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『サイレントマジョリティー』( 欅坂46 ) の 音域

 こんにちは。今回は欅坂46の『サイレントマジョリティー』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『サイレントマジョリティー』(欅坂46)
『サイレントマジョリティー』(欅坂46)の音域








【地声最低音】mid1G(G3) 

m1G#[ひ]とが溢れたm2F#[こ]うさ点を どこへ行く?【Aメロ】
★(似たような服を着て) m1G#[似た]ような表情m1G#[で]
m1G#[君はき]みらしく生きて行くじm2F[ゆ][がある]m1G[だ]【サビ】
G#m1G[お[と]な]たちにし1G#[は]GG#[される]な]
m1G#[は]じめか[らそう][きらめ]m2F[し]まったら


【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で6回程度

★僕らはm2G#[何のため]に生hiC#ChiA#[ま]れ]たの]か]【サビ】


【裏声最高音】hiC(C5) ※Dメロで1回程度

★その群れhiC裏[が] G#hiA#[総意[だ]と] ひと[まと][にA#C地[さ[れ]る]【Dメロ】


【補足】mid2G#hiCを含むフレーズ一覧

★先行く人が振m2F#m2G#[り[か]えり 列をみ[だ][なG#[と]【Bメロ】
★ルーm1G#[ル]を説くけm2F#[ど]F#[の目は死ん]でいる
m2G#G[だ]れ]かの後 ついhiA#G#G^[て]行][ば]【Dメロ】
m2G#[傷]hiA#hiC地[か[な]い]け]

 まず、『サイレントマジョリティー』についてです。この楽曲は、2016年に女性アイドルグループの欅坂46(現・櫻坂46)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2017年の『真っ白なものは汚したくなる』に初収録されました。同アルバムには、『世界には愛しかない』、『二人セゾン』、『不協和音』といったシングル曲が収められております。アルバムは、出荷ベースで25万枚を超え、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。

 さて、『サイレントマジョリティー』は欅坂46のデビューシングルとしてリリースされました。楽曲の良さの相まって、同曲は50万枚近いヒットを記録し、日本レコード協会よりダブル・プラチナ認定がなされております。現・櫻坂46のYouTube公式チャンネルで公開されているミュージックビデオも1億8000万回の再生回数を記録しております。


 さて、『サイレントマジョリティー』はミドルテンポのポップです。歌メロはAメロBメロサビと展開します。詳細は後述しますが、同曲は女性の音域としては低音域が強調されており、その点が楽曲の印象をよりシリアスなものにしております。こうした点はアイドル曲としては珍しい傾向にあると思います。また、歌詞内容なども啓蒙的であり、話題になりました。作詞は秋元康さん、作曲はバグベアさん、編曲は久下真音さんによりなされております。

 『サイレントマジョリティー』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な女性の音域の何以内で歌メロが作られております(最高音は若干高めですが)。そのため、原曲キーがマッチするという女性も一定数おられるのではないかと思います。
 同曲は女性曲としては中低音寄りの曲であり、hiA以上の音階が登場する場面が限定されるという特徴があります。そのため、高音域が得意な人だと逆に歌いにくいのではないかと想定されます。

 同曲を男性が歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。今回の楽曲はhiA以上が少ないため、高音域が得意な男性だと原曲キーでの歌唱が可能かもしれません。ただ、アイドル曲ということもあってか、同曲はメロとメロの間隔が短く息継ぎがしにくいです(この辺りは女性でも同様ですが)。



 最後に『サイレントマジョリティー』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(一部やや高め)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Gはサビで登場します。同曲はAメロBメロなども含めmid1G,mid1G#といった低音域の割合が高いです。そのため、高音域が得意な女性だと歌いにくいかもしれません。高音域が得意な女性はキーを上げることも選択肢に入れてみてください。

 次に、地声最高音hiC#はサビで登場します。登場回数は6回程度です。今回の楽曲は、hiA以上の音階が含まれる場面が少ないです。そのため、最高音hiC#の楽曲としては高音感が少ないのではないかと想定されます。一般的な音域の女性でも原キーでの歌唱が可能だと考えられます。場合によっては、各々キー調整を行ってください。


 『サイレントマジョリティー』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回はmid1Gなどの低音域の回数が多いため、大きなキー下げには向きにくいです。一方、高音域が得意な女性などはキーを上げた方が歌いやすいのではないかと想定されます。
 同曲はメロディー自体は比較的分かりやすいです。ただ、Bメロ⇒サビの場面で転調が行われているため、人によっては若干音程が取りにくいかもしれません。楽曲をしっかり聴き込んで慣れておきたいです。また、同曲はサビを中心に、メロとメロの間隔が短く、息継ぎがしにくいです。場合によっては複数人で歌唱するのもよいと思います。

 『サイレントマジョリティー』を原曲キーで歌唱する場合、midF~hiC#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はhiA以上の場面が少なく、mid1Gなどの低音域が多く、中低音の比率が高い特徴があります。
 こうしたことを踏まえると、「標準よりやや低め~標準より高めの音域の女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。「高音域が得意な女性」などは少しキーを上げた方が歌いやすいと私は想定しております。


【まとめ】

①相対的に中低音寄り(高音が登場する場面が意外と少ない)
②原キーだと「標準よりやや低め~標準より高めの音域の女性」などが合いそう
③高音域が得意な女性などはキーを上げるのもよい
④サビはメロとメロの間隔が短いので息継ぎがしにくい(複数人で歌うのもおススメ)

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コメント

  1. ダブルけやきファン より:

    ありがとうございます!!!