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『Be The One』( HEY-SMITH ) の 音域

こんにちは。今回はHEY-SMITHの『Be The One』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。なお、今回は1番サビ前のセリフのようなパートは音域調査から除外しております。その点を踏まえて、記事を拝読ください。


『Be The One』(HEY-SMITH)
『Be The One』(HEY-SMITH)の音域






【地声最低音】mid2B(B3) 

m2Gm2F#[Paranoid] of] life that’ s m2B[lock]ing down【Cメロ】


【地声最高音】hiC(C5) ※全体で4回程度

★(Just once We’ re going back) hiBhiA[Just]ice] hiC[just] B[once]【サビ】


【補足】mid2F#hiBを含むフレーズ一覧

★(hiB[Take away]) Gotta try to do m2F#[it] m2G[right]【Aメロ】
m2G[See] a [sa]vior GhiA[co[ming no]w]
hiB[You know we’ re going down] [That’ s how weak we are]
★Be hiB[the] m2G[first]No F#G[ma[tter] [if] G[they] [drag] you down【サビ】

hiB[Just] m2F#[lost] Com[ply[ing]hiA G[has] A[no] G[mean]ing] now
m2F#[You’ re] G[re]duced] G[to] [just] G[a] [num]ber found【Cメロ】
★(アウトロ)hiB[Back to basics now]【ラスト】

 まず、『Be The One』についてです。この楽曲は、2021年にロックバンド・HEY-SMITHによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされたのちに、会場限定CDシングル『Back To Basics』の2曲目に初収録されました。アルバムとしては、2023年11月に発売される『Rest In Punk』に収録される予定です。同アルバムは、バンドとしては初のメジャーアルバムであり、『Fellowship Anthem』、『Inside Of Me』といったシングル、またメジャー初のシングル『Say My Name』も収録されます。

 ちなみに、HEY-SMITHは2009年よりインディーズでの活動を続けてきましたが、2023年にメジャーデビューしました。ヘイスミはライブに定評のあるバンドであり、ロックフェスなどが好きな人だと良く知っている人のではないかと思います。メジャー初のシングル『Say My Name』はアニメ『東京リベンジャーズ 天竺編』のエンディングテーマとなっており、より幅広い知名度の獲得が期待されます。


 さて、『Be The One』はアッパーなバンド曲で、ファンにも人気の高い作品です。歌メロはAメロサビと展開します。全体的にテンションの高い作品であり、その分声域も高くなっております。ちなみに、歌詞はすべて英語詞で書かれております。作詞作曲はボーカル&ギターの猪狩秀平さん、編曲はバンドによりなされました。

 『Be The One』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております(体感的には「かなり高い」でも良いかも)。低音域には余地があるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲は、歌い出しからmid2F#~hiAといった中高音域が頻出し、曲全体が中高音寄りです。そのため、相対的に高音域が得意な男性の方がマッチしやすそうです。ただ、ある程度高音域が得意な男性でもスタミナが不可欠となります。場合によっては複数人で歌唱してもよいかもしれません。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、原曲キーがマッチするという人も多いと思います。個人差はありますが、具体的には「標準より低め~標準的な音域の女性」などは原キーが合う可能性があります。音域的には女性の方が合いやすい人が多そうです。



 最後に『Be The One』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高い(体感的には「かなり高い」でもよいかも)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2BはCメロで登場します。このmid2Bは男性の音域の範囲内ですが、男性曲としては最低音が高いといえます。最低音がmid2Bとなる男性曲は、ほぼ「一般的な男性にとってはキーが高い曲(スタミナも不可欠)」となります。今回の『Be The One』についてもこの傾向が明確に当てはまりそうです。

 次に、地声最高音hiCはサビで登場します。登場回数は4回程度です。このhiCに次ぐ地声高音としては、hiBがピークとなる場面が全体で19回登場します。このhiB,hiC辺りは男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください。


 『Be The One』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。今回の楽曲は音域はそこまで広くないため、キー調整に抵抗が無ければ、自分の得意なレンジに調整しやすいです。ただ、原曲に近いニュアンスを出すためにはある程度高音域をキープした方が良さそうです。また、歌詞が英語詞であるため、そうした点を考えても歌い慣れた人向けの楽曲と言えそうです。

 『Be The One』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiCといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は地声ベースの歌唱であり、ほぼ全てのフレーズにmid2G以上の音階が含まれます(hiA~hiB辺りも非常に多い)。音域が広くない分、逆に高音域の回数が多いです。
 こうしたことを踏まえると、「高音域が非常に得意な男性」や「標準より低め~標準的な音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。先述のように、副旋律も含め、2人以上で歌唱するのもよさそうです。



【まとめ】

①Aメロ~サビを含め、全体的に高音寄りの楽曲
②原キーだと「高音域が非常に得意な男性」に合いそう
③音域的には女性曲に近く、「標準より低め~標準的な音域の女性」に合う可能性がある

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    ヘイスミの曲、最高音は多くないけど最低音高めでずっとキーが高い曲が多い感じがします、hiCは多くないけど歌ってみるとhiCが連発する曲と変わらない感がある
    2021年でライブが規制ガッチガチな中でこう言うサークルやダイブが起きまくりそうな曲出してるのがらしくて良いですね
    この辺はヤバTとか04LSとかにも通じるのですがエモ系の曲出すんではなくライブハウスが元に戻るのを信じて待っていた感じがします

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      この曲はライブだと特に楽しそうですよね。

      曲自体はほぼ全てのフレーズにm2G以上が含まれてるので
      体感的にはかなり大変だと思います。
      男性曲で最低音m2Bだともう大抵の男性が歌えませんよねw