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『春夏秋冬』(Hilcrhyme(ヒルクライム))の音域

 こんにちは。今回はHilcrhyme(ヒルクライム)の『春夏秋冬』(2009)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『春夏秋冬』(Hilcrhyme(ヒルクライム))
『春夏秋冬』(ヒルクライム)の音域






【地声最低音】mid1B(B2) 

m1D[あ]ざやかな色四m1G[季]おりおりの【Aメロ[ラップ]】
★景m1G[色求め二人で] m1B[It’s] [going go]ing [on]
m1Gm1D[車電車ふ[ねもしくは]ひこ][機]
m1F#[けいか]くを練m1B[る]週末1B[の]日曜日
m1D[飽][た][ま][さ]がすのさ 行く宛【ラストAメロ[ラップ]】


【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で10回程度登場

m1G[こ]としのはm2GF#E[る]は]どこ]に行[こ]うか【サビ】
m2Em2F#m2G[この場所だけ[は[つ]たえなきゃな【ラスサビ前】


【補足】mid2E辺りを含むフレーズ一覧

m2DE[こと[し]のなED[つ]は]どこに行こうか【サビ】
★はm1Gm1D[るの桜[もな]つの海m2D[も]
★月日経つごとにm2D[日々増すお]もい【2番Aメロ[ラップ]】
★買ったナビきっかけm1D[にどこ]でも行ったm2D[ね]【ラストサビ前】

 まず、『春夏秋冬』についてです。この楽曲は、2009年にヒップホップユニットHilcrhyme(ヒルクライム)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年にリリースされた『リサイタル』に初収録されました。同アルバムは『純也と真菜実』、『もうバイバイ』などのシングルも収められております。アルバムは20万枚のCD売り上げを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。

 『春夏秋冬』はHilcrhymeの2枚目のメジャーシングルです。リリース以降大きな話題を呼び、配信を中心に大きなヒットとなりました。着うたフルやシングルトラックなどを合わせた配信売上は125万ダウンロードに達しており、日本の配信セールスの中でも記録的なヒット曲となりました(ランキングデータブログBillion Hits!より引用)。また、Hilcrhymeの公式チャンネルで公開されているMVとライブ動画は、2024年9月現在で再生回数が4000万回を超えています(公開日が2020年代であることを考えると、旧譜としてはかなり早いペースです)。


 『春夏秋冬』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られています。歌い慣れた人であれば、一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱することもできそうです。
 同曲は、大まかにAメロ(ラップパート)とサビで歌メロが作られています。Aメロは基本的にmid1D~mid2Cのレンジで歌われており、サビではmid2E~mid2Gといった中高音が登場します。こうした点を考慮すると、ほぼ一般的な男性の音域の範囲内といえます。ただ、ラップパートではmid1D~mid1Gなどの低音が多いため、「高音域が得意な男性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音でmid1D等が多く女性の音域としては低いです。一つの目安ですが、原曲キーから5つ程度上げてみてください。



 最後に『春夏秋冬』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Bはラップパートで登場します。このmid1Bについてはかなり聞き取りづらいです。今回はラップ曲ですので、正確な音程以上にリズム感などに力点を置いた方がよいのではないかと私は推測しています。低音域としては、大体mid1D辺りがしっかり歌えると形になりやすいです。

 次に、地声最高音mid2Gはサビを中心に登場します。登場回数は10回程度です。このmid2Gは一般的な男性の音域の範囲内ですが、歌い慣れてない人だとスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、この辺りの音階であれば比較的克服しやすいですので、少しずつ練習を重ねてみてください。高音域が苦手な人はキーを下げて歌うのもよいと思います。


 『春夏秋冬』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。一方、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。もしキー調整をしても難しいと感じた場合は別の易しめの曲と並行して練習してください。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。ただ、ラップパートなどはしっかり歌い慣れてないと雰囲気が出にくいです。原曲をしっかり聴き込んで、微妙な抑揚を意識しておきたいです。歌メロ自体はゆったりしているため、音域が合うのであれば練習曲にもよいと思います。

 『春夏秋冬』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2Gといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。また、ラップパートではmid1D~mid2C(一部でmid2D)といったレンジが多いです。低音については、「高音域が非常に得意な男性」などは歌いにくい可能性があります。
 こうした点を考慮すると、「標準的~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①低音は見た目ほどは低くない。サビでは中高音が見られる
②原キーだと「標準的~ある程度高音域が得意な男性」などに合いそう
③女性はキーを上げた方が歌いやすい
④メロがゆったりしており、練習曲にはよい(ラップなどは力量が必要だが)

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コメント

  1. 名もなき音楽好き。 より:

    ノーベルブライトさんでおはようワールドを
    調べてほしいです。

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      リクエストありがとうございます

  2. んが より:

    リクエストなのですが、X JAPANの「Scarlet Love Song」をお願いします。

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      リクエストありがとうございます

  3. きよひと より:

    リクエストした者です。
    音域調査ありがとうございます!
    全体的にラップ調なので大変だったかと思いますが、お疲れ様でした。

    地声最高音mid2F#だと思ってたのでとても参考になりました!練習して歌いたいと思います。

    • もりっしー より:

      こちらこそありがとうございます
      記事にしようか迷ってた曲なので助かりました
      これくらいのテンポならラップでも比較的調べやすいので
      調査自体はしやすかったです
      ラップ曲の中では練習曲には向きやすいと思うので応援しています