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『I still』(milet)の音域 / 映画『知らないカノジョ』主題歌

こんにちは。今回はmiletさんの『I still』(2025)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『I still』(milet)
『I still』(milet)の音域








【地声最低音】mid1F(F3) ※Aメロで登場

m1Fm2F[と]き]が止ま[る] 1F2F[ゆ]び]が触れ[る]【Aメロ】
m1F[ま]だ聞m2A#[こ]えている[かな]
★消えm2F[ちゃいそう] m1F[な気]がたしm2A#[から]
m2A#[わ]すれないで[ね] [こ]こにいるか[ら]【サビ】
m2A#[As long] as you love [me] [As long] as you love【Dメロ】


【地声最高音】hiA#(A#4) ※サビでを中心に計27回

m2A#[ここ]hiA#地A^[い][よ])【サビ】
hiAhiA#地[何[度] [さA#[よ] m2F[な]らをしたってm2A#[ぇ]
hiA#地A^[あ][た]hiC裏A地hiA#L[は]ずっ[と]【2番サビ】


【裏声最高音】hiF(F5) ※Bメロで登場

★いつかhiF裏D#D[解]け]て]しまうかな【Bメロ】


【補足】その他の印象的なフレーズ一覧

m2A#[ぶき][う]同士 [い]とおしいペーm2F[ジを] [め]くった【Aメロ】
m2AA#hiA裏hiA#[こん[な[鮮[や] A裏A#[か[に]【Bメロ】
★映るよ あhiA裏A#[な[た] [がA#裏[い] [るA#hiD裏[世[界]
hiD#裏DC[魔]法]み]たい[だ]
★あhiC裏[ふ]hiD#D[て]る]の]【サビ】
hiA#裏[あ][たhiC[と]ずっ[と]
★I loved, I m2A#[love] [今][は]離さないでねm2F[ぇ]【2番Bメロ】
★Yeah I m2G[still] hiAhiA#地[believe [in] AA#地[you [and]
hiC裏hiD^[mee[e]e]e[ee[e]D【Dメロ】
★あふれhiD#裏D[て]る]D裏D#[に[い]ま][も]【ラストサビ】

 まず、『I still』についてです。この楽曲は、2025年に女性シンガーソングライターのmiletさんによりリリースされたシングル作品です。この記事を執筆時点で最も新しいシングル曲であり、CDシングル『I still/Nobody Knows』としても発売されました。

 『I still』は映画『知らないカノジョ』の主題歌として書き下ろされました。miletさん自身も同作でヒロインとして出演しており、天才シンガーソングライターの役を熱演しています。楽曲の質も相まって、YouTube公式チャンネルで公開されているMVは1000万回を超えております(2025年4月時点)。作詞作曲はmiletさん(作曲はTomoLowさんとの共同)、編曲はTomoLowさんによりなされました。TomoLowさんはmiletさんや坂道グループと縁が深いアレンジャーであり、当ブログでは以前に『Ordinary days』(過去記事)を取り上げたことがあります。



 『I still』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な女性の音域の範囲内(やや中低音寄り)で歌メロが作られています。一般的な音域の女性が原キーで歌唱しやすいですが、人によっては少しキーを上げてもよいかもしれません。
 同曲は地声感のある中高音としてはサビを中心にhiAやhiA#が多く見られます。この辺りはJ-POPの女性曲としてはやや低いレンジになります。また、Bメロやサビを中心に裏声が多用されているため、器用な裏声と地声の使い分けが不可欠になります。一方、低音域については最低音がmid1Fですが、頻度としてはmid2A#辺りが多いです。mid2A#の登場回数などを考慮すると、「高音域が非常に得意な女性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください。「高音域が非常に得意な男性」については原キーで歌唱できる可能性がありますが、若干キーを下げた方がよりマッチするのではないかと私は推定しています。



 最後に『I still』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiF(F5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(やや低めくらいか)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FはAメロで登場します。今回のmid1Fは歌い出しの瞬間的な音であったり、ややかすれた様なニュアンスがあるため、見た目ほどは低音感はないと思います。ただ、mid2A#の登場回数などを考慮すると、「高音域が得意な女性」などは若干低く感じやすいかもしれません。

 次に、地声最高音hiA#はサビを中心に計27回程度登場します。今回はhiAとのコンボになっているため、「地声最高音hiA#」としてはやや高いかもしれません。ただ、それでもJ-POPの女性曲としては地声高音がやや控えめであり、一般的な音域の女性が原キーで歌唱可能な曲だと私は分析しています。
 ただ、今回はBメロやサビを中心に裏声が多用されているため、その点で難しく感じる方も多いかもしれません。


 『I still』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。今回はJ-POPの女性曲としては若干中低音寄りな印象であるため、キーを上げた方が歌いやすいという人もおられるかもしれません。ただ、裏声の頻度などを考えると、ビギナーは少し歌いにくい可能性があります。
 今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすそうです。音域がマッチするのであれば練習曲などに向きやすそうです。歌のよさが活きやすそうな曲であり、miletさんの歌唱表現なども参考になるのではないかと強く感じました。

 『I still』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiA#(裏声はhiFまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビを中心にhiAやhiA#が地声で登場し、裏声はBメロやサビで多いです。低音については、mid1Fが最低音ですが、mid2A#辺りがかなり多いため、「高音域が非常に得意な女性」などは少し歌いにくい可能性があります。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや低め~ある程度高音域が得意女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」については若干キーを上げてもよさそうです。


【まとめ】

①低音は見た目ほどは低くない。「高音域が得意な女性」は少し歌いにくいかも
②原キーだと「標準よりやや低め~ある程度高音域が得意女性」向け
③裏声が多いため、器用な発声が不可欠
④メロがよく、練習曲向き。歌のよさが活きやすい

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