『モニタリング』(DECO*27)

【地声最低音】mid2A(A3)
★あたm2A#[しそ]ばにいるm2A[わ]【Cメロ】
★つm2A#[も 見]守ってい2G–hiA[る[わ]
【最高音】hihiA(A5) ※終盤で1回
★hiE–hiF[感じてい[たい] hiG–hihiA[覗いてい[たい]【ラストサビ】
【補足】その他の中高音について
★hiA–m2G[ねえ]あ]たし知っA[てる]よ]【Aメロ】
★m2C[ビ]クン[ビ]クンm2G–G#–hiA[震え[て[さ]
★(バレてるんだし言っちゃえよ) m2G#–G[効い]て]んの
★何hiA[度]だっ[て受]け止めてあげhiC[る]
★hiC#–hiD[MW[AH!] お願いきみが欲m2G–hiA[しい[の]【Bメロorサビ】
★なぐ2G–hiA[さ[め]さ]せてG#[シェイク]シェイク] 愛の才2C[能]で
★泣いてくhiC–hiD[れな[きゃ]
★hiD–hiE[涸れてし[まう] hiE–hiF[濡れてい[たい]
★hiA[ねえいい]でしょう舐めm2G#[取って 飲み]干した2C[いん]だっC[て]ば
★きみが病めhiC地–A#–hiA[る]とき]も]【Cメロ】
★m2G#–G[そ]う]よ G#[怖くな]いG#–hiA[の[よ]
★出しhiD–C^[てててっ]て[ば]【ラストサビ】
まず、『モニタリング』についてです。この楽曲は、2024年にボカロPのDECO*27さんによりリリースされました。歌唱は初音ミクが担当しています。
同曲は、リリース以降多くの再生回数を獲得しており、2025年上期のボカロ曲の中でも特に人気を獲得した作品です。この記事を執筆時点(2025年6月)でミュージックビデオの再生回数が6000万回を超えております。
『モニタリング』はシンセアレンジが印象的なアップテンポ曲です。全体的に親しみやすい歌メロでAメロサビとシンプルに展開します。作詞作曲はDECO*27さん、編曲はDECO*27さんとHayato Yamamotoさんによりなされました。Hayato Yamamotoさんはアイドルや声優の作曲編曲などで知られ、当ブログでも以前取り上げたM!LKの『イイじゃん』(過去記事)などの楽曲にも携わっています。
『モニタリング』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としてはやや高め(一部の裏声は明確に「高い」)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはいくらかキーを下げた方が安定すると推測しています。
今回の楽曲は、mid2A~hiA辺りを中心に歌メロが展開されます。その点で、大部分は女性の音域としては取っ付きやすいレンジです。ただ、一部でhiCやhiD辺りが登場し、サビの一部ではhiE~hihiAといった裏声高音が見られます。そのため、「女性の音域としてはやや高く、一部ではかなり器用な裏声高音が求められる」と私は分析しました。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。私なりの印象ですが、「原曲キーから3~5つ程度上げて、1オクターブ下のレンジを歌唱する」と合いやすいと考えています。
最後に『モニタリング』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【最高音】hihiA(A5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め(一部の裏声は「かなり高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2AはCメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。mid2Aの回数はそこまで多くはないですが、「高音域が非常に得意な女性」などは若干キーを上げてもよいかもしれません。
次に、最高音hihiAはラストサビで1回登場します。この辺りは女性の音域としてはかなり高く、通常は裏声で歌唱するのがよいのではないかと私は推測しています。一方、地声感のある高音としては大体hiD辺りを想定しています。地声高音の高さなどを考慮すると、一般的には若干キーを下げた方がより歌いやすいのではないかと私は推測しています。一つの目安ですが、原キーから1~2つ程度下げてみてください。
『モニタリング』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回は終盤の裏声レンジがかなり広いため、その場面だけはどうしても歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
今回の楽曲はメロがよく、リズムも予測が付きやすいです。ただ、要所でスケール外の音が使われております(今回でいえばmid2G#など)。そのため、音程を取るのが苦手な人は注意したいです。また、一部が息継ぎしにくい部分があるため、意識的にブレスを入れていきたいです。このため、2人以上で歌唱すると余裕を持ちやすいです。個人的にはボカロ曲の中では比較的歌いやすいのではないかと私は分析しています。
『モニタリング』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiD(一部でhiE~hihiA)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2G~hiA辺りが非常に多く、要所でhiCやhiD等が登場します。裏声は終盤でhiGやhihiA等が登場します。
こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①全体的に歌いやすい音域だが、一部で高い音が登場
②原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な女性」に合いそう
③一部の裏声が高いため、器用な裏声高音が不可欠
④メロは分かりやすいが、mid2G#等の音程に注意したい
⑤ボカロ曲の中は取っ付きやすい(2人以上だと余裕ができる)