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『くそ現代っ子ごみかす20代』(ヤバイTシャツ屋さん)の音域

こんにちは。今回はヤバイTシャツ屋さんの『くそ現代っ子ごみかす20代』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲は男女の混声になっており、サビはオクターブ違いで歌メロが歌われております。今回はサビについては女性パートを中心に表示しております。男性パートは1オクターブ下になります。具体的には、【女声hiG⇒男声mid2G】、【女声hihiA⇒男声hiA】などのように変換するとよいです。


『くそ現代っ子ごみかす20代』(ヤバイTシャツ屋さん)、Kuso Gendaikko Gomikasu 20 Dai(Yabai T-shirts yasan)
『くそ現代っ子ごみかす20代』(ヤバイTシャツ屋さん)の音域






【地声最低音】mid1D(D3) ※こやま(男)パートで頻出

m1D[お]れ[は]fine [い][か]fire [な][す]file [な][す]fight【Bメロ】

※女性[ありぼぼ]パートはmid2Dが最低音となります


【地声最高音】hihiC(C6)  ※曲全体で3回


hiG[いいと]hiE[こ]hiG[い]hihiB[て]hihiA[い]hihiC[る]B[の][に]【2番・ラストサビ】

※今回は、男性パートのhiCは私の耳では確認できませんでした。ただ、男性一人で歌唱する際、原キーの場合は頑張ってhiCまで出してください。


【補足】hiA,hiB,hiDhihiBを含むフレーズ一覧

★やらんといけんこと全部先延ばhiB[す]hiA[マン]【Aメロ】
★俺はfine いつかfire すみません ほんhiB[ま]hiA[に]【Bメロ】

★くそごhiD[みか]hiE[す][にじゅ]E[代][のぼ]くですが【サビ】
hiG[それなりに頑張って]hiE[い]hiG[る]
hiG[胸を張って言]hihiB[え]hihiA[はし][ない]A[が]

hiA[本当の締切日を教えない]hiB[で]【Cメロ[男性パート]】
hiG[して俺][は]hihiA[お]hihiB[しえ]AG[て]くれ[ないか]]【ラストサビ】

※★は女性パート、☆は男性パートです。

 まず、『くそ現代っ子ごみかす20代』(くそげんだいっこごみかす20だい)についてです。この楽曲は、2021年に3人組ロックバンド・ヤバイTシャツ屋さんによりリリースされたシングル作品『こうえんデビュー』の1曲目に収められております。新曲であるため、アルバムには現在未収録であります。
 同曲は、タイトルを見ても分かりますが、20代である「僕」の自堕落な状況を自虐的に歌詞表現しております。そうした状況に、20代のみならず多くの人が共感するのではないかと思います。【本当の締め切り日を教えないで】という歌詞は、作詞をしたこやまさんの心境が強く表れているのではないかと思います。また、MVについても、ピタゴラスイッチをコミカルに描いた内容になっており、非常に楽しいものになっております。

 『くそ現代っ子ごみかす20代』は、アップテンポのハードコア作品です。イントロのギターフレーズなどを聴いたとき、私自身は一瞬マキシマムザホルモンなどを聴いているような気持ちになります。歌詞がコミカルである反面、サウンドは非常にカッコよく、そうしたギャップが楽しく感じました。
 歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られており、サビはこやまさんの男性パートとしばたありぼぼさんの女勢パートのコーラス(ユニゾン)となっております。とりわけ、女性パートのしばたありぼぼさんの高音が非常に特徴的であります。作詞作曲は、こやまたくやさんによりなされております。

 『くそ現代っ子ごみかす20代』の音域的な特徴についてです。同曲は、男女でパート分けされており、それぞれ音程が違っております。まず、女性パートですが、女声としては極めて高く、ボーカロイドのようでもあります。また、男性については、サビやCメロなどが一般的な男性の声域よりも高いです。一般的な男性はキーを下げた方が歌唱しやすいのではないかと思います。


 最後に『くそ現代っ子ごみかす20代』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3),mid2D(D4)~【地声最高音】hiC(C5),hihiC(C6)で歌メロディーが構成されております。男性については、一般的な声域よりも高いです。一方、女性については一般的な声域よりもかなり高いです。以下、見てきます。

 まず、地声最低音mid1Dについては、Bメロで登場します。低音が続き、ロックっぽいパートであります。ここは男声であれば、ある程度歌えるのではないかと思います。女性が歌唱する場合は、あまりこだわらなくてもよいと思います。ロック色が強く、リズミカルですので、リズム感が大事であると私は感じました。

 一方、地声最高音hiC(hihiC)については、2番およびラストサビでと登場します。回数としては3回であり、そこまで多くありません。
 まず、男声については、最近J-POPでもこのhiC辺りが多く登場する曲も増えておりますが、一般的には高めです。同曲については、私自身は、hiCを聞き取れなかったのですが、もし男性1人が原曲キーで歌唱する場合は、このhiCが歌えた方がよいと思います。
 ちなみに、原曲では【hiA[本当の締切日を教えない]hiB[で]】というフレーズが登場しますが、そこはしっかり歌われており、男声としても結構高いです。原曲キーでコーラスがいる場合は、ここを目標にするとよいと思います。一般的には高めであるため、キー調整をした方が歌いやすいのではないかと私自身は感じました。

 次に地声最高音hihiCの女性パートについてですが、同じく2番およびラストサビで登場します。先にも述べましたが、女性パートはhihiCのみならず、hiG~hihiBの音程が歌メロとして当たり前のように登場します。音域だけを見るとボーカロイドのようなレンジであり、極めて高いです。この辺りになると、具体的に【キーを♭3下げたらいい】などは言いにくいので、各々実際に歌唱してみて、歌いやすいレンジに調整をしてください。

 『くそ現代っ子ごみかす20代』は男女ともに低音部分に余裕があり、キー調整は可能です。一般的に男女のデュエット曲はキー調整を行いにくいのですが、今回は調整が可能な珍しいケースです。男女の一般的な声域を考えると、キーを下げた方が歌唱しやすくなります。ただ、キー調整をしたとしても、ある程度歌い慣れていた方がよいですので、その点は留意しておいてください。
 もし、同曲を一人で歌唱する場合、混声の場合よりもキー調整がより行いやすくなります。ただ、それを考慮したとしても、歌い慣れておくことはやはり重要です。

 『くそ現代っ子ごみかす20代』は原曲キーだと非常に大変な作品ですが、アップテンポでコミカルな楽曲であり、カラオケなどでも盛り上がりやすいと思います。私自身は、音程なども大切ですが、それ以上に楽しく歌うことに意義がある作品だと感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    ずっと待ってました、ありがとうございます
    hihiC、人が歌ってる曲では多分当ブログ最高音では無いかと思います笑 地味にこやまパートも高いのは発見でした

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      自分もこのhihiレンジをレ当たり前に歌っているのは初めて見ました。
      少し前にありぼぼさんが、この曲のライブ動画を上げていて、
      「ホントに生で歌ってるんやなぁ」と凄く驚かされました。

      仰るとおり、何気にこやまさんも高いんですよね。
      サビの部分はhiCが少し曖昧なのですが、
      【本当の締切日を教えないで】辺りはがっつりhiA連発してますしね。
      あとやはり、歌詞が素晴らしいです。
      本人達も目標に掲げてますが、いつか紅白歌合戦でヤバTの曲を聞いてみたいですね。

      • ぴたっくま より:

        ライブ行きましたが本当にそのまま歌ってましたねー、高すぎて歌詞見ないと言葉が聞き取れないです。
        ヤバTはこの曲に限らず歌詞が印象的で、1曲1曲の個性が凄いですね