カテゴリー

『冷たい花』(the brilliant green)の音域[1998]

 こんにちは。今回はthe brilliant greenの『冷たい花』(1998)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『冷たい花』(the brilliant green)、Tsumetai Hana(the brilliant green)
『冷たい花』(the brilliant green)の音域






【地声最低音】mid1F#(F#3) 

m1F#[ど]m1G#[う]せ明日という日はあっF#[て]【Bメロ】
★根拠のない 小さm2E[なあ]m2F#[た][ら]しい[ゆ]m1F#[め]  


【地声最高音】hiB(B4)  ※曲全体で7回程度

★I’m feeling m2G#[my self] again I’m hiA#hiB[fee[ling] be]tter now … 【サビ】


【補足】mid2F#~mid2G#を含むフレーズ一覧

★傷つけ合うくm2E[らい]m2F#[い]E[し]ていた【Aメロ】
★手の平にかm2G[ん]じてるの wo yeah【Bメロ】

★ゆm2G#[りか]ごを 揺さぶる風 m2F#[oh]【サビ】
★振りm2G#[返るよ]m2F#[う]m2F[ぅ]F#[に] 夢から覚m2E[め]

 まず、the brilliant green(ザ・ブリリアント・グリーン)について少し説明します。ブリグリことthe brilliant greenは1995年に京都で結成され、1997年にメジャーデビューしたロックバンドです。現在は、長らく3人組のバンドとして活動して参りましたが、現在は2人組になっております。活動初期の頃は英語詞で歌唱しておりましたが、1998年に初の日本語詞としてリリースしたシングル『There will be love there -愛のある場所-』が大ヒットを記録し、知名度も急上昇します。

 the brilliant greenはまた川瀬智子さんのボーカルを含め、洋楽志向のダウナーなバンドサウンドが魅力的であります。代表的な楽曲としては、大ヒットシングルの『There will be love there -愛のある場所-』、『そのスピードで』、『冷たい花』などが挙げられます。また、アニメ『機動戦士ガンダム00』の主題歌となった『Ash Like Snow』なども人気が高いです。私自身は、『BYE! MY BOY!』といった楽曲も好きです。今もなお人気の高いバンドであります。
 ちなみに、ボーカルの川瀬智子さんは、2000年代半ば頃からTommy february6(トミー・フェブラリー)、Tommy heavenly6(トミー・ヘヴンリー)名義でソロとしても活躍されており、そちらでも人気を博しました。


 さて、『冷たい花』(つめたいはな)についてです。この楽曲は、1998年にロックバンドthe brilliant greenによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、メジャー1枚目のフルアルバム『the brilliant green』に収められております。このアルバムは、100万枚を超える大ヒットを記録しており、出世作である『There will be love there -愛のある場所-』なども収められております。

 『冷たい花』は、前作の『There will be love there -愛のある場所-』が大ヒットした中でリリースされたシングル作品で、「COUNT DOWN TV」のオープニング曲としてタイアップが付きました。ブリグリの中でも人気の高い楽曲の1つであり、ベストアルバムなどにも収められております。


 『冷たい花』はダウナーな雰囲気のバンドナンバーです。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られており、その点では馴染みやすいですが、前作の『There will be love there -愛のある場所-』よりは影が強調された作品といえます。また、ボーカルの川瀬智子さんのボーカルも低音が強調されたものになっております。作詞はボーカルの川瀬智子さん、作曲はバンドのベース担当である奥田俊作さん、アレンジはブリグリによりなされております。

 『冷たい花』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性としては低音が強調されたナンバーであり、一般的な女性の声域の範囲内といえます。高音域があまり得意でない方にもアプローチしやすいといえます。
 一方で、AメロBメロなどが低音が多いため、苦手な方は少し歌いにくいかもしれません。低音が苦手な方はキーを上げてもよいと思います。同曲は、高音が得意な男性もチャレンジしやすいかもしれません。リズムなどについては、最近の曲と比べるとそこまで難しい部分は少ないと思います。


 最後に『冷たい花』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の声域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#はBメロで登場します。mid1G#辺りとコンボになっており、全体的に低音が強調されております。この辺りは一般的な女性の声域の範囲内ですが、比較的低いレンジであり、低音が苦手な方は歌いにくいかもしれません。

 一方、地声最高音hiBについては、サビで登場します。【I’m feeling m2G#[my self] again I’m hiA#hiB[fee[ling] be]tter now】の部分です。登場回数は7回程度であります。ここは大よそ一般的な女性の声域の範囲内ですが、歌い慣れていないとスムーズな発声が損なわれやすいです。比較的克服しやすい高さですので、少しずつ練習を重ねてください。


 『冷たい花』は低音域の登場回数が多く、キーを下げる余地は多くありません。ただ、同曲は最高音自体がそこまで高くないですので、大きなキー下げはあまり必要無いのではないかと思います。
 同曲は地声最高音がhiBですので、キー調整なども考慮すると比較的アプローチしやすいのではないかと思います。反面、低音域が多く、その点で少し歌いにくいかもしれません。実際歌ってみて、歌えそうであれば、練習を重ねてください。

 私は、同バンドについて広く音域調査したわけではないですが、the brilliant greenの作品については全体としてhiC辺りまでの曲が多く、比較的アプローチしやすいのではないかと思います。どちらかといえば、低音域が得意な女性向けの曲が多いです。最近の歌手ではあいみょんさんなどに近いです(もしかしたらもう少し低いかもです)。その辺りも踏まえて、選曲の参考にしてください。

 『冷たい花』は低音域が少し辛いかもしれませんが、最高音などを考慮すると比較的チャレンジしやすいのではないかと思います。興味を持たれた方は練習してみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 名無しA より:

    ありがとうございました。大きく盛り上がる感じではないですが、心に染みる名曲だと思います。自分にとってもキーを下げすぎずに歌えそうな曲です。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      この記事をきっかけにあらためて聴いてみました。
      同曲もいいですし、他にも素晴らしい作品が多いバンドですよね。
      女声としてはそこまで高いレンジではないので、
      意外と男性にも取っ付きやすいかもです。

  2. 名無しさん より:

    よろしければ、NARIさんの「ロングヘアー」について音域調査して頂けると助かります。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      リストアップしておきます。