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『酸欠少女』( さユり ) の 音域

こんにちは。今回はさユりさんの『酸欠少女』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『酸欠少女』(さユり)、Sanketsu Shoujo(Sayuri)
『酸欠少女』(さユり)の音域






【地声最低音】mid2B(B3) 

★(大殺界が日常襲ってさ) m2B[い]きの[仕]方も忘hiAhiB[れ[た]【2番Aメロ】


【地声最高音】hiC(C5) ※全体で5回

★言いたくなhiA[い]ことも言[葉]AhiB[し[な]く]ちゃBhiC[いけ[な]い]って【Bメロ】
hiA[夢]見がちな酸[欠hiBhiC[少[女]ぉ]【ラストサビ】


【裏声最高音】hiE(E5) ※サビで登場

★揺れhiD裏[て]消えD[て]DhiE[って[い]る]ぅの【サビ】


【補足】hiA(一部略)hiBを含むフレーズ一覧

hiAm2G[泣き]そ]うな酸AhiB[欠[しょ][うじょ]【サビ】

★おもhiB裏[し]ろいことは何にhiA[も]hiB裏[無]い]しって嘆いてる【Aメロ】
★ふじょhiB裏hiA[う]り]が手招AhiA#[きし[て]い]
m2G[み][お][じ][う][で][いささか]気持ち[わ]るい
★(品性の無い会話) hiA[ど][で][よ]B裏[じょ]う]ほう
★(おかしいなんて)思いながら笑っhiBhiA[て]い]B[よ]【Bメロ】

★思っても願いはhiBhiA[と][かな]ぁ]【2番Bメロ】
hiA[僕]をひとり[ぼ]っちにhiB[しな]いで]【ラストサビ】

 まず、『酸欠少女』についてです。この楽曲は、2022年に女性シンガーソングライターのさユりさんによりリリースされたアルバム『酸欠少女』に収録されております。同アルバムには、『航海の唄』(過去記事)『月と花束』(過去記事)、MY FIRST STORYとのコラボ曲『レイメイ』(過去記事)といったシングル、またアルバムの先行曲で大きな人気を獲得した『花の塔』(過去記事)も収められております。5年ぶりのアルバムであり、個人的にはかなり豪華に感じました。
 さて、楽曲『酸欠少女』タイトルを見ても分かるようにアルバムの表題曲であり、リード曲にあたります。『酸欠少女』は、さユりさんがデビュー前の路上ライブ時代から披露されていた楽曲であり、7年越しの音源化となります。そのため、ファンの方などは待ちに待った作品かもしれません。


 『酸欠少女』はアップテンポのロックナンバーです。頭サビで歌メロが始まり、AメロBメロサビと展開します。2番以降はAメロBメロと続き、間奏を挟んでラストサビへと展開します。その分、若干演奏時間が短めになっております(それでも4分超ですが)。
 同曲の作詞作曲はさユりさん自身、編曲はNobさんによりなされております。Nobさんは他者へのサウンドアレンジの他、MY FIRST STORYのベーシストとしても活躍されております。マイファスとさユりさんは、アニメ『ゴールデンカムイ』のオープニング曲にもなった『レイメイ』(過去記事)でコラボしております(所属事務所が同じだそうです)。

 『酸欠少女』の音域的な特徴についてです。同曲は単純な地声最高音だけを見ると、一般的な女性の音域と近似します。ただ、同曲は全体的に中高音域の登場頻度が高く、体力的にしんどくなりやすいです。そのため、一般的には高めで、通常は少しキーを下げても良さそうです。
 同曲は最低音がmid2Bとなっており、低音域が全体的に高めです。そのため、相対的に中高音域の割合が高い曲となり、先述のように体力が消耗しやすいです。逆にいうと、低音域の余地は多いため、キー下げの融通は非常に利きやすいです。


 最後に『酸欠少女』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め(もしくは「高め」)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2Bは2番のAメロで登場します。mid2Bを含む場面は全体で1~2か所しかなく、その次に低い音がmid2Dになります。そのため、女性曲としては全体的に高音寄りであることが最低音からも示唆されております。

 次に、地声最高音hiCはBメロとラストサビで登場します。登場回数は5回程度です。このhiCはおおよそ女性の音域の範囲内ですが、同曲はhiA~hiB辺りの登場回数が非常に多く、見た目以上に高音感があります。そのため、一般的な女性は通常は少しキーを下げた方が歌いやすいように私には感じました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『酸欠少女』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。大きなキー調整に抵抗が無ければ、ビギナー向けの調整も可能なのではないかと思います。一方で、サビやAメロ等で裏声が用いられた吏、一部リズムが取りにくそうな場面も見られます。実際に歌ってみて難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『酸欠少女』を原曲キーで歌唱する場合、高音域はmid2G~hiCといった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。先述のように同曲はhiA~hiBといった音域の登場回数が多く、その分スタミナなどが求められそうです。そのため、「標準よりやや高め~高音域が得意な女性」等が原曲キーにマッチしやすそうだと私は分析しました。


 『酸欠少女』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすそうです。またキー調整も考慮に入れると、多くの人の音域ににマッチしやすい曲だとお思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    高音寄り・裏声多用なのは予測通りです、がメロではhiB辺りも裏にしてるのが難易度高そうです。あと地声が思ったよか低い(ラストはhiDは行ってると思ってました)
    カラオケDAMではまだ配信されていない(リクエストはしたのですが) のですが、メジャーアーティストでも最近なかなか配信されないことが増えている気がします…

    • もりっしー より:

      私も感じました。さユりさんにしては滅茶苦茶には高くないですよね。
      デビュー前に作った楽曲がベースなので、最高音若干低めにしてるのかもですね。
      記憶違いかもですが、路上時代は歌詞大殺界じゃなくて大震災だった気がします。

      DAM分かります。アルバム曲とか滅茶苦茶遅いですよね。
      個人的には低音とかそこまで精密でなくてもいいので
      ジョイサウンドくらいのペースで出してもよさそうです。
      差別化してるのかもしれませんが。

      • ぴたっくま より:

        コンプライアンス的なもので歌詞変えざるを得なかったんでしょうね 地声の音域は狭く上に寄っていて裏声多用する楽曲っていう感じですね
        カラオケには歌いたい曲が当然のように全部入ってるって数年前までは思っていました

  2. ヨシダ より:

    regretgirlのホワイトアウトリクエストします!

  3. ヨシダ より:

    間違えました!デイドリームです!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      reGretGirl以前に1回取り上げてしばらくぶりなので楽しみです。