なお、同曲はアルバム曲ということもあり、アーティストおよびレーベルの公式チャンネルではミュージックビデオや音源が公開されておりません。よって、当ブログにおいても動画の添付はありません。
『寿命で死ぬまで』は、同曲は男女のツインボーカルで歌メロが作られ、メロmp多くの場合がオクターブユニゾンになっております。そのため、例えば、1~2番サビ等では男性がhiA(A4)で歌っているところを女性がhihiA(A5)で歌唱されております。音域表記の際はその辺りも留意されてください。
『寿命で死ぬまで』(ヤバイTシャツ屋さん)、Jumyou de Shinu Made(Yabai T-shirts yasan)
【地声最低音】mid1C#(C#3),mid2C#(C#4)
★はぐm1C#(m2C#)[き]む[き]出[し]ニ[コ]ニ[コ]笑って 寿命で死ぬまで【頭サビ】
【地声最高音】hiC#(C#5),hihiA(A5) ※男性のhiC#は1回
★hiF[でも]それhiF–hihiA[すら[も]hiG–F[い]き[や]と]【Aメロ[女]】
★hiF–hiG–hihiA[思っ[たりも[す]る]け]G[ど][な]
★生hiA[きて生きて生]hiC#[き][て生]き[て生]C#[きて]おく[れ]よ【ラストサビ[男]】
【補足】mid2F~hiA#、hiD~hiF辺りを含むフレーズ一覧
★生きm2F(hiF)[ておく]m2G(hiG)–hiA(hihiA)[れ[よ]【頭サビ[男女]】]
★hiA[灰に]m2G–m2F[な]る[ま][えに HIGH]A[に]G–F[な]っ[て]な]
★m2F[最]期[ま]で[し]あ[わせにな]
★m2F–m2G–hiA[生[き[て]お]く]G–F[れよ]ぉ]
☆みんなhiD–hiF[びっ[くりす]るかF[ら]【Aメロ[女]】
★自分の美学m2F[を]磨く人生を全うしてな【Bメロ[男]】
★しっかりhiA[生きてお]m2F–m2G[く[れよ]ぉ]【ラストサビ[男]】
★m2F[はぐ]き[む]き[出]し[ニ]コ[ニ]コ[わ]hiA[らって]
★hiA–m2G[じゅ]みょ[う]で]死ぬまで しっかA–hiA#[り生き[て][お]くG[れ]
★hiA[あなたが居ないと寂しい]m2G[け]ど【大サビ[男]】
★m2F[平気で]何[処]ま[でも届くと]F–G[お[もっ]た]
まず、『寿命で死ぬまで』(じゅみょうでしぬまで)についてです。この楽曲は、2020年に3人組ロックバンド・ヤバイTシャツ屋さんによりリリースされたアルバム『You need the Tank-top』に収められております。アルバムには、以前当ブログで取り上げた『sweet memories』(過去記事)などが収録されております。
同アルバムは、コロナ禍の期間に制作されました。感染症予防のため、音楽活動をはじめ、様々なエンターテインメント業界も自粛を余儀なくされました。そうしたこともあってか、アルバムの楽曲にもコロナ禍での世間の状況などが反映されたものがあります(当然、ヤバTらしいコミカルな楽曲も多く収められております)。
さて、『寿命で死ぬまで』はアップテンポのパンクナンバーです。頭サビで歌メロが作られ、AメロBメロサビと展開します。サビは冒頭サビ、1番サビなどはオクターブユニゾンで歌われております。そのため、女声の歌メロが男声の1オクターブ上とかなり高いです。
同曲の歌詞は、ヤバイTシャツ屋さんの作品としては、コミカル感が抑えられ、メッセージ性のあるものになっております。楽曲が制作された時期がコロナ禍ということもあり、収入が大きく落ち込む方や、失業する方なども見られました。「自分の存在」というものを問い直しされた方も多いのではないかと思います。そうした中で、「寿命で死ぬまで 生きておくれ」という言葉は強い意味を持つと思います。ただ、メッセージに明るさや陽気さが強調されている点が、ヤバTらしさといえるかもしれません。
『寿命で死ぬまで』の音域的な特徴についてです。同曲は、男女のツインボーカルで作られております。男声パートについては、男性の音域としては高いです。また、女声パートについては女性の音域と比べ、極めて高いです。
よって、男性が1人で歌唱する場合はキーを下げた方が歌いやすいです。また、女性の場合は、逆にキーを上げて、オク下げで歌うのが良いかもしれません。また、通常は一人で歌うよりも複数人で歌った方が歌いやすいと思います。
最後に『寿命で死ぬまで』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3),mid2C#(C#4)~【地声最高音】hiC#(C#5),hihiA(A5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域としては高く、また女性の音域としては極めて高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音についてです。男性の地声最高音hiC#は曲全体で1~2回登場します。回数としては多くありませんが、同曲は高めの音階としてhiAが多く登場します。男声パートではとりわけ後半に高い音域が多く出現しますので、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
一方、女性の地声最高音hihiAはAメロやサビ等で登場します。登場回数も多いです。当ブログでも度々指摘しておりますが、ベース担当のしばたありぼぼさんは高音域がボカロ曲並みに高いです。一般的な女性はキーを下げた方が歌いやすいです。
『寿命で死ぬまで』は音域が広めの作品であり、大きなキー調整には向きにくいです。ただ、少しのキーの調整ならば可能ですので、歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに合わせることも可能だと思います(一部難しい部分が出てくるかもしれません)。ただ、ビギナー向けとしてはかなり使いにくいです。メロディーやサウンドなどは親しみやすい作品ですが、その点は留意しておいてください。
『寿命で死ぬまで』を原曲キーで歌唱する場合、男性パートを軸として歌うならば、「高音域が得意な男性」、「低音域が得意な女性」などが合いやすいです。また、女性パートを軸として歌う場合は、「ボカロ曲などを歌えるような高音域が非常に得意な女性」が合いやすいです。
男性パートについては、一部でhiC#が登場するなどし、終盤はhiAなどが多く登場します。そのため、男性としては高いです。ヤバTの楽曲の男性パートは比較的歌いやすいものも多いですが、今回の『寿命で死ぬまで』の男性パートについては、同バンドの作品でも難しい部類になると思います。
『寿命で死ぬまで』は音域が広く、またツインボーカルの楽曲となっております。そのため、通常は2人以上で分担して歌うのがよいと思います。音域が合えば、カラオケなどでも歌いやすく、盛り上がりやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
hiC#、思ったより高かったです、こやまさんかなり限界まで声出してるなと思ったのでリクエストしました でありぼぼは当然のようにhihiAとか出してて草、いや森です
ヤバTにしてはテーマが真面目で感情も入ったためにこの音域になったのかなとも思います。そう考えるとキーと楽曲の特性って関係ありそうですよね。(ライブDVDでありぼぼが泣きながら歌っていたのでもらい泣きしそうになりました)
ぴたっくまさんコメントありがとうございます。
私も今回のこやまさんの音域はかなり高いと感じました。
「流行りのバンドのボーカルの男みんな声高い」にツッコミを入れたくなります。
記事ではあまり触れませんでしたが、ありぼぼの高音はホントにw
ライブでそんなエピソードがあったんですね。
このアルバムリリースした直後に
赤い公園の津野米咲さんが亡くなられてるんですよね。
考えすぎかもしれないのですが、
ヤバTは2021年にも「こうえんデビュー」という作品を出してますので
ライブで歌っていて、感極まるものがあったのかもしれませんね。
おそらくこの曲の歌詞はこやまさんの祖母がその時期に亡くなったからだと思います
生歌だとhiC#はすげーキツそう、というか普段hiA辺りは裏声にしたり歌いまわし変えたりしてるので得意レンジは低めなのかなーとは思います、音源は1度きりですがライブだと無理しないイメージですね
そうなのですね。
3ピースでギターも担当してるのでなので
どうしても仕事量が多くなりますよね。