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『Everything』(MISIA)の音域

こんにちは。今回はMISIAさんの『Everything』(2000)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。最近、主題歌になったドラマの特別編が放送されたことに触発されました。


『Everything』(MISIA)

『Everything』(MISIA)









【地声最低音】mid1G#(G#3) 

m1G#[す]れ違うG#[と]きのなG#[かで][ぇ]ぇ(Aメロ) 
★あなたとめぐり逢えm1G#[た]
m1G#[不]思議ね ねm2G#[が]ったきせG#[き]が 
★m2G#[こ]んなにも側にあるなんてG#[ぇ]
★過去を見ないm1G#[で]  見つめて 私だけ(Bメロ)

※AメロBメロで多く登場します


【地声最高音】hiD(D5)  ※ラストの転調サビで1回

★やさしhiB[い]hiD地[う]hiC#[そ][な]らいらなD裏[い](ラストサビ)

※転調前はhiC#が最高音です


【裏声最高音】hiE(E5) ※ラストサビで2回

★あなたhiB[と 離れ]hiE裏[て]hiC#[る][場]B[でも]

※転調前の通常サビはhiD#


【補足】hiAhiC#の注意点

★泣きhiC[つ]hiA#[れ]て眠る夜もあるから(Bメロ)

★You’re evey[thing]hiA You’re evey[thing]hiA (転調[+1]サビ)
★会えばいつもhiC#[消]hiB[え][っ]て行く  胸B[の]痛みも


 まず、MISIA(ミーシャ)さんについて少し説明します。MISIAさんは1998年より活動する女性歌手であります。ジャンルとしてはR&B、ソウル、ジャズなどにあたります。この頃、宇多田ヒカルさんなどR&Bが大きく隆盛し、MISIAさんもデビュー当初から大きなヒットを記録しました。
 代表的な作品として、『つつみ込むように…』、『Everything』、『逢いたくていま』、『アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)』などが知られております。歌唱力の高さに非常に定評があります。
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 さて、『Everything』についてです。この楽曲は、2000年にMISIAさんによりリリースされたシングル作品です。同曲は、ドラマ『やまとなでしこ』の主題歌として起用されました。ドラマが高視聴率を記録したこともあり、『Everything』についても広く知られ、2000年代の女性アーティストのシングル曲としては最大のセールスを記録しています。MISIAさんの代表的な作品の1つです。

 『Everything』はストリングスなどが用いられたラブバラードです。演奏時間が7分と長めであります。作詞はMISIAさん、作曲は松本俊明さん、編曲は冨田恵一さんによりなされています。
 歌メロについては、MISIAさんの特徴である高音域やホイッスルボイスなどが抑制されております。その分、カラオケなどでも手を付けやすいのではないかと思います(易しいという意味ではない)




 さて、『Everything』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内、もしくはやや高いといったところです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiDはラストのサビで1回だけ登場します。同曲は、ラストのサビで転調するため、通常サビの地声最高音はhiC#になります。この辺りは女性の地声音域のボーダーラインになります。歌い慣れた場合でも、地声での発声が難しい人が増えていきます。場合によっては、キーを下げることも検討してください。また、原曲のニュアンスとは少し異なりますが、hiDの部分を裏声で歌唱してもよいと思います。
 一方で、MISIAさんの作品の中では比較的手を付けやすい作品とも言えます。声がやや高めの人などは原曲キーでチャレンジしても良いかもしれません。

 『Everything』は音域自体はやや広めであります。ただ、低音部分に少し余裕がありますので、キーの調整は少し可能であります。一方で、普段歌い慣れていない人については、難しい部分が出てくるかもしれません。場合によっては、別の易しめの曲と並行して練習してもよいと思います。

 一方で、歌い慣れた人の場合は、練習曲として使いやすいのではないかと思います(キー調整をしてもよい)。表現力を磨くことにも向きやすいと私は分析しています。

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