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『ポラリス』(BLUE ENCOUNT)の音域 / 『僕のヒーローアカデミア』オープニング曲

こんにちは。今回はBLUE ENCOUNT(ブルー・エンカウント)の『ポラリス』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『ポラリス』(BLUE ENCOUNT)、Polaris(BLUE ENCOUNT)
『ポラリス』(BLUE ENCOUNT)の音域







【地声最低音】mid1A#(A#2) 

★全てを失うことで 今 m1A#[す]くえる命があるのなら【Aメロ】

☆この気持ちが初めての生きがいだ【Aメロ】
☆(何もかもを失くしても )きっと 君を忘れない【Cメロ】

※☆のフレーズはm1C~m1D辺りが多く、意外としんどいです。


【地声最高音】mid2G#(G#4)  ※各サビで複数回登場

★精m2F[一]m2G[杯] [こ]m2G#[の][な][み]だかきF[わ]けて【サビ】
★(お願いどうか)m2F[消]ぃえF[な]m2G[い]m2G#[で][く]


【補足】mid2Fmid2Gを含むフレーズ一覧

★絶望もm2D#[武]器にし[て][き][と][め][ん]m2F[よ]【Bメロ[サビ直前]】

★(君に全てを)あm2F[げる]m2G[ら]【サビ】
★あの日「守m2G[る」]m2F[と]決めた 約束はG[こ][の]F[ね]

★勝ちを諦めるのm2G[が]m2F[嫌]なんF[だ]【2番サビ前】
★大m2F[切]m2G[も][の]F[抱き]G[め][るそ]F[た]G[に]【Cメロ】

☆消えそうな希望だm2G[と]m2F[し]G[も] G[行け]【ラスト】

※☆は楽曲の終盤で、一番の見せ場でもあります。

 まず、BLUE ENCOUNT(ブルー・エンカウント)について少し説明します。ブルエンことBLUE ENCOUNTは2004年より活動する4人組ロックバンドです。高専時代の学友を母体としてバンドが作られており、2014年にはEP『TIMELESS ROOKIE』メジャーデビューします。ジャンルとしては、ミクスチャー・ロック、エモコアなどにあたります。
 BLUE ENCOUNTはソニー系のレーベルに所属しているということもあり、アニメのタイアップが多く見られます。そのため、今回取り上げる『ポラリス』をはじめ、『DAY×DAY』、『Survivor』といったアニメ主題歌が特に人気を集めています。それ以外の作品では、私自身は『もっと光を』、『アンバランス』など、強く耳に残っております。演奏がテクニカルであり、とりわけギターのイントロなどが非常によいです。
 ちなみに、BLUE ENCOUNTというバンド名の由来については、香港映画『ブルー・エンカウンター』と、「色のつくバンド名は売れる」というジンクスから付けられたようです。


 さて、『ポラリス』についてです。この楽曲は、2019年に4人組ロックバンドBLUE ENCOUNTによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、『Q.E.D』に収められております。同アルバムには、『FREEDOM』、『バッドパラドックス』などのシングル曲も収録されております。
 『ポラリス』は、堀越耕平さんの同名漫画を原作としたアニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニング曲として書き下ろされました。そうしたこともあってか、ブルエンのYouTube公式チャンネルで公開されているMVは1600万回を超えております。ブルエンのシングル曲でも非常に人気のある楽曲といえます。また、断崖絶壁で演奏するメンバーの姿が印象的なMVでもあります。

 『ポラリス』はアップテンポのロックナンバーです。イントロのギターなどが印象的です。歌メロについてはAメロBメロサビといった形で作られており、馴染みやすいです。
 作詞作曲はボーカルの田邉駿一さん、アレンジはBLUE ENCOUNTと玉井健二さんによりなされております。玉井さんんはAimerさんやflumpoolなどのプロデュースでも知られております。ちなみに、『ポラリス』とは「北極星」を意味し、星座の位置や方角を特定する上でも重要な星であります。

 『ポラリス』の音域的な特徴についてです。上述のように一般的な男性の音域を広く使って歌われております。最高音は男性の音域よりもやや高いです。場合によっては、キーを下げてもよいと思います。キー調整は可能ですが、融通は利きにくい方だと分析しております。

 さて、『ポラリス』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりやや高めといったところです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1A#についてですが、ここはあまりこだわらなくてもよいと思います。mid1C辺りを低音の基準においてもよいと思います。

 一方、地声最高音mid2G#についてはサビを中心に登場します。登場回数は細かく数えていませんが、各サビで複数回登場しますので、10回以上は登場すると思います。このmid2G#辺りから、一般的な男性でもスムーズな発声が損なわれやすくなります。よって、歌い慣れた人であっても、場合によってはキーを下げて歌唱してもよいと思います。原曲キーから1~2を目安に下げてみてください(♭1~♭2)。

 『ポラリス』は低音部ではmid1C~mid1D辺りが多く登場するフレーズがあります。よって、キー下げは意外と行いにくいと私は分析しました。ビギナーなどはしんどい部分が出てくるかもしれません。その点で、歌い慣れていない人の練習曲などには使いにくいです。
 一方で、ある程度歌い慣れた人であれば、合いやすいキーを見つけることは可能だと思います。高音域が得意な人は原曲キーでもチャレンジしやすいと思います。原曲キーの場合は、サビを中心にmid2F~mid2G#辺りの中高音域がしっかり歌いこなせるかが試されます

 『ポラリス』はビギナーなどには手を付けにくい部分もありますが、歌い慣れた人であれば手が届きやすい楽曲でもあります(よい表現をするためには練習が必要ですが)。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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