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『祝日天国』( 35.7 ) の 音域

 こんにちは。今回は35.7の『祝日天国』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、この記事を執筆時点(2023年11月末)で、同曲のカラオケ配信はDAMでのみ確認できます。ただ、ストリーミングやYouTubeチャンネルでの再生回数も伸びておりますので、今後他の機種でも広く配信されるのではないかと推測されます。


『祝日天国』(35.7)
『祝日天国』(35.7)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

★朝寝癖いるね m2A[それさ]えも愛おしい 日[々は]【Aメロ】
m1F#2A[た]いくつにな]りま[した]
★愛しm2A[た]合計料[金m1E[お]つ][は]【Bメロ】
★すm2A[ぐ] m1E[ぼ]m2A[に話]してね【2番Aメロ】


【地声最高音】hiC(C5) ※終盤で10回程度

hiChiA#[ぼ]くの好]きなC[き]みを]【ラストサビ[転調₊1]】
hiCA#[か][し]く])なったりすればいいのに


【裏声最高音】hiF(F5) ※ラストサビで2回

★ぼhiCA#[く]より好]きなひhiD裏hiFC地[とは[い]ない]し]【ラストサビ[転調₊1]】


【補足】hiAhiD#を含むフレーズ一覧

★まだ君と同じm2AhiA2G#[サブスク[ア]カ]ウントは【Aメロ】
★とれないhiAhiB[癖[が]ぁ]生傷よ【Bメロ】
★たhiAA#[ま[に]僕をおもhiD裏hiD#^-A#地[い[出]し]て]【ラストサビ[転調₊1]】

 まず、『祝日天国』についてです。2022年に、ロックバンド・35.7(サンジュウゴーテンナナ)によりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされました。この記事を執筆時点で、フィジカルでのリリースはされていません。

 さて、【35.7】は2003年生まれのメンバーを中心に高校の軽音楽部で結成されました。これまでに配信シングルを中心に、EP作品もリリースされております。まだ若いバンドですが、今回取り上げる『祝日天国』はSpotifyのバイラルチャートにランクインするなど話題になっており、今後の人気拡大が期待されます。


 『祝日天国』はアッパーなバンド曲です。爽やかなリードギターのサウンドが心地よいです。最近の傾向とは異なり、4人のバンド演奏が主体となった演奏が魅力的です(間奏なども素敵です)。歌メロについては、AメロBメロサビと展開、ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります。作詞作曲はボーカル&ギターの高橋優さんによりなされました。

 『祝日天国』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としては、やや高めのレンジで歌メロが作られております。一般的な女性は少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は推測しました(低音は見た目よりもキー下げしやすそう)。
 同曲は、AメロBメロでは中低音中心ですが、一部hiA~hiBなども見られます。サビについてはhiA~hiCといった中高音が中心であり、また裏声も多用されます。地声最高音が滅茶苦茶に高いわけではないですが、hiB,hiCなどの登場回数が多いため、体感的に高く感じやすいのではないかと私は推測しております。

 ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。今回の楽曲は、地声最高音がhiCでありますが、体感的には高く、「高音域が非常に得意な男性」であってもキーを下げた方がよいと私自身は分析しております(原曲キーから2~3つ程度下げてみてください)。



 最後に『祝日天国』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiF(F5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高めのレンジで歌メロが作られております(体感的には「高め」)。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。このmid1Eは原曲だとある程度はっきり聞き取ることが可能ですが、低音域が苦手な女性などはあまり厳密な音程にこだわらなくてもよいと思います。低音域については、mid2A(可能ならばmid1F#)辺りが歌えると安定しやすいです。私個人としては、見た目よりも低音は低くないのではないかと推測しております。

 次に、地声最高音hiCはラストサビで登場します。登場回数は10回程度です。このhiCに次ぐ地声高音としては、hiBがピークとなる場面が全体で22回程度登場(1,2番のサビで多い)します。hiB,hiCは女性の音域の範囲内ですが、今回は登場回数が多いため、見た目よりも高音感があるのではないかと私は推測しております。原キーでも歌唱可能な人もおられると思いますが、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しました。一つの目安ですが、原キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『祝日天国』は低音域に余地があり、キー下げは可能です(今回は見た目よりも低音は辛くない)。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。ただ、同曲は音域自体が広い作品であるため、キーを下げ過ぎると逆に低音が歌いにくくなる可能性があります。そうしたこともあり、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、音域が合うのであれば、練習曲にもよいのではないかと思います。低音~高音まで広いですが、サビは開放感があり、歌いこなせると気持ちよさそうです。

 『祝日天国』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiC(裏声hiD~hiF)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビを中心にこれらの音階が登場します(ABメロでも一部見られる)。hiB,hiCといった音階がサビで頻出するため、見た目の音域よりも高音感があります。
 こうしたことを踏まえると、「標準よりやや高め~(ある程度)高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①サビで中高音が頻出する(見た目よりも高い印象)。
②低音は見た目よりも歌いやそうだ(と私は推測してます)
③原キーだと「標準よりやや高め~(ある程度)高音域が得意な女性」などに合いそう
④メロは分かりやすい。歌いこなせると気持ちよさそう

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