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『p.h.』(SEVENTHLINKS feat. flower)の音域

こんにちは。今回はSEVENTHLINKSの『p.h.』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。当ブログでSEVENTHLINKSの楽曲を取り上げるのは、今回が初となります。

 なお、同曲は、厳密には1オクターブ上のmid2D(D3)~hihiA#(A#5)が声域となります。ただ、カバー動画などを拝見すると、女性でもオク下げをされている方が多いですので、地声最低音・最高音は1オクターブ下のレンジで表記します。その点については留意しておいてください。

『p.h.』(SEVENTHLINKS feat. flower)
『p.h.』(SEVENTHLINKS)の音域






【地声最低音】mid1D(D3) 

m1F#[心]臓に傷を負った 癒えない言えない黒い傷【Aメロ】
★泪がm1F#[溢れ]出して止まらない m2E[は]やく止血剤をくれ!
★あいつの身体は重m2E[傷に]なって どうやら手遅れのようm1D[だ]

★実世界でm1E[は]m1D[生]E[て]D[い]けない【2番Aメロ】


【最高音】hiA#(A#4)  ※曲全体で2回程度

★幸福m2F#[にひ]hiA[たっ][て]A[帰][ら]ぬ医[療廃棄物と]hiA#[なっ]F#[た]【Bメロ】

※2番の方が聞き取りやすいです

【補足】mid2Emid2G#を含むフレーズ一覧

m1F#[無]意味な液体を流し込[む]m2E[学反]応で発作が起こって【Aメロ】

★亡命している 亡命している m2F#[生]m2E[命を]蹂躙している【Bメロ】

★注射器にm2F#[キス]m2E[をし]た 冥界は冷静に笑った【サビ】
★所謂ハッピーm2F#[エン]ドじゃm2E[ない]から【2番Aメロ】

★注射器にm2G#[キス]m2F#[をし]m2E[た] 冥界は冷静に笑った【ラストサビ[転調+2]】
★空想は実在になって 錆切った感覚は中和していm2G#[る]
★正常は感冒になって 腐り尽くした吐瀉物で乾m2G#[杯]をした

 まず、SEVENTHLINKS(セブンスリンクス)について少し説明します。SEVENTHLINKSは2017年より活動する音楽グループであります。主にボーカロイド曲の発表をしており、現在はギターとベースを担当するヨミさんと、ピアノと調声を担当するケンタさんの2人により構成されるボカロPユニットです。

 SEVENTHLINKSはこれまでに20曲程のオリジナル曲を発表しており、その中で、今回取り上げる『p.h.』(ペーハー)、『致死毒を綴る』(ちしどくをつづる)の2曲がニコニコ動画の殿堂入りを果たしております。これに加えて、『引力』、『針』といった楽曲も人気を伸ばしております。諸事情により、2020年8月より活動休止が発表されておりますが、多くの人が活動の再開を待ち望んでいるのではないかと思います。


 さて、『p.h.』(ペーハー)についてです。『p.h.』は2020年にボカロPユニットSEVENTHLINKSによりリリースされたシングル作品です。配信シングルとしてリリースされており、SEVENTHLINKSの知名度上昇に大きく貢献した楽曲であります。2021年現在、同ユニットの代表的な楽曲であるといってよいと思います。
 『p.h.』は2021年9月現在、アーティストのYouTube公式チャンネルでは400万回を超える再生回数を記録しております。また、水槽さんによるカバー動画の再生回数も500万回を超えており、非常に人気の高いボカロ曲となっております

 ※ちなみに、『p.h.』についてですが、2021年9月現在、DAMやジョイサウンド等の大手通信カラオケでの配信が確認できませんでした。再生回数が非常に増えておりますので、今後の間違いなく配信されるとは思いますが、この場でお伝えしておきます。


 『p.h.』はアップテンポのポップナンバーです。使用されているボーカロイドはflowerであり、エフェクトがかった声色が印象的です。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られておりますが、J-POPなどで見られるように「サビ=盛り上がる場面」という図式ではなく、全体として弾けたリズミカルなメロになっております。演奏時間も2分半程度であり、非常に密度が濃いです。ラストサビでは転調が行われ、キーが2つ上がります(#2)

 ちなみにタイトルの『p.h.』(ペーハー)とは化学用語の【pH】から由来しており、酸性やアルカリ性の程度を表わす指数を意味します。歌詞中には「化学反応」「溶解」「平衡」といった化学などで多く用いられる用語が登場します。歌詞内容は全体としてネガティブなものになっておりますが、そうした側面も含めて、楽曲への支持や共感になっているのではないかと私は考えております。


 『p.h.』の音域的な特徴についてです。同曲は、厳密にいえば、mid2D~hihiA#とボカロ曲らしい高音曲となっております。ただ、女性も含め、オリジナルの1オクターブ下のメロディーを歌唱することも可能です。一般的にはオク下げの方がアプローチしやすいのではないかと思います。
 ちなみに、上の音域表記ではmid1F#やmid1Eなど女性には低めのレンジも多く登場します。ただ、同曲はラップ曲のような韻を踏んだリズミカルな歌メロになっております。そのため、リズムや発声などがしっかりしていれば、音程に細かくこだわらなくても、クオリティを高めやすいです。水槽さんのカバー動画なども参考にしながら、練習してみてください。


 最後に『p.h.』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3) ~【最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。高音域は一般的な女性の声域の範囲内ですが、低音がやや低めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1DについてはAメロで登場します。場面によってはmid1Eとのコンボになっており、女声としては非常に低いレンジになります。ただ、先にも述べたように、同曲はラップ調のメロになっており、細かい音程はそこまで気にしなくてもよいです。
 私なりのイメージですが、オク下げで歌唱する場合は、低音域が得意な方の方が魅力的に歌いやすいと思います。よって、高音が得意な方は、キーを上げてもよいと思います。

 一方、地声最高音hiA#については、Bメロ(サビの直前)で登場します。曲全体で2回程度であり、女性であれば歌唱可能だと思います。同曲は曲全体でmid2E~mid2G#辺りが多く、この辺りをしっかり歌えてると形になりやすいです。高音域が得意な女性などは、キーを上げてもよいです。


 『p.h.』は音域自体もそこまで広くなく、比較的キー調整の融通は利きやすいです。ボカロ曲は通常音域が非常に広いことが多く、キー調整なども難儀するのですが、今回はボカロ曲としては、かなり手を付けやすい部類になるのではないかと思います。
 一方で、同曲はラップ調の曲であります。そのため、リズムや発声、音感の良さなどが非常に重要になります。この辺りは繰り返し聴いたり歌ったりしながら少しずつ身につけていってください。先にも述べたように、水槽さんなどカバー動画などが参考にしやすいです。

 『p.h.』は残念ながら、記事執筆時点(2021年9月)ではカラオケ配信されておりませんが、リズム感やアレンジなどはカラオケ向きなのではないかと思います(歌詞についてはアレですが…)。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. やま より:

    水槽さんといい、Adoさんといい、歌い手さんは本当に表現がすごいですよね。カッコいいです。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      水槽さんはまだ多くは聴けてないのですが、
      このカバーはホントに素敵でした。
      原曲よりも、水槽さんバージョンの方が女性は参考になりやすいかもです。

      • やま より:

        男性でも案外歌い慣れてる人はいけるかもですね。練習してみます笑笑
        これ前も聞いたかもですが、もりっしーさんは裏声最高音はどの辺りまで出るのですか??

        • もりっしー より:

          コメントありがとうございます。
          私自身は、発声練習などで安定して出せるのはC6(hihiC)くらいまでです。
          実際に歌メロの中で使いこなせるのはA#5~B5位までですね。

          そのうち取り上げたいと思っている男性曲の裏声最高音がC6なのですが、
          その曲はちょっと歌えませんでした。