なお、同曲は記事の執筆時点でアーティストおよびレーベルの公式チャンネルはMVが公開されておりません(ストリーミングでは配信中)。MVが公開され次第添付いたします。
『Anytime Anywhere』(milet)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★(大袈裟に泣いて) m1G#–m2F#[笑っ]てほし]くて【Aメロ】
★Anytime anywhere (笑m2A–m1G#[っ[て]み[せ]て)【Dメロ】
【地声最高音】hiB(B4) ※全体で9回程度
★さよhiB地–hiA–m2G#[ならよ]りずっ]と大]切な A[言葉]で伝]えたいんだ【1番Bメロ】
★hiB地[ま]た わm2G#[たしは]ここ[をえhiA[ら]ぶん]だろう]F#【サビ】
★だhiB[か]ら m2G#[あなたと] また[めhiA–B[ぐり[逢っ]た[ら]
【裏声最高音】hiF#(F#5) ※ラストで1回
★I’m whispering our hiB–hiE–hiF#^ lu[llaby [for you [to come back] home]【ラストサビ】
【補足】mid2G#~hiEを含むフレーズ一覧
★And you m2G#[alright] Can you G#[hear] F#[me]【Aメロ】
★鮮明でいたい思い出を抱m2G#–hiA地[き[し]め]ている
★m2G#–hiA地[あ[り]ふ]れて でも特別で【Bメロ】
★ほら m2A–m2G#–F#[この[目]じゃ]なけhiA地–G#[れ]ば]
★hiA地–m2G#[だ]か]ら [もう一度] 生ま[れ変A地[わろ]う]と[も]【サビ】
★約束hiE裏–hiD#–C#–B[なん]てなく]て]も] m2G#–hiA地[孤独にま[よう]日々で[も]
★Anytime anywhere yah (どこhiA地–m2G#–F#[に]い]て]も)【Dメロ】
★I’ll be there (目hiA地–m2G#–F#[を]閉]じ]れ[ば] いつ[も] A–G#[A]h])
まず、『Anytime Anywhere』についてです。この楽曲は、2023年に女性シンガーソングライターのmiletさんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲としてリリースされました。最新作であるため、アルバムには未収録です。
さて、『Anytime Anywhere』は、山田鐘人さん原作・アベツカサさん作画の同名漫画を原作としたテレビアニメ『葬送のフリーレン』のエンディングテーマとして書き下ろされました。同作は手塚治虫文化賞新生賞などの漫画賞を受賞する話題作であり、2023年9月時点で累計発行部数が1000万部に達している人気作です。こうしたこともあり、主題歌についてもYOASOBI、miletさんといった実績の高いミュージシャンが担当しております。
『Anytime Anywhere』はアコースティックギターやピアノが基調となったスローナンバーです。楽曲が進行するに従い、ストリングスなどが加わります。全体としてボーカルの良さが活きやすいアレンジとなっております。歌メロについてはAメロBメロサビと展開します。同曲の作詞はmiletさん、作曲はmiletさんと野村陽一郎さん・中村泰輔さんによる共作、編曲はエバン・コールさんによりなされました。
ちなみに、編曲のエバン・コール[Evan Call]さんはアメリカ人でありながら、日本の音楽界を志し、2022年にはNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の劇伴を担当するなどしております。アニメだけでなく、テレビドラマやゲームなどの音楽も手掛けております。
『Anytime Anywhere』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております。低音域にも余地があるため、場合によってはキーを下げて歌うのもよいと思います。
同曲は、地声最高音hiBが曲全体で9回程度登場し、曲全体を通してmid2F#~hiA辺りが見られます。こうしたことから、最近のJ-POPとしてはそこまで高音が高くなく、一般的な人でも歌唱しやすいレンジだといえます。miletさんの歌唱表現なども豊かであり、学びが多いのではないかと思います。最終盤の裏声表現などは私自身、非常に耳に残りました。
ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。女性曲としてはそこまで高くないため、高音域が非常に得意な男性の場合、もしかしたら原曲キーでの歌唱も可能かもしれません。ただ、そうした男性でも、通常はキーを下げた方がより歌いやすいとは思います。
最後に『Anytime Anywhere』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#はAメロおよびDメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、得意な声域などを考慮すると、「高音域が非常に得意な女性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiBはサビを中心に登場します。登場回数は9回程度です。このhiB辺りは女性の音域の範囲内ですが、歌い慣れていない女性などはスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、hiB辺りは比較的克服しやすい音階でもありますので、少しずつ練習を重ねてください。また、高音域が苦手な人などは少しキーを下げるのもよいと思います。
『Anytime Anywhere』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。また、高音域が得意な女性などはキーを上げるのもよさそうです。一方、ビギナー向けの調整についてはある程度可能だと思いますが、最後の裏声などは少し難しそうに感じるので、その点などは留意しておいてください。
同曲はメロディー自体は分かりやすく、その点でも練習曲などにも向くのではないかと思います。一方、リズムが少し取りにくそうな場面もありますので、しっかり聴き慣れておきたいです。今回は音域がそこまで高くないため、miletさんの歌唱表現なども参考なりやすいと思います。
『Anytime Anywhere』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はmid2G#~hiAなどが多いです。こうしたことから、「標準よりやや低め~標準より高めの音域の女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。高音域が得意な女性はキーを上げた方がより歌いやすいのではないかと私は考えております。
【まとめ】
①大よそ一般的な女性の音域の範囲内
②原キーだと「標準よりやや低め~標準より高めの音域の女性」などに合いそう
③高音域が得意な女性などはキーを上げてもよい
④リズム面で少し慣れが必要だが、メロは分かりやすい