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『かつて天才だった俺たちへ』(Creepy Nuts)の音域

こんにちは。今回はCreepy Nuts(クリーピーナッツ)の『かつて天才だった俺たちへ』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。


『かつて天才だった俺たちへ』(Creepy Nuts)、Katsute Tensai Datta Oretachi he

『かつて天才だった俺たちへ』(Creepy Nuts)









【地声最低音】mid1G(G3) ※楽曲全体で登場

★破り捨m1G[てた]あの落書きや 似合わなG[いと言]われた髪型

※【補足】なども参考下さい


【地声最高音】mid2G(G4)  

★時が来たらかませm2G[え]ぇぇぇ(サビ)
★どっちみちいばらのウェm2G[エ]m2E[エイ](ラスサビ)

※高音域が苦手な場合、mid2Gの部分はあまりこだわらなくてもよいです


【裏声最高音】mid2G(G4) ※1番Aメロ

★きっとm2G裏[フェ]ルマーのG[定]理すら解けた


【補足】mid2E(一部略)mid2Fの箇所

m2E[苦手だとか怖い]とか 気づかなE[け]れば(Aメロ) 
★俺だってm2E[ボールと友達に]なれた
m2E[コマつきの]m2F[チャ]E[リ]をこいでE[た]

★かつてm2E[天才]だった俺たちm1G[へ] [神童]だった貴方へ(Bメロ)
m2E[似たような]かたE[ちに]m2F[と]E[と]のえられて

★いまだかつm2E[て]ぇぇ ないほど入り組んだE[way]yy(サビ)
★I m2E{wa]nna E[be] a 勝m1G[者]
m2E[まだ見ぬ]E[みへ]m2F[駆け]E[込み]乗車

★お前はm2E[い][だ][ひ][が][つ][け]る銀[河]m1G(Cメロ)
m2E[孫の代までずっとフレッシュマン]
★俺らは大器晩m2E[成]m2F[ェ]E[ェ]ェ(ラスサビ)


 まず、Creepy Nuts(クリーピーナッツ)について少し説明します。Creepy Nutsは、R-指定さんとDJ松永さんにより、2013年に結成されたヒップホップユニットです。2014年にフジロックフェスティバルに出演し、2017年にはメジャーデビューしました。
 メンバーのR-指定さんは「聖徳太子スタイル」というフリースタイルラップを得意としております。これは、出された複数のキーワードを使い、即興でラップを披露するものであります。公式動画にもその姿がアップされていますので、添付いたします。
 のreepy Nutsの代表的な作品としては、『合法的トビ方ノススメ』、『助演男優賞』、『よふかしのうた』などが人気を集めております。私自身は、今回取り上げる『かつて天才だった俺たちへ』も非常に気に入りました。メディアへの出演も増えており、今後の活躍が益々期待されるユニットです。

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 さて、『かつて天才だった俺たちへ』についてです。この楽曲は、2020年にCreepy Nuts荷よりリリースされたミニアルバム『かつて天才だった俺たちへ』に収録されております。タイトルにもあるように表題曲であり、リード曲でもあります。
 同曲はアルバムの発売に先立ち、配信が開始され、MVも公開されました。Creepy NutsのYouTube公式チャンネルで公開されたMVは、2020年9月現在、300万回を超える再生回数を記録しています。

 『かつて天才だった俺たちへ』はアップテンポのラップナンバーです。バンド感が強く、演奏にウッドベースが用いられており、非常に耳を惹きます
 歌メロについては、AメロBメロサビのような形を取っていますが、J-POPで意味するようなものとは少し異なります。Aメロからサビまでの変化に対して、歌メロのキーはそこまで変化しません。音域についても、図に示す通り、大よそ1オクターブで構成されております。よって、キー調整などは行いやすいと思います。
 






 さて、『かつて天才だった俺たちへ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音についてですが、mid1Gです。男声の楽曲としては最低音が高めであり、こうした楽曲の場合、地声最高音が高くなくても意外と持久力が要求れることが多いです。今回の楽曲もその傾向が見られます。

 一方、地声最高音mid2Gはサビ等で登場します。登場回数としては、各サビ1回ずつ程度で多くないです。また、重要度としてもそこまで大きくないのではないかと私は分析しております。mid2G辺りの発声が難しい方などは、無理して再現しなくてもよいと思います。
 同曲の高音としては、mid2Fが比較的多く登場します。また、mid2Eは上述のように、楽曲全体を乱舞します。mid2E,mid2Fといった中高音域を歌いこなす持久力が要求されます。歌い慣れていない人や、高いキーが出せない人などはキーを少し下げても良いかもしれません。

 『かつて天才だった俺たちへ』は音域自体は広くなく、キーの調整も行いやすいです。歌い慣れていない人向けの調整も可能だと思います。
 一方で、ヒップホップソングということもあり、歌詞やリズムをしっかり覚えておかないと破綻しやすいです。音程も重要ですが、歌詞やリズムをしっかり覚えておくことはそれ以上に重要です。その点は留意しておいてください。

 『かつて天才だった俺たちへ』は私自身、非常に耳に残り、最近ヘビロテしている楽曲の1つでもあります。メロやサウンドだけでなく、歌詞も非常に素晴らしいです。もっと多くの人にも視聴してほしいと思い、今回取り上げました。興味を持たれた方は、カラオケなどでもチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. c面 より:

    fripSideのdual existenceの音域調査をリクエストします。

  2. さぼてん より:

    かつて天才だった俺たちへに入っている”サントラ”の音域についても取り上げていただけますと幸いです。

    • もりっしー より:

      菅田将暉さんとのコラボ曲ですよね。了解しました。

      • さぼてん より:

        反応が遅れて申し訳ありません。
        サントラ取り上げていただきありがとうございます!

        • もりっしー より:

          コメントありがとうございます。

          自分自身も既に音域調査を終えていたのですが
          取り上げるタイミングをつかみ損ねていました。
          リクエスト頂き、感謝です。凄くいい曲です。