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『夢伝説』(スターダストレビュー)の音域

 こんにちは。今回はスターダストレビューの『夢伝説』(1984)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲は、アーティストおよびレーベルの公式チャンネルではライブの動画が公開されております。ボーカルのアレンジにより微妙に音域が異なるのですが、参考にもなると思いますので、同ライブ動画を添付いたします。


『夢伝説』(スターダストレビュー)、Yumedensetsu(Stardust Revue)
『夢伝説』(スターダストレビュー)の音域






【地声最低音】mid1F#(F#3) 

★なつかしm2F#[さ]感じて Mysterious m1F#[Love]【Bメロ】

※この場面以外ではmid2Aが最低音となり、男声としては高め


【地声最高音】hiB(B4)  ※曲全体で4回

★どm2G[こ]hiA[かで出][会]hiB[っ]A[た][こ]とのG[あ]【Bメロ】


【裏声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで1回

★Some[body]m2F# m2G[waits] [For] hiD[Me]【ラストサビ】


【補足】mid2F#(一部略)hiA#を含むフレーズ一覧

★とおm2F#[い]m2G[むか][しの]こと[さ] G[夢][で見]hiA[ん]F#[だ]【Aメロ】
m2F#[燃]える空[に包]m2G[ま][れ]

★Some[body’s]m2F# m2G[Watchin’] [You]【サビ】
★Some[body’s]m2F# m2G[Wa][tchin’]hiA [Me]
hiA[求]m2G[めあ]m2F#[うふ]たり A[気づ][かな][いう]ちに

☆はるか時を越え めぐりあえる日まm2F#[でぇ][ぇぇ]hiA【2番サビ】

hiA[気づ]m2G[か]hiA#[な]A[いう][ち] A#[ウォ]A[オ][オ]【ラストサビ】
m2F#[Somebody] m2G[Waits] [For] hiA[You] 

※☆の場面は、添付動画のライブではhiDまで上がっております。

 まず、スターダストレビューについて少し説明します。スターダストレビューは1979年に結成、1981年にメジャーデビューしたロックバンドです。ジャンルとしては、アダルト・コンテンポラリー、ソフト・ロックなどに属します。1984年にリリースされた『夢伝説』が大ヒットを記録し、バンドの知名度も大きく上昇し、以後も継続的にヒットを記録していきました。
 スターダストレビューの代表的な楽曲としては、今回取り上げる『夢伝説』、『木蘭の涙』(もくれんのなみだ)、『今夜だけきっと』等が広く知られております。『木蘭の涙』は多くカバーされており、どこかで耳にしたこともあるかもしれません。また、2004年には大泉洋さんと『本日のスープ』でコラボしました。私自身は、2015年の『おぼろづき』という曲を偶然、星野源さんの『SUN』とともに有線放送で耳にし、当時、非常に感銘を受けた記憶があります。
 スターダストレビューはライブを盛んに行うバンドとして知られており、「日本のバンドの公演本数ランキングではTHE ALFEEに次く2位を記録している」そうです。


 さて、『夢伝説』(ゆめでんせつ)についてです。この楽曲は、1984年にロックバンド・スターダストレビューによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、『TO YOU -夢伝説-』に初収録されました。ただ、同アルバムは、メンバーの意向を汲まずに、レコード会社によりリリースされたベストアルバムということもあり、バンドとしては非常に落胆したそうです。
 『夢伝説」は、リリース当初はカルピスのCM曲として話題になりましたが、2008年に缶チューハイのCMソングとして再起用され、改めて話題になりました。2013年には、ボーカル根本要さんの出身地である、埼玉県行田市のJR東日本・高崎線行田駅で『夢伝説』が発着のメロディーとして使用されることになりました。スタレビを代表する楽曲の1つであり、長く愛されている作品であります。

 『夢伝説』はミディアム~アップテンポのバンドナンバーです。夏の時期に非常にマッチしそうなサウンドアレンジであり、シンセサイザーの音色などが特に印象的です。カルピスやチューハイなどのCMにも起用されるのが頷けます。
 歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られております。ただ、Aメロ⇒Bメロ⇒サビと盛り上がっていくといったJ-POPによくある趣向ではないです。こうした点は、歌メロのレンジなどにも表れております(詳しくは後述します)。

 『夢伝説』の音域的な特徴についてです。同曲は、男声としては高めのレンジで歌メロが作られておりmid2F#~hiA辺りの中高音域がAメロから頻出します。私としては、「1980年代頃の楽曲は、もっと低いレンジで歌われていることが多い」とイメージしていたので、音域調査をしていて虚を突かれてたような気持になりました。
 一般的な男性の場合はキーを下げた方が歌いやすく、レンジ的には女性が原キーで歌唱することも可能だと思います。


 最後に『夢伝説』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#はBメロで1回ずつ登場します。英語のセリフのような場面ですので、必ずしも音程を意識する必要はないと私は分析しました。この場面を除くと、低音はmid2Aとなり、男声曲の低音としては相当高めになります。

 次に、地声最高音hiBについては、Bメロで登場します。曲全体で4回程度で、そこまでは多くありません。ただ、上述のようにhiA,mid2G等とのコンボになっております。また、同曲はhiAの登場回数も非常に多く、男声としては結構高めになります。一般的な男性はキーを下げた方が歌唱しやすいです。目安としては、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください(♭3~4)。

 『夢伝説』は低音部分に余裕が多くあり、キー調整の融通はかなり利きやすいです。歌い慣れた人であれば、自分の合いやすいレンジに調整することも可能だと思います。一方、ビギナー向けの調整も可能なのですが、原曲のような表現をするためには、練習が必要になります。その辺りは留意しておいてください。ボーカルの根本さんはかなりハスキーがかった声質をしております。私なりのイメージですが、そうした部分まで真似しようとすると大変ですので、自分の歌いやすいように歌唱するとよいと思います(根本さんのような歌声が得意な方は真似てみるのもよいです)。

 『夢伝説』は先にも述べたように、男声としては高めのレンジで歌メロが作られております。核となるメロの音域はmid2A~hiB(hiD)ですので、曲全体を通して中高音域が頻出します。そのため、原曲キーで歌唱する場合は、①高音域を歌いこなす力とともに、②スタミナも必須となります。その辺りも踏まえ、練習に臨んでください。

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