『NIGHT DANCER』(imase)
【地声最低音】mid1A#(A#2)
★響めき きm2F裏[ら]めきと君も ”踊m1C–m1A#[ろ[う]【サビ】
【地声最高音】mid2D#(D#4) ※AメロとBメロ
★入り浸った 散らm2D–m2D#地[か[る]部]屋[も]【Aメロ】
★変m2G裏[わ]らないね 思いm2D#地[出]しては 二人 歳を重m1F[ねて]た
【裏声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで1回
★hiC[Ah] hiA#[Ah] hiD[Ah] C[Ah] hiA#[Ah] m2G裏[あ]いして【ラストサビ】
※カラオケではhiCが最高音のところもあるそうです
【補足】mid2F(一部略)~hiCを含むフレーズ一覧
★無m2F裏–m2D#[駄]ば]なしで はF裏[ぐ]ら]かして【Bメロ】
★あm2F裏[し]踏みして ズF[レ]たはm2G裏[り]を余所に
★m2G–m2F#[どうで]もい]いような 夜だけど【サビ】
★(どうでもいいような) hiA[よ]る[だ]けhiA#[ど] hiC[Ah] A#[Ah]
★二人きm2F裏[ざ]もう
★乱れた髪に 掠れたm2G裏–hiA#[メ[ロ]hiC–A#[ディ]ー]【2番Bメロ】
★m2G裏–F[あ]し[た]がこなくたって もういm1C–m1A#[い[の]【2番サビ】
まず、『NIGHT DANCER』(ナイト・ダンサー)についてです。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターのimase(イマセ)さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルであり、アルバムには未収録です。
ちなみに、imaseさんは、2022年時点で21歳の男性シンガーソングライターです。20歳のころにギターを購入し、音楽活動を開始したそうです。音楽活動から10か月で、Tik Tokの弾き語りオーディションで『Have a nice day』を披露し、注目を集めます。その後、2021年にはメジャーデビュー、Tik Tokを中心にオリジナル曲が大きく注目を集めております。音楽活動から間もないですが、『Have a nice day』、『逃避行』、今回取り上げる『NIGHT DANCER』と人気曲を次々と生み出している期待の男性シンガーソングライターです。
さて、『NIGHT DANCER』は打ち込みのポップナンバーです。頭サビからメロが始まり、AメロBメロサビと展開します。全体的に落ち着いたナンバーであり、地声レンジも比較的低めです。作詞作曲はimaseさん、編曲はESME MORI(エズミ・モリ) さんによりなされております。
『NIGHT DANCER』は今年の8月に配信が開始されましたが、2022年12月現在、imaseさんのYouTube公式チャンネルでは770万回もの再生回数を記録しております。また、同曲は日本のみならず、アジア圏でもバズっており、海外のバイラルチャートで上位にランクインしました。最近は藤井風さんの『死ぬのがいいわ』(過去記事)が世界的に大きな話題となっておりますが、日本人が日本語で歌った楽曲であっても世界に受け入れられる下地が整いつつあると私自身は改めて感じました。
『NIGHT DANCER』の音域的な特徴についてです。同曲は、地声レンジに関しては、大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、一般的な男性でも原曲キーのまま歌唱することが可能です。逆に高音域が得意な人は少しキーを上げてもよいかもしれません。
一方、同曲は、mid2F以上では裏声が多用されております。そのため、地声と裏声の器用な使い分けが不可欠であり、その点での難しさがあります。原曲のような雰囲気を出すためには、力量が求められます。
ちなみに、同曲の低音域はmid1A#,mid1C辺りが登場します。登場する場面は多くないですが、これらは男性の音域としては低めであります。また、女性にとっては極めて低いですので、女性の場合はキーを上げた方が歌いやすそうです。
最後に『NIGHT DANCER』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】mid2D#(D#4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。地声レンジは一般的な男性の音域の範囲内(低音が一部低め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1A#については、サビで登場します。この辺りは、男性の音域の範囲内ですが、かなり低く、慣れてないとスムーズな発声が損なわれやすいです。私の個人的な経験なのですが、エッジボイス(ガラガラした声)などを意識すると低音が発声しやすくなります。
同曲はmid1A#などが登場する場面は限られますが、女性にとっては相当低いレンジです。そのため、女子の場合はキー上げを推奨します。
次に地声最高音mid2D#については、AメロやBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、原曲では滑らかに柔らかく発声されておりますので、声の強弱などを意識しながら歌いたいところです。高音域が得意な男性などはキーを上げてもよいかもしれません。
『NIGHT DANCER』はmid2F以上では裏声が用いられており、回数も非常に多いです。そのため、器用な裏声発声が不可欠になります。そうした点も踏まえて、練習に励みたいです。裏声の練習には非常にいい楽曲だと思います。
『NIGHT DANCER』は低音域が低く、キー下げには向きません。また、高音域については、裏声のレンジが広いため、裏声に慣れていない人はキー上げも大変だと思います。全体として音域が広い楽曲ですので、キー調整には向きにくい楽曲だと私は分析しました(女性などがキーを上げることは可能)。
メロディー自体はかなり親しみやすく、裏声で広いレンジが使いこなせる人であれば、非常に楽しめる楽曲だと思います。ただ、一般的にはやはり歌いこなすために力量が求められる作品だといえそうです。ただ、地声レンジはそこまで高くないですので、裏声の練習などにおススメしたい楽曲です。
『NIGHT DANCER』はチルで落ち着いた作品であり、静かな夜などに合いそうな作品です。また、繊細な歌唱表現を学ぶ上でも良さそうだと感じます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。