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『カプチーノ』(ともさかりえ)の音域 / 椎名林檎作詞作曲

こんにちは。今回はともさかりえさんの『カプチーノ』(1999)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。

 ※椎名林檎さん自身は半音上(+1)のキーでカバーされております。

『カプチーノ』(ともさかりえ)、Cappuccino(Rie Tomosaka)
『カプチーノ』(ともさかりえ)










【地声最低音】mid2A#(A#3) ※Aメロ

★今m2A#[度]逢うと[きは] コー[ト]も 要らA#[ないと] 


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※サビで登場

★あと少し あたm2G[し]m2G#[の]G[成]長をhiA#裏[待っ]
★あなm2G[た]hiA#[を夢]m2G#[中]に させたくて
m2G#[か]G[わ]G#[い]hiA#[がっ]てね


【補足】mid2F#mid2G#辺りの注意箇所

★もm2G-m2G#[がたしを](サビ)
★ミルクのm2G[し]m2G#[ろ]G[に] 茶色が負m2F#[け]ている(Bメロ)
★約束など 1つも交わして居m2G[ない] G[い]つの間にか(Cメロ)

※アウトロのフェイクでは裏声hiD#が一番高いです
※椎名林檎さん自身は半音上(+1)のキーでカバーされております。


 まず、『カプチーノ』についてです。この楽曲は、1999年にともさかりえさんによりリリースされたシングル作品です。ともさかりえさんは女優として活躍されておりますが、歌手活動も行っており、シングルを12枚、オリジナルアルバムを3枚リリースしております。同曲はベストアルバムなどにも収録されております。
 『カプチーノ』は、当時ブレイク直前だった椎名林檎さんにより作詞作曲されており、隠れた名曲ともいわれております。2014年に椎名林檎さん自身もセルフカバーアルバム『逆輸入 〜港湾局〜』で、同曲をカバーしており、非常に話題になりました。椎名林檎さんはともさかりえさんに対しては、『少女ロボット』、『木蓮のクリーム』、『シャンプー』といった楽曲提供も行っております。

 『カプチーノ』は軽快なポップナンバーです。ソフトロックっぽさがあり、また演奏にサックスが用いられるなど、軽快でありながら落ち着いた印象も感じます。歌詞については、「あたし」の気持ちの揺れ動きが、コーヒーの苦さとミルクの甘さに比喩されております。ラストのサビで登場する【誰よりもあたしをちゃんと見透かして口の悪さや強がりは“精一杯”の証拠だって】というフレーズは、この楽曲を象徴しているのではないかと思います。

 


 さて、『カプチーノ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内といえます。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiA#サビで登場します。この辺りの音階は、最近のJ-POPでは低めのキーになります。「女性の曲ではキーが高すぎる」という女性にも比較的手を付けやすいのではないかと思います。当然、歌い慣れいる人の方がスムーズな発声ができますので、しっかり練習を重ねるに越したことはありません。


 『カプチーノ』は音域自体も広くないです。よって、キー調整も非常に容易であり、自分の歌いやすいキーに合わせやすいです。歌メロディー自体もそこまで難しいわけではありませんので、練習曲として向いているのではないかと思います。
 椎名林檎さん自身はともさかりえさんのバージョンよりも1つキーを上げてカバーされております。各々歌いやすいキーで歌われるとよいのではないかと思います。
 『カプチーノ』は声が高い男性であれば、原曲キーでも歌唱できるのではないかと思います。一般的には少しキーを下げた方が歌唱しやすいです。

 『カプチーノ』は多くの人が知っている楽曲ではないですが、歌いやすく、歌詞やメロディー、アレンジなども素晴らしいと思います。個人的にはもっと広まってもよいと考えており、今回紹介させていただきました。。

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