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『あのバンド』( 結束バンド ) の 音域

こんにちは。今回は結束バンドの『あのバンド』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『あのバンド』(結束バンド)、Ano Band(Kessoku Band)
『あのバンド』(結束バンド)の音域







【地声最低音】mid1G(G3) 

★容易m2Am1G[く[こ]ころ]m2Fm2G[わる[な]【ラストBメロ】


【地声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで1回

hiD地hiChiA[い]ま胸のお]く] A[確かめ]る心音【ラストサビ】


【裏声最高音】hiC(C5) ※全体で2~3回程度

★あのバンドの歌が誰かにはm2G[ギ][ス]hiC裏[で] わたし【2番Aメロ】
★出発のhiA[ベル]hiC[鳴]る] hiA[乗]客は私一人C裏[だけ]【ラストBメロ】


【補足】mid2G(一部略)hiCを含むフレーズ一覧

m2A[か]ん高くm2F{ひ]びく2A[わ]らい声[にm2GhiA[聞[こ]える【Aメロ】
★わたしにm2A[は] つんhiA[ざく]踏きhiA[りの] Am2G[お][み]たい
★背中をhiAm2G[押][な])よ もうそこに列車がA[来る]【Bメロ】

★目を閉hiC地hiA[じ]る] m2GA[く[らやみ]に差す]後光【サビ】
★(耳塞ぐ) m2GhiA[た[しかに]刻む]hiC地[動]
★ほかに何も聴きhiC地hiA#A[たく]な]い] A#[わ]たし][は][つ]音いが[い]
★(だけが) m2G[ま][がい][か]hiAhiA#[み[た]い]【2番Aメロ】

※地声のhiCが全体で17回程度

 まず、『あのバンド』についてです。この楽曲は、2022年にアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』に登場するロックバンド【結束バンド】によりリリースされたシングル作品です。同曲は配信限定のシングルであり、アルバムとしては、12月に発売されたアルバム『結束バンド』に初収録されました。

 『あのバンド』は、はまじあきさんの同名漫画を原作としたアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』の第8話挿入歌として放送され、配信シングルとしてリリースされました。作中ではバンドとして初のライブで演奏されました。全12話の中でも特に大きな見せ場で演奏されたということもあり、アニプレックス公式チャンネルで公開されているアニメ本編のLIVE映像は1000万回近い再生回数を記録しております(2023年3月現在)。


  『あのバンド』はアッパーのバンド曲です。結束バンドの作品の中では残響感のある激しめの楽曲であります。そうしたこともあってか、これまで当ブログで取り上げた作品と比べると決してキャッチーではありません。歌メロについても一応AメロBメロサビという構造がありますが、バンドの演奏の良さが活きた楽曲ではないかと私は感じました(個人的には非常に好きな作品です)。
 同曲の作詞は樋口愛さん、作曲は草野華余子さん、編曲は三井律郎さんによりなされました(ボーカルは喜多郁代(CV 長谷川育美)が担当)。草野さんはLiSAさんの『ADAMAS』(過去記事)『紅蓮華』(過去記事)などの作曲でも知られるソングライターです。

 『あのバンド』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な女性の音域よりやや高め(一部高め)のレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、キー下げは可能です。
 同曲は曲全体を通して、hiAが非常に多く登場します。この辺りは女性の音域の範囲内なのですが、歌い慣れていない女性、高音域が苦手な方など体力的にしんどくなりやすそうです。ロック系の曲ですので、声を強く張る発声に慣れていると取っ付きやすいのではないかと私は感じました。

 ちなみに、男性が同曲を歌う場合、高音域が非常に得意な歌い慣れた男性などは原曲キーでも歌唱可能かもしれません(ヒゲダンやワンオクなどをしっかり歌えるとチャンスがあるかも)。ただ、多くの男性にとっては通常はキーを下げた方が歌いやすいと思います。



 最後に『あのバンド』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べやや高め(一部高め)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiDはラストサビで登場します。このhiDは女性の音域としてはやや高いです。通常はキーを下げた方が歌いやすいのですが、今回は登場回数が1回のみなので「歌い慣れた女性」などは原曲キーのまま頑張って歌ってみるのも良さそうだと感じました。このhiD以外では、サビを中心にhiCが15回以上登場します。そのため、標準的な音域の女性でも若干高音感があるかもしれません。原曲キーで高いと感じた場合は、1つ程度キーを下げてみてください(♭1)


 『あのバンド』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。低音については、最低音mid1Gは1か所のみですので、そこまで低音感はないと私は分析しました。歌い慣れた人のみならず、ビギナー向けの調整も可能だと思います。

 一方、同曲は先述のように、ロック色の強い作品であり、結束バンドの中でも歌メロが親しみやすいというわけではありません。また、メロもやや速いですので歌詞などをしっかり覚えておいた方がよいと思います。メロがあまりキャッチーでないことが気にならないのであれば、個人的には練習曲には悪くないと思います。

 『あのバンド』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiC(hiD)辺りをしっかり歌いこなせることが求められます。今回はhiA~hiC辺りが比較的多いので、人によっては高音感を感じやすいかもしれません。これらを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「標準的な音域の女性」もマッチする可能性もありますが、個人差があるので各々実際に歌唱してみてください。


 『あのバンド』はバンドの演奏が活きたロック曲で、クールなボーカルが印象的です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    歌いやすく感じました、が意外と低くなかったみたいで、文章にある通り男でもワンオク歌える人ならチャンスありだと思いました(割とニュアンス的にも)あとはUVERやフォーリミとかにも近いと思います
    というよりも「あのバンド」が低いのではなく挙げたバンドが女性ボーカルとほぼ変わらないと言った方が良いですね…

    • もりっしー より:

      ぴたっくまさんありがとうございます。

      そうですね。hiCが多いので、低いわけではなく
      標準~やや高い感じだと思います。
      最近は男性曲が異常に高いのです。

      • ぴたっくま より:

        記事そのものは100点ですが、「架空のロックバンド」という物言が物凄くモヤッとしました。(わがままな意見かもしれませんが)
        「なにが悪い」以降の記事全部にそれが入ってるので必要でないなら時間のある時に消して欲しいかなと思っています(消したくない理由があるのなら構わないです)