『バッドパラドックス』(BLUE ENCOUNT)の音域

★忘hiA#[れ]hiC[たい今日に]A#[目も]く[れ]hiD#[ず]C[に]【ラストサビ】

　歌詞については、私自身は、『正解を気にするあまりに問題さえも解らなくなる』という点が特に耳に残りました。私なりの解釈ですが、組織などで求められる「正解」と、「本質的な問題の解決」は異なることが時々あり、そうした矛盾を上手く表現しているのではないかと思いました。
　
　『バッドパラドックス』の音域的な特徴についてです。同曲は、地声レンジについては一般的な男性の音域の範囲内といえます。一方で、サビについてはほぼ全てが裏声で歌唱されております。音域全体でみても裏声の割合が多く、器用な発声が求められます。原曲キーでも多くの人がチャレンジしやすいと思いますが、裏声がしっかり歌いこなせることがカギとなります。


　最後に『バッドパラドックス』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)～【地声最高音】mid2F(F4)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。地声については一般的な男性の音域の範囲内といえます。以下、見ていきます。

　まず、地声最高音mid2FについてはBメロで登場します。回数としては4回です。この辺りは、歌い慣れていない人の場合はスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、比較的努力が報われやすいレンジでありますので、練習を重ねてください。

　一方、同曲はサビで裏声が多用されております。そのため、裏声が苦手な方は途中で声が出にくくなってしまうかもしれません。私なりのイメージですが、AメロBメロの地声パートを若干抑え気味に歌うと、裏声が出しやすくなります。あまり声を張り過ぎないように意識してください。
　裏声については、比較的努力が報われやすいですので、少しずつ練習を重ねてください。裏声はミッキーマウスの声真似を意識するとよいとも言われます。その辺りも試してみてください。一方で、慣れないうちに練習し過ぎると、喉を傷めやすいです。毎日少しずつ練習を重ね、喉に違和感がある時は必ず休んだ方がいいです。
　高音域が得意な方は、【ぼA#[く]ら お[ど]る お[どる]ぅ】などを地声感を持って歌ってもよいかもしれません。

　『バッドパラドックス』は低音部分に余裕があり、キー調整は可能です。地声最高音自体がそこまで高くないので、歌い慣れていない人向けの調整も可能だと思います。ただ、先にも述べたように、同曲はサビで器用な発声が求められます。その点で、やはり歌い慣れておく必要があります。ただ、同曲は、最近の男性曲と比べると地声最高音自体はそこまで高くないので、努力をする価値があるのではないかと私は分析しております。

　BLUE ENCOUNTの作品は、地声最高音などがそこまで高くないものが多いので、高音域が苦手な方でもチャレンジしやすいです。興味のある方は、ブルエンの他の楽曲も調べてみてください。