楽曲は2018年に、三月のパンタシアにより公開・配信された楽曲です。2019年に発売されたアルバム『ガールズブルー・ハッピーサッド』に収録されています。タイアップなどはありませんが、作詞作曲はヨルシカでも活躍されているn-buna(ナブナ)さんによりなされています。
 『青春なんていらないわ』は三月のパンタシアのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年9月現在、約650万回もの再生回数を記録しています。動画の公開時期なども考慮すると、非常に人気の高い楽曲であることが言えます。



 『青春なんていらないわ』のサウンド等についてです。編曲は先に述べたn-bunaさんが担当しています。n-bunaさんは、音楽ユニット・ヨルシカでコンポーザーやギタリストとしても活躍しています。n-bunaさんのアレンジは私自身は、ギターのフレーズがいつも耳に残ります。イントロのピアノとのユニゾンもそうですが、サビメロディーのバックで歌うようなギターフレーズが印象的です。ヨルシカの『ただ君に晴れ』でも感じたのですが、間奏に入る夏っぽさを彷彿とさせるギターも非常に良いです。 
 また、ベースギターについてはラストのサビで手数の増えたフレーズが登場します。サビメロ自体は終盤でも大きな変化はありませんが、こうした演奏のアクセントにより楽曲にメリハリをつけています。こうした楽曲のアクセントになるベースギターも私自身非常に好きです。

 歌詞についてです。個人的にはヨルシカの『ただ君に晴れ』に近いものを感じました。両者の共通点については、好きな異性に対して想いを伝えられないという点です。『青春なんていらないわ』歌詞の中で、「もう本当なんて言えないわ ただ一つの勇気も出ないよ バイバイなんて言わないで この夜ももう終わり お別れがもう近い」とあります。

 『青春なんていらないわ』では、「君」が冒頭の1か所だけ登場します。「君の横顔を追った 一瞬 もう一瞬」の場面です。この点で、私自身は好きな相手に距離を縮められない姿を想像しました。また、将来や進路についても「明日に期待はしたいけど 明日の私にはもう期待しないで」、「将来なんて知らないわ 花火で聞こえないふりをして」とあるように、どこか憂鬱さを抱えています。
 そうした中にありながら、「今に置き去りでいい」、「バイバイなんて言わないで」、「何千回も繰り返すこの日を忘れないままでいたい」と、今を名残惜しく思っています。私個人としては、作詞者のn-bunaさんは、主人公には「キラキラしたような青春」には届かないけど、「やや地味で憂鬱な青春時代」でさえも肯定的に捉えているのではないかと考えています。私としては『青春なんていらないわ』は思春期の微妙な世界をとらえた優れた歌詞だと考えています。




 さて、最後に『青春なんていらないわ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3) ~【地声最高音】hiC#(C#5) でメロディーが構成されております。大よそ一般女性の音域の範囲内か、少し高いといったところだと思います。

 まず、地声最高音hiC#はサビで登場します。個人差はありますが、ある程度歌い慣れた人であれば、届きうる音階であると思います。ただこのhiC#辺りは一般的な女性キーの一つのボーダーラインでもあります。ある程度歌い慣れた上で、高音域が辛いのであれば、キーを少し下げても良いと思います。

 ちなみに、『青春なんていらないわ』は音域自体は低音部は少し余裕があります。普段歌い慣れていない人は少しキーを下げて練習しても良いと思います。例えば、原曲キーから2つ程度下げると、mid1F#~hiB辺りに音域が設定されます。もしこの音域できついのであれば、別の曲で歌い慣れた上で、この『青春なんていらないわ』にチャレンジしても良いかもしれません。
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