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『だいじょうぶ』(BLUE ENCOUNT)の音域 [2016年]

こんにちは。今回はBLUE ENCOUNTの『だいじょうぶ』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『だいじょうぶ』(BLUE ENCOUNT)
『だいじょうぶ』(BLUE ENCOUNT)の音域







【地声最低音】mid1G(G3) 

※登場回数は多いです。補足を参照ください。

【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体で16回と多い

★あなたは m1G[大]丈夫 G[大]m2F[丈]m2E[夫] 大hiA[丈]m2G[夫だ]【冒頭およびラストサビ】

★カッコ悪い「あm2E[な]た」がい[ち][ん]かっ[こ]hiA[い]m2G[い]【Bメロ】
m2G[せ][て]きょ[う][け]hiA[は]自分を褒A[め][て][れ]

★何も気にしm2E[な]いで さぁうhiA[たっ]m2G[てよ]【サビ】
★とm2G[な]hiA[り]m2F[に][る]G[か]らさあん[し]んして

★あなm2Em2F[た[の][わ]り]は存hiA[在]m2G[しない]【Cメロ】


【補足】mid2Emid2Gを含むフレーズ一覧

m1G[す]り減る期[待 [増][てい]く]m2Em2F愚痴 慌てるほど取りの[こ]されて【Aメロ】
★毎月m2E[記]録をm1G[更]m2G[し][ん]するほど泣くけど[な]にも変わらない
★他人にどう思われてるか? そんなんどうでもm2G[い]m2F[いんで]m2E[す]【Bメロ】

m2E[あ][た]を[待っ]m2F[て]m2G[た] ぼくらは待[て]F[た]【サビ】
★「本当の自分(お前)」をm2E[さ]m2F[べ!]
m1G[大]丈夫 1G[大]m2F[丈]m2E[夫] 1G[大]丈夫 

★世界のどこを探m2G[そ]m2F[う]m2E[と]【Cメロ】
★oh! oh!m2E[oh!]m2F[ oh!]m2G[oh!]

 まず、『だいじょうぶ』についてです。この楽曲は、2016年に4人組ロックバンドBLUE ENCOUNTによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、メジャー2枚目のアルバム『THE END』(ジ・エンド)に収められております。同アルバムには、『はじまり』、『Survivor』、『LAST HERO』といったシングル曲も収められております。

 『だいじょうぶ』は音楽番組『CDTV』の2016年6・7月度オープニングテーマに使用され、また森永製菓のアイス「ICE BOX」のCMソングにも起用されました。さらに、ローカル局ですが、奈良テレビ放送による夏の甲子園のハイライト番組『ドラマティックナイン』の主題歌としても起用されております。ドラマやアニメの主題歌といった大きなタイアップではありませんが、当時どこかしらで耳にした人も多いのではないかと思います。

 この頃のBLUE ENCOUNTはシングルが初めてトップ10以内にランクインし、初の武道館公演を行うなど、人気が上り調子にありました。この頃にリリースされたシングル『Survivor』がガンダムの主題歌に起用されたこともあり、カラオケでも人気となっております。


 『だいじょうぶ』はアップテンポのバンドナンバーです。どことなくパンク感があり、ブルエンのルーツなどを想起させられます。歌メロは頭サビで始まり、AメロBメロサビへと展開していきます。夏の甲子園番組やアイスボックスのCM曲だったということもあって、全体的にハイな作品であり、その分、ボーカルの声域も高めになっております。
 同曲は、歌詞が直球の応援歌であり、MVなどでも就職活動や日々の学校生活などが描かれております。ブルーハーツやWANIMAなどに通じるように、落ち込んだ人々を元気づけてくれるような作品となっております。タイトルが『大丈夫』ではなく『だいじょうぶ』とひらがなにしている点も温かみを感じます。

 『だいじょうぶ』の声域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性の声域よりも高めのレンジで作られております。全体的にハイテンションな作品ということもあり、楽曲全体を通して中高音域が頻出します。そのため、ある程度高音域が得意な人でも、スタミナがゴリゴリ削られるような体力勝負になると思います。声域的には一般的な女性が歌っても合いやすいです(高音域が得意な女性は低音が若干歌いにくいかも)。


 最後に『だいじょうぶ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1GについてはAメロやサビで登場します。この辺りは男性としてはある程度発声しやすいレンジといえます。一方で、「地声最低音がmid1Gの男性曲」というのはかなり高い確率で「曲全体でキーが高い男性曲(スタミナも必須)」といった形になります。そのため、ある程度歌い慣れた人であっても1曲歌い切るのが大変な曲ではないかと私は分析しました。
 こうした「全体的に高い男性曲」は、女性にとっては歌いやすいことが多いです。高音域が非常に得意な女性だと少し低いかもですが、「J-POPの女性曲だとキーが高い」という女性の場合は、お奨めでしやすいです。

 次に地声最高音hiAについてはBメロサビなどで登場します。曲全体で16回も登場するため、かなり多いです。通常、「地声最高音hiA」くらいの曲は、「男声にとってはやや高め」、「高め」であると私は記述することが多いです。ただ、同曲は楽曲全体を通してmid2F~hiA辺りの割合が高いため、明確に「一般的な男性の声域よりも高い」と判定しました。
 そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。目安としてですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(♭2~3)。

 『だいじょうぶ』は低音域に余裕があり、キー下げはしやすいです。歌い慣れた人はもちろんですが、ビギナーなどの練習曲にも向きやすいのではないかと思います。ただ、キー調整をすればすぐにボーカル田邊さんのような表現ができるというわけではないですので、しっかり練習に励んでください。また、テンポが速い作品ですので、慣れない人はテンポを少し下げて練習するのも有効です。

 『だいじょうぶ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiAをしっかり歌いこなせる力が求められます。先にも述べたように、同曲は曲全体を通して中高音域が多い作品です。そのため、スタミナなども必要不可欠です。声域的には「高音域が得意な男性」、または「標準からやや低めの声域の女性」などが合いやすいです。

 『だいじょうぶ』はアップテンポのパンク・メロコアナンバーであり、カラオケなどで歌いやすいです。歌詞などは非常に励まされます。男女関係なく、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    hiAはやや多めですが、中高音多くて歌いやすいなーと思いました。(一方でhiAがギリギリくらいになるときつさを感じる)
    ブルエンは自分にとっては中途半端に低めで歌いにくい(歌えないわけではない)感じですがこの曲は合いやすかったです
    PVもですがメロディもエモくて、アップテンポで明るい曲なのに泣きそうになる時があります

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      ぴたっくまさんくらい高音域が得意だとちょうどいいのですね。
      ぴたっくまさんは標準辺りの女性の音域位はあるのかもです。やはり凄い。

      この曲いいですよね。自分もめちゃくちゃ好きです。
      再生回数とか見るとかなり過小評価されている気がします。
      もっと人気が出てもいいと思います。

      • ぴたっくま より:

        女性並み、なんでしょうかね… 女性曲のレパートリーもっと増やすといいのかなと思うことはあります(女性ボーカルより男性ボーカル中心に育った人なので女性ボーカルの曲を広く知らなかったりします)
        再生回数はタイアップ等に依存するのでいい曲なのに思ったより多くない事もありますね、ただその中でもライブではかなり盛り上がる曲とかもあるので、最近はターゲットの違いとかも感じますね(Twitterにもそれらしい事を書いたのですが)

  2. もりっしー より:

    昨日のライブのツイートですねw拝見しました。

    ぴたっくまさんも仰ってましたが、
    「再生回数」はライブバンドの人気の指標としてはあまり機能しませんよね。

    • ぴたっくま より:

      Vaundyの件ですね。
      逆に10-FEETのRIVERとかホルモンのぶっ生き返すとかは会場一体で大盛り上がり、誰でも知ってるヒット曲という感じです
      ちなみに自分もライブ側の人間なので後者の方に共感する人です、人気ってもはや界隈によって全然変わる時代だなーとより痛感をしましたね

      • もりっしー より:

        ライブバンドについて、関ジャムとかでも取り上げてみても面白いと思います。
        TVメディアとは親和性があまり強くないかもですが。

  3. dust bank より:

    Liyuu – Endless Vacation
    リクエストします

    • もりっしー より:

      リクエストありがとうございます。
      リストアップしておきます。