『心臓』(藍井エイル)、Shinzou(Aoi Eir)
【地声最低音】mid1G(G3)
★m2F[どう]にかまだ僕らm2A[寝]こA–m1G[ろ[んだ]ま[ま]【Aメロ】
★m1G#[そ]れで良か1G#[った]筈m2G#–G[な]の]に【Cメロ】
【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で6回
★hiC–hiA#[き]み]のA#[歓声で裂]C–hiC#[け[そう]なほ]どう[るさい]の【サビ】
★hiA#–hiC–hiC#[の[ま[ま]だ]れ]もA#–hiB[見[え]ぬ]ような明日へ
【補足】mid2G#(一部略)~hiCを含むフレーズ一覧
★飽きhiA–m2G[そう]な]く[らい]に空を見て【Aメロ】
★hiC–hiA#[は]や]くhiA#[心臓が伝う本能で]今A#–C[翔ん[で]【サビ】
★ひとm2G–m2G#[り[で]あ]るいていた【Cメロ】
★いつしm2G#[か]ふたつhiA#[になっ]た]こG#–A#[のお[と]でぇぇ][ええ]hiC地
まず、『心臓』についてです。この楽曲は、2022年に女性歌手の藍井エイルさんによりリリースされたシングル作品です。2022年12月現在最新シングルであり、来年1月11日発売のアルバム『KALEIDOSCOPE』(カレイドスコープ)に収録が見込まれております。同アルバムには、『HELLO HELLO HELLO』、『PHOENIX PRAYER』といったアニメタイアップを主軸としたシングル曲が収められる予定です。
『心臓』はアニメ映画『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』主題歌の主題歌として書き下ろされました。藍井エイルさんはソードアートオンラインシリーズとも縁が深く、最近も『ANSWER』、『I will…』といったシングル曲が主題歌となっております。また、当ブログで取り上げた『流星』(過去記事)も2018年のテレビアニメのオープニングテーマとなりました。
『心臓』はアッパーなバンド曲です。ミュージックビデオでは空が強調されておりますが、楽曲についても爽やかな印象があります。歌メロについてはAメロサビCメロと、比較的シンプルな構成となっております。同曲は、作詞作曲編曲をヨルシカのn-bunaさんが担当されました。シンプルで気持ちの良い歌メロなどはn-bunaさんらしい作品だと思います。
『心臓』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な女性の音域としてはやや高め(もしくは高め)のレンジで歌メロが作られております。低音域に若干余地がありますので、キー下げは可能です。
同曲はAメロはそこまで高くないですが、サビはhiA#~hiC#辺りの頻度が非常に高くなります。そのため、高音についてはサビの強度が強い曲だといえそうです。
ちなみに、男性が歌う場合は、当然キーを下げた方が歌いやすいです。同曲は原キーだと、サビでのhiA#~hiC辺りの割合が高く、休憩できるようなポイントがありません。そのため、高音域が得意な男性が原キーで歌うとしても、体感的にはかなりと思います。
最後に『心臓』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め(もしくは高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiC#はサビで登場します。登場回数は6回程度です。また、地声最高音に次ぐ高音としてはhiCが全体で15回ほど登場します。そのため、最高音hiC#の曲としては高音感があります。一般的な音域の女性も、場合によってはキー下げを選択肢に入れてもよさそうです。一つの目安ですが、原曲キーから1つ程度下げるとより歌いやすそうです。
『心臓』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、大よそ自分の得意なレンジに調整ができると思います。一方、ビギナーなどの場合は、キーを調整しても少し歌いにくい部分が出てくるかもしれません。もしキー調整をしても難しい場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
ちなみに、同曲はヨルシカのn-bunaさんが作曲しているということもあり、メロ自体は親しみやすいです。ただ、「Bメロ⇒サビ」など一部で転調が行われているため、慣れてないと少し音程が取りにくいかもしれません。音程を取るのが苦手な方は、何度も曲を聴いて間隔をつかんでおきたいです。
『心臓』を原曲キーで歌唱する場合、hiA#~hiC#といった高音域を安定してしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは女性の音域の範囲内(もしくはやや高め)です。ただ、先述のように、hiA#~hiCなどの割合が高く、このレンジとしては高音感があります。そのため、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすそうです。「高音域が非常に得意な女性」は場合によっては少しキーを上げてもよさそうです。
『心臓』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。一部転調などがありますが、メロディー自体は覚えやすい方です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。